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家事労働(アンペイド・ワーク)論
本体6,000円+税
ISBN 9784750334349
判型・ページ数 A5・306ページ
出版年月日 2011/07/25

家事労働(アンペイド・ワーク)論

性別役割分業のなかで大半を女性が担ってきた家事を「労働」として捉え直す。人間の生存のために重要・不可欠な「家事労働」は、資本主義社会では、賃金が支払われない労働として組み込まれていた。アンペイドワークという斬新な視点から資本主義を再定義する。

 著作集の刊行によせて


第I部 資本主義と家事労働

第一章 資本主義と家事労働――その関係性
 1 「資本主義」ならびに「資本制生産様式」とは
 2 二つの生産領域と資本主義経済
 3 資本主義の発展と家事労働の行方
 4 家事労働に対する政策的課題

第二章 現代家族と家事労働――その変遷と現在・未来
 はしがき
 1 いま、なぜ家事労働か
 2 専業主婦の誕生とその歴史的背景
 3 家事労働はどのように変化してきたか
 4 働く主婦の時代と家事労働の未来


第II部 一九九〇年代以降の家事労働論争とアンペイド・ワーク論

第三章 家事労働論の新段階――アンペイド・ワークとその社会的評価
 1 家事労働論の現在
 2 V・ビーチの社会的再生産論の意義
 3 家事労働の社会化の行方をめぐって
 4 家事労働の社会的評価をめぐって
 5 再論・家事労働はなぜ無償か

第四章 アンペイド・ワーク(無償労働)と社会政策――新しい社会システムに向けて
 1 アンペイド・ワークにはどのような領域が含まれるのか
 2 なぜいま女性のアンペイド・ワークが問題なのか
 3 「国連女性の一〇年」の展開と女性の「無償労働」への取り組み
 4 日本における「無償労働」への取り組みの問題点
 5 当面する政策課題

第五章 家事労働論の現段階――日本における争点とその特質
 はじめに
 第1節 家事労働論の国際的流れ――労働からケアへ
  1 七〇年代の欧米の家事労働論争の焦点
  2 八〇年代の家事労働論の争点
 第2節 日本における家事労働論とその特質
  1 特質とその背景
  2 九〇年代の論争、なぜ家事労働は無償か――中川・大沢論争を中心に
  3 「家事労働の経済学」をめぐって――安川・久場説を中心に
 第3節 日本におけるアンペイド・ワーク(UW)論議の問題点


第III部 セカンド・ステージに立つ家事労働論

第六章 自立とケアを考える
 はじめに
 1 変革期をどう生きるか
 2 自立とケアを男女が共有するには、どのような道すじがあるのか

第七章 いま必要とされるワークシェアリング論議とは
 1 ワークシェアリングとは何か
 2 オランダのコンビネーション・モデルから何を学ぶか
 3 日本の論議に欠けるもの

第八章 転換点に立つ男女雇用平等政策――新しい社会システムの構築に向けて
 第1節 いま、世界の男女雇用平等政策はどこに向かっているのか
  1 国連の男女平等政策の分水嶺は一九八〇年
  2 その背景
 第2節 転換点に立つ新しい政策モデルとは――ケア不在の男性稼ぎ手(家族単位)モデルから、ケアつき個人単位モデルへ
  1 個人単位モデルとケアについての二つの考え方
  2 ケアする権利の拡大と「個人単位」化――ヨーロッパの新しい試み
 第3節 いま、日本に求められる雇用における男女平等の課題とは
  1 日本の現状――大きな家族義務=責任とジェンダー・バイアス
  2 実践的課題

第九章 セカンド・ステージに立つ家事労働論――「ケアレス・マン」を超えて
 1 日本における家事労働論争はいかに行われてきたか
 2 「ケア不在の男性稼ぎ手」モデルから、ケアの「個人単位」モデルに向けて


付論

「高齢社会をよくする女性の会・大阪」会報・巻頭言(一九九五年~二〇〇一年)


 あとがき
 初出一覧
 索引

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