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チベット人哲学者の思索と弁証法
本体2,800円+税
ISBN 9784750335360
判型・ページ数 4-6・180ページ
出版年月日 2012/02/15

チベット人哲学者の思索と弁証法

月には液体の水が存在する

チベット共産党創設者にして、14世ダライラマと毛沢東の信頼を勝ち得たプンツォク・ワンギェル。だがその後18年を過ごした秦城監獄で、中国革命を弁証法に基づき総括。そこで弁証法の概念を組み立て直し、構築された理論で天体の構造を立証する哲学書。

 著者のことば(ゴラナンバ・プンツォク・ワンギェル)
 プンツォク・ワンギェル略伝(阿部治平)

序論 月の水を探る哲学の基本原理
 1 本書の特徴
 2 哲学概念の説明
  2.1 「質」と「量」及びその関係
   「質」とは何か、「量」とは何か
   「量・質」及び「質・量」の関係
  2.2 「対立物の統一」と「対立物の同一」の違い
  2.3 「一を二に分ける理論」と「一を四に分ける理論」
  2.4 物質の変化の法則
  2.5 方向転化と転化
   方向転化――量・質が相対的に方向転化する法則
   転化――質・量が相互転化する法則
  2.6 過程と過程の法則
  2.7 階層の微分
 3 物質の存在の形態
  3.1 物質とは何か
  3.2 物質の存在の形態
   (1)気体物質の存在の形態
   (2)液体物質の存在の形態
   (3)再液体物質の存在の形態
   (4)固体物質の存在の形態
  3.3 物質の運動法則
   (1)量減質昇の段階における量・質で形成された物質の構造
   (2)質減量昇の段階における質・量で形成された物質の構造
 4 構造法則と運動法則
  4.1 構造と運動をめぐる基本概念
  4.2 構造法則と運動法則
  4.3 構造法則と運動法則の核心

本論 月に液体の水が存在する
 はじめに 月に液体の水が存在するか
  (1)液体と水の関係
  (2)月の水を探る意義
  (3)天体の形態
  (4)天体の構造法則
  (5)天体の運動法則
   量減質昇の段階
   質減量昇の段階
  (6)天体の四類型と八種形態の性能
 1 太陽の構造と運動
  1.1 従来の研究
  1.2 弁証法に基づく太陽の構造と運動
   (1)今日の太陽
   (2)太陽は何に変化していくのか――将来
   (3) 太陽は何から変化してきたのか――過去
 2 火星の構造と運動
  2.1 従来の研究
  2.2 弁証法に基づく火星の構造と運動
   (1)今日の火星
   (2)火星は何に変化していくのか――将来
   (3)火星は何から変化してきたのか――過去
 3 地球の構造と運動
  3.1 従来の研究
  3.2 弁証法に基づく地球の構造と運動
   (1)今日の地球
   (2)地球は何に変化していくのか――将来
   (3)地球は何から変化してきたのか――過去
 4 月の構造と運動――月に水が存在する
  4.1 従来の研究
  4.2 弁証法に基づく月の構造と運動
   (1)今日の月
   (2)月の水はどこにあるのか
 おわりに 客観世界の謎を解く鍵――弁証法
  (1)正面で上昇する時期の量減質昇の段階
  (2)反面で減少する時期の質減量昇の段階

結論 私は月に水があることをどのように論証したのか
 1 物質世界の謎を解く哲学の思惟
  1.1 対立物の同一と同一物の対立の法則
  1.2 質・量の相互転化と量・質の相互方向転化の法則
   (1)正面で上昇する時期の量減質昇の段階
   (2)反面で減少する時期の質減量昇の段階
  1.3 否定の肯定と肯定の否定の法則
 2 天文学者及び科学者の反応
  プンツォク・ワンギェル氏宛ての手紙(1)
  プンツォク・ワンギェル氏宛ての手紙(2)
  プンツォク・ワンギェル氏宛ての手紙(3)
  プンツォク・ワンギェル氏宛ての手紙(4)

 18年の獄中生活に耐えた共産主義者の哲学(大西広)
 転向・変節についての日中比較と考察(小島正憲)
 訳者あとがき(チュイデンブン)

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