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コロナ禍における日米のNPO
本体2,400円+税
ISBN 9784750351148
判型・ページ数 A5・232ページ
出版年月日 2020/11/30

コロナ禍における日米のNPO

増大するニーズと悪化する経営へのチャレンジ

柏木 宏 編著
世界的なコロナ禍の中、日本のNPO・ボランティア活動はどのような影響を受け、どのような社会的役割を果たしているのか。教育、生活困窮者支援、舞台芸術といった現場に密着し、アメリカとの比較も含め詳細に分析し、今後への問題提起を行う。
 はじめに

第1章 感染確認直後から始まった支援や啓発の動き[柏木宏]
 1)友好都市やビジネス関係をベースにした支援
 2)在留中国人団体による「武漢加油」の動き
 3)「緊急支援活動」を実施したNGO
 4)「桃を投じて李に報ゆ」の精神
 5)ヘイトクライムの続発と人権団体の対応
 6)コロナ禍の「インフォデミック」への取り組み
 おわりに

第2章 NPOに甚大な影響を与えた臨時休校措置と非常事態宣言[柏木宏]
 1)タイムラインでみる感染拡大と政府の対策
 2)臨時休校による子どもへの深刻な影響とNPOの「先駆性」
 3)各地の子ども食堂への臨時休校の余波
 4)「ステイホーム」が生み出した問題
 5)コロナ禍による活動継続の困難さと深刻化するNPOの経営
 おわりに

第3章 ポスト緊急事態宣言におけるNPOの役割と課題[柏木宏]
 1)コロナ禍による経済危機と社会経済活動再開に向けた対策
 2)地域経済の活性化に寄与するNPO
 3)危機脱出に向けたイベントなどのオンライン化
 4)解雇・雇止めなどから働く人々を守る労働相談
 5)「スペシャル・ニーズ」への対応の重要性
 6)医療従事者や感染者への差別と偏見
 おわりに

第4章 調査研究が導く新たな活動や資金調達、政策提言[柏木宏・古山陽一]
 1)コロナ禍のNPOへの影響を把握する調査活動
 2)調査を通じて汲み取ったニーズから新たな活動の展開
 3)必要な情報を掲示したポータルサイトの開設
 4)迅速な対応が際立った、助成財団
 5)急激な広がりをみせたクラウドファンディング
 6)政策提言の実現に寄与した調査研究
 まとめ:注目すべき調査研究活動の広がり
 7)コロナ禍でNPOが直面した課題と対応策:アンケート調査による考察
 まとめ:NPO活動の停止が与える社会的影響

第5章 コロナ禍における生活困窮者とNPOの支援[藤原望]
 1)生活困窮者自立相談支援機関から考えるコロナ禍と生活困窮
 2)新型コロナウイルスと不登校・ひきこもり・若者支援
 3)子どもの学習や生活支援活動に与えた影響
 4)釜ヶ崎から考える新型コロナウイルスと生活困窮者支援
 おわりに

第6章 舞台芸術活動へのコロナ禍の影響[井上美葉子]
 1)コロナ禍で延期を強いられた京都国際舞台芸術祭
 2)地域の芸術文化活動における危機管理とネットワーク
 3)地域における舞台芸術フリーランスの現状
 おわりに

第7章 コロナ禍のアメリカにおけるNPOの活動[柏木宏]
 1)社会経済活動の再開へのシフトがもたらした悲惨な状況
 2)ヘイトクライムに対峙したアジア太平洋系のNPO
 3)失業と貧困、家賃不払い
 4)危機に直面するNPOとボランタリーな力の発揮
 5)助成財団や企業によるNPOへの支援
 6)政策要求活動の意義と課題
 おわりに

終章 コロナ禍のNPO:存在価値と残された課題[柏木宏]
 1)アメリカとの比較を通じた検討の意義
 2)コロナ禍で示されたNPOの存在価値
 3)「ポストコロナ」の時代に残されたNPOの課題

【巻末資料】 時系列でみる新型コロナウイルスの感染拡大状況と政府の政策、NPOの動き

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