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開発社会学を学ぶための60冊
本体2,800円+税
ISBN 9784750342214
判型・ページ数 A5・248ページ
出版年月日 2015/07/25

開発社会学を学ぶための60冊

援助と発展を根本から考えよう

開発社会学の基礎的文献60冊を紹介するブックガイド。8つのテーマに分けて文献を選び、基礎的な知識、ものの見方を紹介する。各書籍には関連文献などを挙げ、さらに学びたい人にも役立つ構成。学生から開発業界に携わる実務者まで幅広く使える、必携の「開発社会学」案内。

 はじめに――開発社会学の世界へようこそ!

第Ⅰ章 進化・発展・近代化をめぐる社会学
 Overview
 1 オーギュスト・コント、ハーバート・スペンサー『コント、スペンサー』
 2 今西錦司『進化とはなにか』
 3 富永健一『近代化の理論』
 4 鶴見和子『内発的発展論の展開』
 5 町村敬志『開発主義の構造と心性』
 6 ジョージ・リッツア『マクドナルド化する社会』
 7 アンソニー・ギデンズ『第三の道』
  〈コラム1〉都市の明るい灯――流行歌『木綿のハンカチーフ』
  〈コラム2〉中国における「発展社会学」と「転型社会学」

第Ⅱ章 途上国の開発と援助論
 Overview
 8 アンドレ・グンダー・フランク『従属的蓄積と低開発』
 9 イマニュエル・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』
 10 イヴァン・イリイチ『シャドウ・ワーク』
 11 小倉充夫『開発と発展の社会学』
 12 宮内泰介『開発と生活戦略の民族誌』
 13 佐藤寛『開発援助の社会学』
 14 マイケル・チェルネア編『開発は誰のために』
 15 ヤン・ネーデルフェーン・ピーテルス『開発理論(第2版)』
 16 ノーマン・ロング『開発社会学』
  〈コラム3〉ケアギバー――ネパールでブームの家事育児支援

第Ⅲ章 援助行為の本質の捉え直し
 Overview
 17 エドワード・サイード『オリエンタリズム(上・下)』
 18 マイケル・サンデル『これからの正義の話をしよう』
 19 マルセル・モース『贈与論』
 20 ジェームス・ミッジリィ『社会開発の福祉学』
 21 エドガー・シャイン『人を助けるとはどういうことか』
 22 岡真理『彼女の「正しい」名前とは何か』
  〈コラム4〉ベルマーク――日本発のユニークな資金調達法

第Ⅳ章 押し寄せる力と押しとどめる力
 Overview
 23 福武直編『地域開発の構想と現実(Ⅰ~Ⅲ)』
 24 舩橋晴俊・長谷川公一・畠中宗一・梶田孝道『高速文明の地域問題』
 25 梶田孝道『テクノクラシーと社会運動』
 26 ハーバート・ガンズ『都市の村人たち』
 27 アラン・トゥレーヌ『声とまなざし』
 28 マニュエル・カステル『都市とグラスルーツ』
 29 ジェームズ・スコット『弱者の武器』
  〈コラム5〉ダム問題を題材とした諸メディア作品
  〈コラム6〉年表による問題構造の把握――『環境総合年表』の試み

第Ⅴ章 都市・農村の貧困の把握
 Overview
 30 松原岩五郎『最暗黒の東京』
 31 鈴木榮太郎『日本農村社会学原理』
 32 オスカー・ルイス『貧困の文化』
 33 北原淳『共同体の思想』
 34 新津晃一編『現代アジアのスラム』
 35 青木秀男『マニラの都市底辺層』
 36 ジグムント・バウマン『新しい貧困』
 37 マイク・デイヴィス『スラムの惑星』
 38 J.モーダック、S.ラザフォード、D.コリンズ、O.ラトフェン『最底辺のポートフォリオ』
 39 C.K.プラハラード『ネクスト・マーケット』
  〈コラム7〉むらの単位
  〈コラム8〉シカゴ学派の都市研究

第Ⅵ章 差別や社会的排除を生み出すマクロ-ミクロな社会構造
 Overview
 40 サスキア・サッセン『グローバリゼーションの時代』
 41 マリア・ミース、C.V.ヴェールホフ、V.B.トムゼン『世界システムと女性』
 42 アジット・バラ&フレデリック・ラペール『グローバル化と社会的排除』
 43 関根政美『エスニシティの政治社会学』
 44 ナイラ・カビール『裏返しの現実』
 45 ジョン・ターナー『社会集団の再発見』
 46 アビジット・バナジー&エスター・デュフロ『貧乏人の経済学』
  〈コラム9〉ランダム化比較試験(RCT)とエビデンス・ベースド・アプローチ
  〈コラム10〉ジェンダーと開発
  〈コラム11〉開発と海外出稼ぎの複雑な関係

第Ⅶ章 人々の福祉向上のための開発実践
 Overview
 47 松原治郎『日本の社会開発』
 48 武川正吾・三重野卓編『公共政策の社会学』
 49 佐藤嘉倫『意図的社会変動の理論』
 50 エベレット・ロジャーズ『イノベーションの普及』
 51 ジェームズ・ファーガスン『反政治マシーン』
 52 デイヴィッド・モス『開発を切り拓く』
 53 ロバート・チェンバース『第三世界の農村開発』
 54 ビル・クーク&ウマ・コタリ編『参加』
 55 サミュエル・ヒッキィ&ジャイルズ・モハン編著『変容する参加型開発』

第Ⅷ章 目にみえない資源の活用
 Overview
 56 ジェームズ・コールマン「人的資源の形成における社会関係資本」
 57 ピエール・ブルデュー『資本主義のハビトゥス』
 58 佐藤寛編『援助と社会関係資本』
 59 宇沢弘文『社会的共通資本』
 60 スチュアート・ホール編『表象』
  〈コラム12〉誰を開発するのか――ある大学教授のつぶやき

 索引(人名/地名/援助機関・研究機関など/学問領域/概念・キーワード/略語)

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