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日本のテレビドキュメンタリーの歴史社会学
本体4,000円+税
ISBN 9784750342641
判型・ページ数 4-6・272ページ
出版年月日 2015/10/31

日本のテレビドキュメンタリーの歴史社会学

1957年、日本初のテレビドキュメンタリー『日本の素顔』(NHK)が誕生した。その歴史的・社会的な背景を当時の先行的かつ日常的なメディアであったラジオ(録音構成)と映画(記録映画)の連続性と非連続性から探りつつ、放送史に果たした役割と意義を体系的に考察。

序章 テレビ研究への新たな地平
 一 テレビの「ドキュメンタリー」を考える
 二 ドキュメンタリーと「放送空間論」
 三 諸概念の定義をめぐって

第Ⅰ章 ドキュメンタリーの芽生え
 一 「アノニマスな声」の放送空間
  一.一 GHQの組織と放送政策
  一.二 占領期の放送空間
  一.三 『街頭録音』の放送空間
 二 メディア史におけるラジオの『日本の素顔』の意義
  二.一 ラジオの「録音構成」、『日本の素顔』の発見
  二.二 『日本の素顔』の全編のテーマ
  二.三 ラジオの『日本の素顔』の放送空間
 三 テレビドキュメンタリーの黎明
  三.一 「録音構成」の全盛期
  三.二 不安定な政治と好況の経済
  三.三 テレビ開局と戸惑い
 四 小結――放送空間の連続性
  四.一 「無所属番組」と「社会番組」 の出現
  四.二 「録音構成」から「フィルム構成」へ
  四.三 「ジャーナリズム」という連続性

第Ⅱ章 テレビドキュメンタリーの誕生
 一 『日本の素顔』の胎動
  一.一 「手上げ」もしくは「余ったモノ」の人集め
  一.二 吉田直哉
  一.三 「記録映画との決別」と「録音構成の嫡子」
  一.四 時代精神
 二 『日本の素顔』の放送空間
  二.一 素材と表現手法
  二.二 「素顔論争」
  二.三 殺される「主体」と漂流する『日本の素顔』

第Ⅲ章 民放におけるテレビドキュメンタリーの登場
 一 「テレビ」というマスメディアの確立
  一.一 テレビ普及
  一.二 「世論政策」と「三種の神器」
  一.三 映画界とテレビドキュメンタリー
 二 『ノンフィクション劇場』の放送空間
  二.一 NTV『ノンフィクション劇場』の挑戦
  二.二 『ノンフィクション劇場』の明暗
  二.三 「戦争」と「放送中止」――「ベトナム海兵大隊戦記」の挫折
 三 『ノンフィクション劇場』の意義
 四 テレビドキュメンタリーのブーム

第Ⅳ章 戦後東アジアにおける放送空間のダイナミズム
 一 一九八〇年代のドキュメンタリー放送空間
 二 『シルクロード』(NHK)の衝撃と意義
 三 一九九〇年代の中国CCTVのドキュメンタリーの成長と模索
  三.一 中国のテレビドキュメンタリーの略史
  三.二 CCTVドキュメンタリーチャンネル(CCTV-CH9)の新設と展望
 四 二〇〇〇年代の韓国KBSのグローバル化戦略と大型番組制作
 五 小結

終章――新たな放送空間のために

 あとがき
 参考文献・資料

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