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日本華僑社会の歴史と文化
本体3,800円+税
ISBN 9784750350110
判型・ページ数 4-6・376ページ
出版年月日 2020/04/15

日本華僑社会の歴史と文化

地域の視点から

曽 士才 編著
王 維 編著
戦前、戦後の日中関係を軸にしたアジアのダイナミックな動きのなかで、翻弄され、対応を迫られ、粘り強く生きてきた日本華僑の姿を焦点に、また地域社会に根付いた華僑文化の形成過程や地元住民との関係も視野に入れ、その歴史と文化を論考する。
 刊行のことば[首藤明和]

序章 日本華僑の歴史と文化[曽士才・王維]
 日本華僑の歩み
 日本華僑による歴史と文化の掘り起こし
 本書成立の経緯と構成

第一部 華僑の歴史とネットワーク

第1章 長崎華商と東アジア交易ネットワークについて[廖赤陽]
 1.はじめに
 2.長崎福建会館
 3.長崎華商泰益号
 4.開港場間交易ネットワーク
 5.おわりに

第2章 長崎華僑と近代中国[陳東華]
 1.はじめに
 2.長崎華僑の誕生
 3.華僑の職業と人口推移
 4.三会所の成立
 5.華僑貿易商の活躍
 6.中国駐長崎領事館
 7.長崎孔子廟
 8.長崎時中小学校
 9.長崎華商商務総会
 10.日中戦争と華僑
 11.おわりに

第3章 日本における三刀業の受容[許淑真]
 1.はじめに
 2.移動戦略となった三刀業
 3.安政開港と外夷附属の中国人
 4.条約改正・内地雑居と三刀業
 5.日本社会における三刀業受容の実相
 6.おわりに

第4章 九州華僑ネットワークの重層性[王維]
 1.はじめに
 2.長崎発祥の九州華僑――同郷・同業のネットワーク
 3.強い紐帯の役割(その1)華僑が語る移住史から
 4.強い紐帯の役割(その2)華僑の親戚,姻戚のネットワークの形成
 5.地縁,業縁,神縁に基づく社会的ネットワーク――華僑の組織団体
 6.華僑の土着化とローカルネットワーク――強い紐帯と弱い紐帯の活用
 7.おわりに

第5章 海峡をはさむ華僑社会の活動の軌跡――北海道と南樺太、そして青森、秋田、岩手[小川正樹]
 1.はじめに
 2.北海道の華僑社会
 3.樺太の華僑社会
 4.北東北三県の華僑社会
 5.おわりに

第二部 地域に根付く華僑文化

第6章 長崎華僑の食文化と伝統の継承[陳優継]
 1.はじめに――福建省福清県から
 2.海を越えて長崎に渡る
 3.「四海樓」の創業
 4.「ちゃんぽん」誕生
 5.「皿うどん」の誕生
 6.結球の「辻田白菜」
 7.中国か長崎か……苛酷な選択
 8.おわりに――伝統・文化の継承

第7章 華僑文化を活用した地域ブランドの創造――長崎と函館の事例を中心に[王維]
 1.はじめに
 2.長崎の場合
 3.函館の場合
 4.おわりに――グローカルな地域性と社会的ネットワーク

第8章 国際都市長崎に根付く華僑と華僑文化[曽士才]
 1.はじめに
 2.くんちと長崎華僑
 3.普度勝会と長崎華僑
 4.長崎の普度にみる伝統の継承と変貌
 5.おわりに

第9章 函館中華山荘の墓守りを務めた関川家の物語――三代目関川健蔵の口述記録を中心に[曽士才]
 1.はじめに
 2.中華山荘の概略
 3.関川家と中華山荘との関わり
 4.関川健蔵の口述記録

 謝辞[曽士才・王維]

 索引
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