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10代からの批判的思考
本体2,300円+税
ISBN 9784750350103
判型・ページ数 A5・276ページ
出版年月日 2020/04/24
フォーマット 価格
単行本 2,300円+税
電子書籍 1,840円+税

10代からの批判的思考 (単行本)

社会を変える9つのヒント

多様化や複雑化が進む現代社会では「生きる力」が求められる。特に批判的思考力は重要である。学校生活から、生涯教育、働き方、メディア、表現の自由、多文化共生、グローバ人材まで、読者と執筆者が一緒になってアクティブに考える、多様な生き方の羅針盤。


【書評情報・関連記事】
生きるチカラってなんですか? 『10代からの批判的思考 社会を変える9つのヒント』(じんぶん堂)
この本を手に取ってくれた皆さんへ[名嶋義直]

第1章 校則(ルール)って?[寺川直樹]
 1 こんな校則(ルール)がなぜあるの?
 (1)ブラック校則
 (2)校則はなぜあるのか?
 (3)校則(ルール)を守ろうとするあまり…
 (4)世の中の「おや?」と思うルール
 2 自由とルール(秩序)
 (1)厳密な意味での自由は成りたつのか?
 (2)「限りあるなかでの自由」
 (3)人間の「限りあるなかでの自由」を支えるルール(秩序)
 (4)歴史上勝ちとった権利としての自由
 (5)ルールを支える基盤としての倫理と日本人の人間観
 (6)「グローバル社会」に生きる「日本人」
 3 「よりよい」ルール(校則)の創造へ
 (1)「おや?」と思うルール(ブラック校則)が生じる理由
 (2)ルール(校則)と主体的に向きあおう!
 (3)ルール(校則)と主体的に向きあう手段としての哲学
 (4)「よりよい」ルール(校則)を創造するためのルール?
 (5)本書、そして社会を「読みとく」ためのルール?

第2章 いじめって?[田中俊亮]
 1 はじめに
 2 いじめの定義と分類
 (1)いじめの定義
 (2)いじめの類型
 3 いじめの原因は?
 (1)いじめられる人が悪い?
 (2)見て見ぬふり
 (3)「いじり」と仲間づくり
 4 いじめをどう解決する?
 (1)クラスをバラバラにしよう!
 (2)アンケートをしよう!
 (3)自分のいじめを先生に報告しよう!
 5 いじめの「加害/被害」を考える
 (1)いじめに「意志」を想定できるか
 (2)いじめを「権力」として考える
 6 おわりに

第3章 いろいろな学びの形――高校生活の多様な選択肢[竹村修文・名嶋義直]
 1 先輩からのメッセージ
 2 引きこもりから転校を経験して
 (1)自動車学校の指導員として
 (2)高校入学、そして転学
 (3)アルバイトと趣味のバイクを通じて社会と出会う
 (4)多部制単位制高校の生徒として
 (5)自動車教習所指導員に
 3 母の高校受験挑戦
 (1)息子と一緒に高校を受験することに
 (2)高校中退、仕事と家庭
 (3)病院で働く介護の仕事
 (4)もう一度高校へ
 4 高校の選択肢はいろいろ
 (1)単位制と学年制? 全日制? 定時制? 通信制って何?
 (2)広域通信制と狭域通信制
 (3)通信制課程のレポートとスクーリング
 (4)選択肢はいっぱいある

第4章 いろいろな学びの形――生涯学習/キャリア教育[竹村修文・名嶋義直]
 1 生涯学習の時代
 (1)生涯学習って?
 (2)キャリア教育の広がり
 (3)キャリア教育の本当の意味
 2 生き方は変わってきている
 (1)人生のステージの多様化・長期化
 (2)人生はマルチステージ
 3 マルチステージを生きるために
 (1)多様なステージの選択肢
 (2)形のない資産
 4 さあ、新しいステージへ

第5章 仕事って?[後藤玲子]
 1 はじめに
 (1)働くことは何のため?
 (2)現代の労働問題
 (3)典型例――低賃金率のからくり
 (4)合理的な経済行動
 (5)生きることと働くこと
 2 規範としてのワーク・ライフ・バランス
 (1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章
 (2)ワーク・ライフ・バランスの二つのメッセージ
 (3)二つの理由
 3 仕事は多すぎず、少なすぎず、ほどほどに――どうして?
 (1)君に代わる人はだれもいない
 (2)社会の中の「ハコ」としての仕事
 (3)ワークとライフ――関わる人の違い
 4 仕事と生活の「適度」な組み合わせ――どのように?
 (1)個人の合理性と社会
 (2)「仕事」と関係性の広がり
 (3)集合的合理性
 (4)関係性の基盤と相互性
 5 働くとはどういうことなのか
 (1)「アリとキリギリス」再考
 (2)いろんな労働があっていい
 (3)職種間格差のあれこれ
 6 仕事と職業
 (1)「職業」としての仕事
 (2)「仕事」と対価
 (3)規範としてのワーク・ライフ・バランス
 7 結びに代えて
 (1)働くことの意味
 (2)憲法とワーク・ライフ・バランス

第6章 メディアを読む力、問いかける力[今村和宏]
 1 メディアの多様性と偏り、影響力
 (1)ニュースはどこで知るか?
 (2)さまざまなメディアの特徴は?
 (3)メディアが切り取る「現実」
 2 想像力、疑問を持って読み、ちょっと調べてみる
 (1)「あれっ?」という感覚、想像力のスイッチ
 (2)裏をとるって、どういうこと?
 (3)言葉づかいや統計グラフにご注意!
 3 メディアに問いかけ、発信する
 (1)メディアに疑問や意見を投げかける
 (2)自分がメディアになる責任

第7章 「表現の自由」って何ですか?[志田陽子]
 1 「自由です」ということの意味
 (1)「表現の自由」と学校
 (2)「No」といえる権利が「自由」
 (3)名作文学もイタズラ書きも、同じ扱いで「自由」なの?
 (4)「やってはいけない!」――検閲や盗聴
 (5)なぜこの「自由」が大事なの?
 2 ルールを知ることで自信を持とう
 (1)SNSは危険な道路?
 (2)自由の海と、他人の権利の島
 (3)権利を「侵害する」とは?
 (4)「公共の福祉」って何?
 3 知っておきたい権利のいろいろ
 (1)名誉毀損とは?
 (2)重要な社会問題だったときは
 (3)プライバシーとは?
 (4)個人情報とは?
 (5)写真に撮られたくないときもある――肖像権とは?
 (6)学校の外ではアウトなの?――著作権
 4 批判と差別は違う
 (1)不快リスクのない表現はない!
 (2)まずは、反論する自由がある
 (3)差別表現はなぜいけない?
 (4)いじめやヘイトスピーチは?
 (5)発達途上にあることへの配慮
 5 「こんなルールは困る」と思ったら?
 (1)「悪法も法なり」?
 (2)民主主義の社会の仕組みを支える権利
 (3)民主主義と私たちをつなぐ権利
 6 「自由です」ということの意味

第8章 豊かでプライドが持てる日本が続くために――多文化共生[佐藤友則]
 1 日本の現状はどうか?
 (1)人口減&高齢化
 (2)科学研究面での日本のプレゼンス低下、若者の内向き志向
 (3)各国の外国人受入れ政策
 (4)メディアの悪影響
 2 多文化共生、多様性による日本の活性化
 (1)「人手不足だから外国人労働者を受け入れる」は間違い
 (2)米国の成長持続エネルギー源
 (3)移民の力
 (4)今後の日本発展のキーポイント
 (5)外国由来の住民
 3 多文化共生に関する基本法の整備
 (1)今の日本に優秀な人は来るのか
 (2)基本法の整備
 (3)関連法と新しい「省」
 4 自分の手で強い日本を持続=多文化共生の勉強を!
 (1)多文化共生の勉強はできたか
 (2)教えてくれなければ自分で学ぶ
 (3)皆さんが法律を作る、皆さんが外国由来の人の受入れ現場で働く

第9章 世界に挑め!――グローバル人材への道[古閑涼二]
 1 はじめに――「どうして英語ができないの?」
 2 グローバル化の必要性
 (1)グローバル化は必要か?
 (2)日本人はお金持ちか?
 (3)2030年の未来予想図
 3 グローバル人材への道
 (1)グローバル人材がなぜ必要とされるのか?
 (2)グローバル人材とは?
 (3)成長市場にこそチャンスがある――中国、東南アジア、インド
 4 学生時代にすべきこと
 (1)「自己資源」を蓄えること
 (2)夢中になれる「何か」を見つけること
 (3)起業のススメ
 5 おわりに――グローバルという未知の世界へ

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