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女性の賃金問題とジェンダー
本体6,000円+税
ISBN 9784750335346
判型・ページ数 A5・358ページ
出版年月日 2012/02/10

女性の賃金問題とジェンダー

同じ仕事を同じように同じ時間働いているのに、なぜ女性の賃金は、男性賃金よりも低いのか。政治、経済、労働……、さまざまな側面でで社会的に周辺化されてきたジェンダーとして女性(とその労働)をとらえ直すことによって「発見」された問題を鋭くえぐり出す。

 著作集の刊行によせて


第I部 男女賃金格差(一九六〇年代)――労働市場研究からのアプローチ

第一章 婦人の賃金
 第1節 低賃金の中の低賃金
 第2節 低賃金層への婦人のふきだまり
 第3節 昇進さしとめの足かせ
 第4節 女性の職場と低賃金
 第5節 賃金体系の中の差別
 第6節 男女同一労働同一賃金の要求

第二章 婦人の低賃金構造と労働組合運動
 1 婦人賃金の問題点と課題
  1 婦人の低賃金と労働運動
  2 婦人はなぜ低賃金か
  3 日本の婦人の低賃金と男女の格差
  4 今後の課題
 2 婦人のしごとと賃金
  1 労働力不足の中の婦人の低賃金
  2 婦人の低賃金の原因は何か
  3 運動の方向と課題

第三章 婦人労働者の賃金問題
 第1節 婦人賃金問題の所在
 第2節 男女賃金格差の構造
  1 婦人の賃金構造の特徴
  2 労働市場における婦人の地位と賃金決定
  3 企業内賃金制度と男女差別賃金
 第3節 男女同一労働同一賃金実現への課題――ILO一〇〇号条約発効と関連して

第II部 日本の賃金決定機構の特殊性とジェンダー(一九七〇年代)

第四章 七〇年代春闘と婦人の賃金
 1 婦人の低賃金と今日の課題―――ウーマン・パワー政策および所得政策に関連して
  はしがき
  1 七〇年代ウーマン・パワー政策の新局面
  2 七一年春闘と所得政策のねらい
  むすび
 2 春闘と女の賃金
  1 インフレの中の七三年春闘の意義
  2 賃金の中の差別構造――女の賃金の実態
  3 労働の中の復権――賃金闘争における具体的課題
 3 女性の低賃金と「春闘」批判
  1 「ベースアップ要求方法」から「個別賃金要求方式」への転換について
  2 一九六〇年代職務給導入をめぐる労働組合の対応――論争「“大幅賃上げ”か“横断賃率”か」

第五章 女子労働者と賃金問題
 はじめに――女子賃金問題の所在
 第1節 女子の賃金構造の特質
 第2節 日本の賃金決定機構の特質と女子賃金
  1 労働市場における女性の地位と賃金交渉
  2 企業内賃金制度と女子の賃金
 むすび――男女同一賃金のための今日的課題

第六章 日本の企業内賃金構造の特質――いわゆる年功制の分析視角をめぐって
 はしがき
 第1節 賃金体系論の再構成――日本の賃金体系の特殊性
 第2節 年功制をめぐる経済的要因と制度的要因――舟橋氏の拙稿批判によせて
  1 年功賃金成立要因をめぐる論点
  2 年功賃金成立時点をめぐる論点
 むすび


第III部 いかにして男女同一価値労働同一賃金原則を実現するか――その具体的階梯をめぐって

第七章 イギリス一九七〇年男女「同等賃金法」について
 はじめに
 1 イギリス一九七〇年「同等賃金法」成立の背景
 2 一九七〇年法の内容と問題点
 3 男女同等賃金実現の課題

第八章 男女賃金格差とコンパラブル・ワース――一九九〇年代後半以降
 はじめに
 1 性別賃金格差の実態――国際比較からみた日本の位置
 2 なぜ男女賃金格差が生まれるのか
 3 なぜいま、コンパラブル・ワースが注目されるのか
 4 欧米のコンパラブル・ワース運動の実例
 5 日本におけるコンパラブル・ワースの適用について
 むすび――日本への適用の意義と限界について

第九章 再燃する男女同一価値労働同一賃金原則(コンパラブル・ワース)の意義
 1 台頭するコンパラブル・ワース運動
 2 コンパラブル・ワースをめぐる論争と、その原則具体化への課題


付論

〈付論〉ILO看護婦条約の背景と意義
 はじめに
 1 「看護婦条約・勧告」成立までの経過と労使の争点
 2 日本の看護婦の労働権の実態とILO「看護婦条約・勧告」のもつ意義

 あとがき
 初出一覧
 索引

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