本体2,400円+税
ISBN | 9784750334431 |
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判型・ページ数 | 4-6・288ページ |
出版年月日 | 2011/08/15 |
芸術とはどういうものか
三浦 つとむ 著
「芸術」の概念を、日常生活にあふれる事柄や文学・音楽・絵画・写真など具体的な表現手法を例に引き、本質を見据えながら平易な表現で定義する。在野の哲学者にして言語学者・三浦つとむの「弁証法」「言語学」とならぶ精華。亀井秀雄氏の解説を付し待望の新装版刊行!
I 人間生活の中の芸術
1 人間は「分身」をつくりだす
芸術は多種多様である
生産物は人間的なかたちを持つ
人間は「分身」を創造する
人間の「分身」の役割
頭脳を通過するということ
二つの部分の相対的な独立
2 非芸術と芸術との接点
精神的な交通のための表現
実用的な表現
第三者の受けとりかたという問題
楽しむための表現
道具のデザインと調和
機械時代と工業デザイン
芸術と娯楽
芸術と非芸術との区別のしかた
観念論哲学での区別のしかた
芸術と科学の区別
3 芸術についての考えかたの対立
芸術の商品化と芸術家の堕落
芸術至上主義
政治闘争の道具としての芸術
芸術アジ・プロ説――芸術実用主義
芸術における物神崇拝
芸術と思想
芸術の中の思想
科学とその表現
芸術作品の自立性
科学者と芸術家の条件のちがい
芸術と政治
芸術と技術
II 芸術の構造
1 芸術の形式と内容
なぜ形式と内容を区別するか
物の形式と表現形式との関係
形式と内容とのつながり
対象内容説
認識内容説
鑑賞者認識内容説
形式主義
哲学における形式主義の影響
内容という考えかたの否定
観念論的機能主義
芸術の内容は作品そのものにある
「内容を形成する実体」の問題
形式と内容との矛盾
2 芸術におけるフィクションとノン・フィクション
フィクションとノン・フィクション
科学はフィクションを拒否する
芸術のフィクションと宗教のフィクション
非敵対的な対象化と敵対的な対象化
資本制生産と宗教との共通点
フィクションの役割
形式からの制約
3 リアリズムとロマンチズム
現実的な空想と非現実的な空想
ロマンチズム
リアリズム
社会主義リアリズムをめぐって
4 表現から鑑賞へ
観念的な追体験と感情移入
夏目漱石の「同化論」
鑑賞者からの制約
作者も鑑賞者になる
III 現代の芸術
1 映像芸術の空間と時間
機械と表現
作者の見かたと機械の見かた
画面は「枠」を持っている
認識にも「枠」がある
なぜ文学には「枠」がないか
表現が固定している場合の「枠」
エイゼンシュテインの日本芸術論
映画と演劇のちがい
演劇の「枠」と映画の「枠」
「動的正方形」スクリーンの提唱
アメリカの観客の反応
シネマスコープの問題
テレビの「枠」
時間の表現
映画における「多彩な時間の創造」
ロケーションの本質
2 新大陸の新しい芸術
行動喜劇の成立
行動喜劇の映画的誇張
発声アニメーション映画の登場
ディズニー映画とその主人公
アニメーション映画の思想
ブルースの誕生
ジャズの歴史
ジャズは変わっていく
3 古い形式と新しい形式
「古い」形式ということ
ルポルタージュをめぐって
ブレヒトの「叙事詩的演劇」
「演技の弁証法」の形式主義
建築における機能主義の克服
4 芸術の未来
未来の社会と未来の芸術
「芸術社会学」の行きすぎ
映画至上主義
芸術の「綜合性」は立体的である
一方では綜合、他方では分化
アマとプロとの区別は消滅する
あとがき
三浦マルクス学の芸術論――新装版刊行にあたって(亀井秀雄)
1 人間は「分身」をつくりだす
芸術は多種多様である
生産物は人間的なかたちを持つ
人間は「分身」を創造する
人間の「分身」の役割
頭脳を通過するということ
二つの部分の相対的な独立
2 非芸術と芸術との接点
精神的な交通のための表現
実用的な表現
第三者の受けとりかたという問題
楽しむための表現
道具のデザインと調和
機械時代と工業デザイン
芸術と娯楽
芸術と非芸術との区別のしかた
観念論哲学での区別のしかた
芸術と科学の区別
3 芸術についての考えかたの対立
芸術の商品化と芸術家の堕落
芸術至上主義
政治闘争の道具としての芸術
芸術アジ・プロ説――芸術実用主義
芸術における物神崇拝
芸術と思想
芸術の中の思想
科学とその表現
芸術作品の自立性
科学者と芸術家の条件のちがい
芸術と政治
芸術と技術
II 芸術の構造
1 芸術の形式と内容
なぜ形式と内容を区別するか
物の形式と表現形式との関係
形式と内容とのつながり
対象内容説
認識内容説
鑑賞者認識内容説
形式主義
哲学における形式主義の影響
内容という考えかたの否定
観念論的機能主義
芸術の内容は作品そのものにある
「内容を形成する実体」の問題
形式と内容との矛盾
2 芸術におけるフィクションとノン・フィクション
フィクションとノン・フィクション
科学はフィクションを拒否する
芸術のフィクションと宗教のフィクション
非敵対的な対象化と敵対的な対象化
資本制生産と宗教との共通点
フィクションの役割
形式からの制約
3 リアリズムとロマンチズム
現実的な空想と非現実的な空想
ロマンチズム
リアリズム
社会主義リアリズムをめぐって
4 表現から鑑賞へ
観念的な追体験と感情移入
夏目漱石の「同化論」
鑑賞者からの制約
作者も鑑賞者になる
III 現代の芸術
1 映像芸術の空間と時間
機械と表現
作者の見かたと機械の見かた
画面は「枠」を持っている
認識にも「枠」がある
なぜ文学には「枠」がないか
表現が固定している場合の「枠」
エイゼンシュテインの日本芸術論
映画と演劇のちがい
演劇の「枠」と映画の「枠」
「動的正方形」スクリーンの提唱
アメリカの観客の反応
シネマスコープの問題
テレビの「枠」
時間の表現
映画における「多彩な時間の創造」
ロケーションの本質
2 新大陸の新しい芸術
行動喜劇の成立
行動喜劇の映画的誇張
発声アニメーション映画の登場
ディズニー映画とその主人公
アニメーション映画の思想
ブルースの誕生
ジャズの歴史
ジャズは変わっていく
3 古い形式と新しい形式
「古い」形式ということ
ルポルタージュをめぐって
ブレヒトの「叙事詩的演劇」
「演技の弁証法」の形式主義
建築における機能主義の克服
4 芸術の未来
未来の社会と未来の芸術
「芸術社会学」の行きすぎ
映画至上主義
芸術の「綜合性」は立体的である
一方では綜合、他方では分化
アマとプロとの区別は消滅する
あとがき
三浦マルクス学の芸術論――新装版刊行にあたって(亀井秀雄)