本体4,200円+税
ISBN | 9784750334868 |
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判型・ページ数 | A5・280ページ |
出版年月日 | 2011/11/15 |
生活保障と支援の社会政策
生活保障と生活支援のあり方と拡がりを、あらためて社会政策として位置づけ展望する。公的扶助、公的年金、医療保障、介護保険、社会福祉改革、自殺対策、救護施設、障害者の就労支援、ベーシック・インカム、ディーセントワークといった課題を丹念に検証する。
〈講座 現代の社会政策〉の刊行によせて
序章 生存・地域・労働と生活保障・支援
第1部 生活保障と支援の制度的展開と課題
第1章 最低生活の性格変化と直面する課題――公的扶助と最低生活の関係史から(中川清)
1 現代の最低生活への視点
2 公的扶助の展開と最低生活像の特徴
3 現代の最低生活と制度的課題
第2章 公的年金保険の役割(一圓光彌)
1 老後の生活維持手段の中で公的年金の果たす役割
2 現金による生活の保障と医療・福祉の保障の関係
3 高齢期の所得保障と年金の給付構造
4 社会保険の年金と財源
5 所得比例の年金と最低年金の確保
6 所得比例年金制度の一元化と個人単位化
7 年金の財政方式と財政再計算
第3章 地域社会における医療のゆくえ――イギリスNHSの変遷をもとに(白瀨由美香)
1 イギリスへのまなざし
2 医療へのアクセスの変遷
3 地域社会における医療をめぐる課題
4 これからの医療に向けて――イギリスと日本
第4章 介護保険制度における「介護の社会化」の陥穽――高齢者介護システムの系譜と家族モデルに焦点をあてて(井上信宏)
1 高齢者介護システムを考える二つの問題意識
2 高齢者の主体化と老人福祉の確立
3 家族介護の顕在化と在宅福祉サービスの拡大
4 日本型福祉社会と自立する高齢者:二つの家族モデルとそれを支える地域社会
5 家族介護に関する発想の転換と新しい高齢者介護システム
6 介護保険制度における「介護の社会化」の陥穽
第5章 社会福祉基礎構造改革の10年――総括と今後の展望(所道彦)
はじめに
1 社会福祉基礎構造改革の背景
2 社会福祉基礎構造改革へのスタンス
3 基礎構造改革の展開(2000‐2010年)
4 基礎構造改革の評価
5 ポスト基礎構造改革の方向性
おわりに
第2部 生存・地域・仕事をめぐる社会政策
第6章 社会政策としての自殺対策――「自殺総合対策大綱」の批判的検討(木原活信)
はじめに
1 政府の自殺総合対策大綱成立の経緯と概要
2 「追い込まれた末の死」という言説
3 雇用問題と自殺
4 スピリチュアリティ、宗教的視点の欠如
5 ソーシャルワークの視点の欠落
6 むすびにかえて 国家と自殺の間にあるもの――市民的公共圏と自殺予防
第7章 地域に根ざした施設発のソーシャルワーク――救護施設の実践からみる、トータルな生活保障の構築(松木宏史)
はじめに
1 救護施設とはどのような施設か
2 救護施設のあらたな挑戦――地域生活移行への志向
3 救護施設のあらたな挑戦から何を学ぶか
4 利用者の抱える問題を「ほっとけない」問題として共通課題にしていく仕組みづくり
第8章 障害者の就労および雇用支援政策の現状と課題(山村りつ)
1 障害者の就労および雇用に関する議論
2 わが国の就労支援のための制度
3 就労支援に関する制度の課題
4 就労および雇用支援の目指すべきもの
第9章 「生きていることは労働だ」――運動の中のベーシック・インカムと「青い芝」(山森亮)
1 運動
2 理論
3 青い芝の会:日本の障害者運動
【補論】「リバタリアン・バージョン vs. アウトノミア・バージョン?」
第10章 ディーセントワークの指標化をめぐって――今後のための基礎的作業(埋橋孝文)
1 ディーセントワークの指標
2 DWの性格――ワークフェアとメイキング・ワーク・ペイとの比較を通して
3 DWの指標化をめぐる方法論のサーベイ
4 提案されている指標に基づく国際比較結果の紹介
5 結びにかえて
あとがき
索引
編著者・執筆者紹介
序章 生存・地域・労働と生活保障・支援
第1部 生活保障と支援の制度的展開と課題
第1章 最低生活の性格変化と直面する課題――公的扶助と最低生活の関係史から(中川清)
1 現代の最低生活への視点
2 公的扶助の展開と最低生活像の特徴
3 現代の最低生活と制度的課題
第2章 公的年金保険の役割(一圓光彌)
1 老後の生活維持手段の中で公的年金の果たす役割
2 現金による生活の保障と医療・福祉の保障の関係
3 高齢期の所得保障と年金の給付構造
4 社会保険の年金と財源
5 所得比例の年金と最低年金の確保
6 所得比例年金制度の一元化と個人単位化
7 年金の財政方式と財政再計算
第3章 地域社会における医療のゆくえ――イギリスNHSの変遷をもとに(白瀨由美香)
1 イギリスへのまなざし
2 医療へのアクセスの変遷
3 地域社会における医療をめぐる課題
4 これからの医療に向けて――イギリスと日本
第4章 介護保険制度における「介護の社会化」の陥穽――高齢者介護システムの系譜と家族モデルに焦点をあてて(井上信宏)
1 高齢者介護システムを考える二つの問題意識
2 高齢者の主体化と老人福祉の確立
3 家族介護の顕在化と在宅福祉サービスの拡大
4 日本型福祉社会と自立する高齢者:二つの家族モデルとそれを支える地域社会
5 家族介護に関する発想の転換と新しい高齢者介護システム
6 介護保険制度における「介護の社会化」の陥穽
第5章 社会福祉基礎構造改革の10年――総括と今後の展望(所道彦)
はじめに
1 社会福祉基礎構造改革の背景
2 社会福祉基礎構造改革へのスタンス
3 基礎構造改革の展開(2000‐2010年)
4 基礎構造改革の評価
5 ポスト基礎構造改革の方向性
おわりに
第2部 生存・地域・仕事をめぐる社会政策
第6章 社会政策としての自殺対策――「自殺総合対策大綱」の批判的検討(木原活信)
はじめに
1 政府の自殺総合対策大綱成立の経緯と概要
2 「追い込まれた末の死」という言説
3 雇用問題と自殺
4 スピリチュアリティ、宗教的視点の欠如
5 ソーシャルワークの視点の欠落
6 むすびにかえて 国家と自殺の間にあるもの――市民的公共圏と自殺予防
第7章 地域に根ざした施設発のソーシャルワーク――救護施設の実践からみる、トータルな生活保障の構築(松木宏史)
はじめに
1 救護施設とはどのような施設か
2 救護施設のあらたな挑戦――地域生活移行への志向
3 救護施設のあらたな挑戦から何を学ぶか
4 利用者の抱える問題を「ほっとけない」問題として共通課題にしていく仕組みづくり
第8章 障害者の就労および雇用支援政策の現状と課題(山村りつ)
1 障害者の就労および雇用に関する議論
2 わが国の就労支援のための制度
3 就労支援に関する制度の課題
4 就労および雇用支援の目指すべきもの
第9章 「生きていることは労働だ」――運動の中のベーシック・インカムと「青い芝」(山森亮)
1 運動
2 理論
3 青い芝の会:日本の障害者運動
【補論】「リバタリアン・バージョン vs. アウトノミア・バージョン?」
第10章 ディーセントワークの指標化をめぐって――今後のための基礎的作業(埋橋孝文)
1 ディーセントワークの指標
2 DWの性格――ワークフェアとメイキング・ワーク・ペイとの比較を通して
3 DWの指標化をめぐる方法論のサーベイ
4 提案されている指標に基づく国際比較結果の紹介
5 結びにかえて
あとがき
索引
編著者・執筆者紹介