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日本人は「脱原発」ができるのか
本体1,600円+税
ISBN 9784750335377
判型・ページ数 4-6・232ページ
出版年月日 2012/02/15

日本人は「脱原発」ができるのか

原発と資本主義と民主主義

東日本大震災以降展開されている脱原発運動を風化させないためには、まったく新しい思想が必要である――戦争と平和の問題を中心に新たな論理を追究してきた筆者が、「脱原発」をテーマとして、資本主義の害悪を克服し、民主主義を発展させる思想を構築する。

 はしがき

第1章 日本人は「脱原発」ができるのか
 「原発体験」は繰り返されてはならない
 日本人はかつて「戦争体験」を繰り返さないと誓った
 繰り返さないための「思想」をつくらなかった日本人
 日本国民の戦後の「感覚」
 日本人には「思想」はつくれない?
 思想を「権威の象徴」として用いる日本人
 「脱原発」運動はかつての革新勢力の行動パターンを繰り返してはいないか

第2章 「脱原発」の論理だけでは足りない
 「脱原発」は原発問題だけには収まらない
 爆弾を落とされても原子力発電所は安全か
 原発問題の背後には資本主義の害悪の問題が存在する

第3章 「社会主義神話」の威を借りた資本主義批判はもうできない
 「科学的」社会主義?
 社会主義経済はどうして崩壊してしまったのか
 計画経済は可能か

第4章 他者の「人間の尊厳」に対する配慮に欠けた経済――資本主義の本質
 社会主義経済は活力がなさすぎる経済だった
 活力がありすぎる経済
 民主主義にも同じ欠点があるかもしれない

第5章 「民衆の支配」と「民衆の解放」――民主主義の本質規定
 「脱原発」を主張する人は多数派になれるか
 多数派が決めてはならないことがあるのではないか
 アメリカ型民主主義は「歴史の終わり」なのか
 民主主義の内容はまだ確定されていない
 民主主義の二つの柱――民衆の支配と民衆の解放

第6章 社会主義国型民主主義はどうして民衆の解放に失敗したのか
 社会主義革命は「民衆の解放」と「民衆の支配」を求めた
 「悪しき革命」と「悪しき民主主義」
 社会主義国型民主主義は民衆から革命の判断権を奪ってしまった
 階級では「民衆の解放」を表すことができない

第7章 民衆の解放は基本的人権で表される
 市民革命期の「民衆の解放を表すものさし」には基本的人権もあった
 人権は階級を超える
 人権革命
 人権革命は日々刻々が革命であり、政治革命は速度を与える

第8章 人権革命の歴史と冷戦の意味
 「第一の革命」――自由権的基本権獲得を中心とした革命
 「第二の革命」――生存権的基本権獲得を中心とした革命
 冷戦は「第二の革命」を主軸にした対立であった

第9章 「脱原発」と近代民主主義の限界
 「脱原発」は基本的人権の問題ではないのか
 近代民主主義の認める基本的人権は狭すぎる

第10章 民主主義の発展と「新」社会契約説
 民主主義は発展しなくてはならない
 近代民主主義の発展は資本主義の害悪の克服にもつながる
 社会契約説も発展しなくてはならない
 「新」社会契約説の社会の捉え方
 民衆一人ひとりの社会的苦しみからの解放

第11章 基本的人権の根拠と人間の尊厳
 基本的人権の根拠
 「公理」としての人間の尊厳
 「人聞の尊厳」と「人間性」
 人間の尊厳を侵される側の論理
 これまでの社会契約説は自然権とされる基本的人権を「公理」としていた

第12章 平和権的基本権と「脱原発」の権利
 基本的人権の定義と原則
 平和を基本的人権で表すことが可能になった
 「平和権」と「民衆の非武装権」
 「脱原発」も基本的人権になりうる
 人間の尊厳の人権化

第13章 社会と国家の役割
 基本的人権と社会規範
 人権保障の担い手としての社会
 国家とその役割
 「戦争ができる国家」はアンシャン・レジームである
 基本的人権は国家の枠組みを突き抜く

第14章 社会的権限の再配分と社会契約
 社会的権限の再配分
 「人間を起点とした」人権体系
 社会的権限の最適配分
 社会契約はすべての社会で結ばれる
 個別的・具体的な社会的苦しみの「人権化」

第15章 人権革命運動と「脱原発」運動
 「脱原発」のための革命
 人権革命運動
 公民権運動
 人権革命運動と社会的権限の「最適配分」
 安易に直接民主制を主張してはならない

 あとがき

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