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児童養護施設の子どもたちの生活過程
本体3,800円+税
ISBN 9784750334899
判型・ページ数 A5・280ページ
出版年月日 2011/11/15

児童養護施設の子どもたちの生活過程

子どもたちはなぜ排除状態から脱け出せないのか

児童養護施設で子ども時代に福祉的介入を受けながら、なぜ退所後に社会的排除状態から脱け出せない子どもたちがいるのか。そのような問題意識のもと、ある児童養護施設での2年以上にわたるフィールド調査をもとに、子どもたちが排除状態からの脱出するための支援のあり方と課題を探った意欲作。

 はじめに

序章 研究目的および研究枠組み
 第一節 研究目的および研究枠組み
 (1)研究の目的
 (2)研究の枠組み:概念
 (3)研究の枠組み:実証
 第二節 研究の背景
 (1)先行研究との比較
 (2)調査研究としての積み重ね

第1章 実証的研究の方法
 第一節 実証的研究の枠組み
 (1)脱出と子どもの生活過程の関係
 (2)脱出と援助組織の関係
 第二節 実証的調査の分析方法
 (1)フィールドワークの方法とその概要
 (2)分析方法と本書の構成
 (3)個人情報の保護と研究結果の提示方法

第2章 児童養護施設における「脱出」過程の包括的分類
 第一節 分析枠組み
 (1)分析対象者の抽出
 (2)分析枠組み
 第二節 脱出層の事例分析:分類(1)・(2)
 (1)施設内で脱出に向かいその後も脱出を維持していく事例:分類(1)
 (2)施設退所後に比較的安定して脱出に向かう事例:分類(2)
 第三節 不安定層の事例分析:分類(3)
 第四節 再排除層の事例分析:分類(4)・(5)
 (1)施設退所後に再び排除に向かう事例:分類(4)
 (2)施設内で排除に向かう事例:分類(5)
 第五節 脱出と再排除を形成する要因の抽出
 (1)入所中および退所後の生活状況の量的把握
 (2)退所後の要因の抽出
 (3)生活過程の要因の抽出

第3章 施設の入所局面および退所局面
 第一節 入所の局面
 (1)生活拠点の変化
 (2)生活の立て直しのはじまり
 (3)生活を楽しむこと
 第二節 退所の局面
 (1)計画的な退所
 (2)突然の退所
 (3)退所後の生活
 第三節 考察
 (1)退所準備と脱出の関係
 (2)社会のなかでの居場所の構築と脱出の関係

第4章 施設での生活過程
 第一節 集団生活での居場所づくり
 (1)集団で育ち合う場
 (2)「居場所」をつくる:身をよじる・「たて」の関係・「よこ」の関係
 第二節 集団での生活過程と職員の援助方針
 (1)生活のなかでの主体形成
 (2)集団の「反作用」:不登校・リストカット・措置変更
 第三節 個別発達課題と職員の援助方針
 (1)集団のなかで埋もれてしまいがちな子ども
 (2)被虐待児
 (3)怪我と病気
 第四節 考察
 (1)集団における生活過程と脱出の関係
 (2)居場所の確保・個別発達課題と脱出の関係

第5章 施設で生活する子どもと援助組織
 第一節 学園職員による援助
 (1)職務
 (2)信頼関係の構築
 (3)援助方針と子どもの思いの差異
 第二節 学校教育との連携
 (1)小学校
 (2)ニーズに応じた教育体制
 第三節 児童相談所・家族との連携
 (1)児童相談所との連携
 (2)家族との連携
 第四節 考察
 (1)職員による援助と脱出の関係
 (2)援助組織の体系
 (3)地域社会との連携の困難さ

終章 児童養護施設を基点とした脱出
 第一節 総括:児童養護施設を基点とした脱出に向けた課題
 第二節 今後の課題

補章 イギリスにおける社会的排除への対応策――要養護児童への政策および援助実践
 なぜ、イギリスに着目するのか
 第一節 要養護児童の社会的排除問題と対応
 (1)社会的課題としての要養護児童の社会的排除
 (2)地方自治体における対応
 第二節 地方自治体を基盤とした政策および援助実践
 (1)児童自立支援法(Children (Leaving Care) Act 2000)と地方自治体の役割
 (2)政策の実施プロセスと実践
 第三節 小括
 (1)地方自治体における完結型の実践
 (2)リーズモデル

 参考文献
 おわりに

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