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社会主義的近代化の経験
本体6,000円+税
ISBN 9784750333960
判型・ページ数 A5・352ページ
出版年月日 2011/04/25

社会主義的近代化の経験

幸せの実現と疎外

小長谷 有紀 共編著
後藤 正憲 共編著

社会主義のもとで人びとはどのように生き、その幸せはどのように実現され、またどのように疎外されたのか。本書は、「近代と伝統」「マテリアルと表象」「認識と信仰」「経験と記憶」をトピックに、偏見を排し、彼らの生活実態から社会主義を明らかにする。

 序 経験された社会主義の比較(小長谷有紀)

I 近代と伝統

第1章 「社会主義」は経験されたか?──ビルマ農村における調査事例から(田村克己)
第2章 近代のプロジェクトとしての村落調停──社会主義建設期ベトナムの和解組制度にみる共同体の物語(加藤敦典)
第3章 ベトナム南部少数民居住区における「文化的な村建設」運動と儀礼的実践の現在(吉本康子)

II マテリアルと表象

第4章 「フジュム」への視線──1920年代ソ連中央アジアにおける女性解放運動と現代(帯谷知可)
第5章 スターリン期ソ連文化におけるジェンダー表象──映画、美術における女性イメージ(貝澤哉)
第6章 偽史の想像力──イリヤ・カバコフ「架空の芸術家」の伝記(鴻野わか菜)

III 認識と信仰

第7章 ベトナム社会主義における「人間」の位置(栗原浩英)
第8章 宗教と「ホー・チ・ミン崇拝」──カオダイ教組織の「記念儀礼」という社会主義的経験(伊藤まり子)
第9章 ボンチ=ブルエヴィチとレーニン廟の思想(下斗米伸夫)

IV 経験と記憶

第10章 モンゴルにおけるポスト・スターリン時代の憂鬱──「知識人の迷い」と名づけられた抵抗(小長谷有紀)
第11章 ポスト社会主義期ルーマニアにおける語りと現在──調査地で「聞き取る」ということ(新免光比呂)
第12章 思い出すために忘れる──チュヴァシ農村における集団化の記憶(後藤正憲)

 あとがき
 執筆者一覧

 各部扉(後藤正憲)

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