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ニューカレドニア カナク・アイデンティティの語り
本体9,500円+税
ISBN 9784750341439
判型・ページ数 A5・664ページ
出版年月日 2015/02/20

ニューカレドニア カナク・アイデンティティの語り

ネーションの語り・共同体の語り・文化の語り

南太平洋に浮かぶかつてのフランス植民地、「天国に一番近い島」として知られるニューカレドニアはいかにして脱植民地化を果たそうとしたか。豊富な資料とインタビューを通し、その運動を現地住民(カナク)のアイデンティティ形成の重層的な言説過程から読み解く。


 凡例
 プロローグ

序章 重奏の語り
  1.アイデンティティ
  2.ディスコース
  3.表象
  4.節合


第1部 ネーションの語り

第1章 カナクの創成
  1.「カナク」のルーツ・ルート
  2.植民地化
  3.夜明け

第2章 カナク・アイデンティティ闘争
 Ⅰ.脱植民地化運動
  1.解放運動
  2.独立運動
  3.闘争戦略
 Ⅱ.権利回復闘争
  4.土地返還要求
  5.社会主義要求
  6.紛争の中の多民族社会

第3章 現代アリーナの中のカナク・アイデンティティ
 Ⅰ.合意の時代
  1.マティニョン合意
  2.新合意への交渉
  3.ヌメア合意
 Ⅱ.市民的現在
  4.慣習地
  5.経済社会開発
  6.共通の運命の中の市民社会


第2部 共同体の語り

第4章 土着的アイデンティティ
  1.人のあり方
  2.先住民性のルーツ
  3.先住民性のルート

第5章 伝統の発明としての慣習
  1.クチューム
  2.トリビュとシェフリ
  3.シェフの制度化

第6章 現代アリーナの中の先住民性
  1.グローカル化する先住民権
  2.法化する慣習
  3.慣習の中の個人


第3部 文化の語り

第7章 歴史的闘争の場としての文化
  1.私とは誰であるか
  2.メラネシア2000フェスティヴァル
  3.文化的アイデンティティ

第8章 コンタクト・ゾーン
  1.混血児の表象と間文化性
  2.ポップ・ミュージック
  3.異種混淆の中の多文化社会

第9章 現代アリーナの中の文化
  1.チバウ文化センター
  2.口承の遺産
  3.現代アート

終章 変奏の語り
  1.カナク主権から共有的主権へ
  2.土地返還要求から慣習地へ
  3.社会主義要求から経済社会開発へ
  4.歴史的闘争の場からチバウ文化センターへ
  5.先住民性のルートからルーツへ
  6.アイデンティティ・ディスコース・表象・節合

 エピローグ

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 会見者リスト
 略語一覧
 索引

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