ホーム > 多国籍アグリビジネスと農業・食料支配
多国籍アグリビジネスと農業・食料支配
本体3,000円+税
ISBN 9784750344317
判型・ページ数 4-6・208ページ
出版年月日 2016/10/22

多国籍アグリビジネスと農業・食料支配

本書は、農業におけるグローバリゼーションの進展に伴う「多国籍アグリビジネス」の諸相を種々の角度から分析した意欲的論考を集めた。今日の農業問題は食糧、エネルギー、環境、遺伝子技術などかつてない広がりをもっており、その学術的究明を試みる。

はしがき(北原克宣)

第一章 米国におけるアグロフュエル・ブーム下のコーンエタノール・ビジネスと穀作農業構造の現局面(磯田宏)
 第一節 問題の背景と課題の設定
 第二節 アグロフュエル・ブーム下の米国コーンエタノール・ビジネスの展開と構造
 第三節 穀作農業構造の現局面――全国的状況の統計分析から
 第四節 穀作農業の「工業化」と矛盾の存在状況――サウスダコタ州の実態分析を中心に
 第五節 アグロフュエル・プロジェクトによるエタノール産業と穀作農業構造への刻印

第二章 ブラジルにおける多国籍アグリビジネスの展開と農業構造の変化(佐野聖香)
 はじめに
 第一節 大豆生産および大豆加工の現状
 第二節 大豆・家畜コンプレックスにおける支配構造
 第三節 大豆生産と農村融資制度
 おわりに――対抗軸構築に向けて

第三章 多国籍アグリビジネスの事業展開と日本農業の変化――新自由主義的制度改革とレジスタンス(関根佳恵)
 はじめに
 第一節 日本における多国籍アグリビジネスの事業環境の変化――新自由主義的制度改革
 第二節 多国籍アグリビジネスの操業実態と日本農業の変化
 第三節 消極的レジスタンスと積極的レジスタンス――資本・土地所有・賃労働の対抗関係の視点から
 おわりに――オルタナティブを超えて

第四章 バイオテクノロジーと知的財産権――植物遺伝資源の利用と独占の現段階(吉田義明)
 はじめに
 第一節 育種技術の発展と担い手の変化
 第二節 中国における食料市場と育種技術の対応関係
 補論 自家採種と種子市場の拡大について

第五章 農業・食料の「金融化」と対抗軸構築上の課題(立川雅司)
 はじめに
 第一節 農業・食料の金融化
 第二節 バイテクの現段階――「新たな育種技術」
 第三節 対抗軸構築が直面する課題
 おわりに

おわりに 資本による農業包摂の現段階――大会司会者によるまとめ(安藤光義)

政治経済学・経済史学会二〇一五年度春季学術大会(総合研究会)(記録:小濱武・西川邦夫)
 「多国籍アグリビジネスによる農業・食料支配の現段階」
 Ⅰ 報告・コメント
 Ⅱ 討論
 Ⅲ 総括

あとがき(山崎志郎)

執筆者略歴

同じジャンルの本

14歳からのSDGs

14歳からのSDGs(単行本)

14歳からのSDGs

14歳からのSDGs(電子書籍)

ウェルビーイングな社会をつくる
 

このページのトップへ