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オランダとベルギーのイスラーム教育
本体6,500円+税
ISBN 9784750329604
判型・ページ数 A5・348ページ
出版年月日 2009/03/01

オランダとベルギーのイスラーム教育

公教育における宗教の多元性と対話

ヨーロッパにおけるムスリム生徒の増加は、各国の公教育が想定してきた「国民」や「市民」像の再考を促すこととなった。本書は、西欧諸国で最も大規模に組織化されたイスラーム教育が導入されたオランダとベルギーを対象として、イスラーム教育が両社会とムスリムコミュニティにどのような影響を及ぼしてきたかを明らかにする。
 凡例
 オランダ・ベルギー概略図

序章
 第1節 問題提起
 第2節 イスラーム教育の諸相
 第3節 本課題をめぐる動向と研究方法

第 I 部 公教育における宗教の位置取り

第1章 オランダの公教育と宗教
 第1節 教育の非宗教化と学校闘争
 第2節 憲法改定と公教育の柱状化
 第3節 現代の公教育構造と宗教

第2章 ベルギーの公教育と宗教
 第1節 教育の非宗教化と学校闘争
 第2節 学校憲章の制定と宗教教育の位置取り
 第3節 現代の公教育構造と宗教

第II部 イスラーム教育の参入

第3章 オランダのイスラーム教育
 第1節 イスラーム学校の設立運動
 第2節 イスラーム学校の教育内容と特徴
 第3節 学校間分離問題と〈教育の自由〉のゆらぎ

第4章 ベルギーのイスラーム教育
 第1節 公立学校におけるイスラーム教育導入の経緯
 第2節 イスラーム教育の教育内容と特徴
 第3節 宗教シンボル禁止議論と宗教教育

終章 公教育におけるイスラーム
 第1節 宗教的多元性の異なる展開
 第2節 「分離」か「混合」か
 第3節 反イスラームと排除の論理

エピローグ
 第1節 イスラーム教育がもたらす諸作用
 第2節 今後の課題と展望

 参考文献
 略称一覧
 あとがき
 索引

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