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現代フェミニズムと労働論
本体6,000円+税
ISBN 9784750334073
判型・ページ数 A5・358ページ
出版年月日 2011/05/25

現代フェミニズムと労働論

日本におけるマルクス主義フェミニズムの先駆者・山川菊栄の成果に学びつつ批判的に継承し、現代日本の女性労働問題を理論的に解明する、1970年代から最近までの論考を収録する。衡平の追求、性別役割分業の克服を訴えてきた著者の理論的な枠組みを示す。

 著作集の刊行によせて

第I部 マルクス主義フェミニズム論について

第一章 婦人解放の今日的課題
 第1節 七〇年代婦人解放運動の意味するもの――とくにアメリカ・日本を中心に
 第2節 混迷のなかの婦人解放論
  1 家父長制打倒論
  2 女の意識革命と「女の論理」
  3 「働きつづけるべき論」批判
 第3節 婦人解放運動の今日的課題
  1 婦人解放の内容と条件
  2 今日の婦人解放運動のめざすべきもの

第二章 一九八〇年代マルクス主義フェミニズムについて――Patriarchal Capitalism の理論構成をめぐって
 第1節 マルクス主義フェミニズム(MF)の研究状況
  1 欧米のMF研究の潮流
  2 日本へのMF紹介とその特異性
 第2節 家父長制的資本主義に関する問題視角
  1 前期MFから後期MFへの系譜――N・ソコロフの見解を中心に
  2 家父長制的資本主義把握の特徴
 第3節 資本主義と家父長制の相互関係――二重システム論と統一論をめぐって
  1 二重システム論の理論構成の特徴
  2 二重システム論の問題点
  3 統一論の理論構成――とくにV・ビーチを中心に
 第4節 現代資本主義におけるジェンダー分析の課題

第三章 山川菊栄におけるマルクス主義フェミニズム
 1 保護と平等・対立の構造を斬る――山川菊栄の女性労働論
  はじめに
  1 時代背景とその活動
  2 女性の従属性と資本制
  3 「家父長制」をめぐって
  4 階級支配と性支配の複眼的視点
  5 母性の保護と平等の統一的把握
  6 「婦人部テーゼ」をめぐって
  7 その理論的寄与と課題
 2 日本におけるマルクス主義フェミニズムの源流――山川菊栄の今日的意義
  1 マルクス主義フェミニズムの源流としての山川理論
  2 複眼的にとらえた階級支配と性支配
  3 山川理論を現代に生かすために

第II部 労働におけるジェンダー平等――二一世紀のパースぺクティブを求めて

第四章 フェミニズムと知の場の変容――フェミニズムの果たしたもの
 1 現代フェミニズムが提起したもの
 2 マルクス主義フェミニズム(MF)とジェンダー・アプローチ
 3 労働力の女性化とフェミニズムのパラダイム――ジェンダー・アプローチから見えてきたもの

第五章 新しい労働分析概念と社会システムの再構築――労働におけるジェンダー・アプローチの現段階
 はじめに
 第1節 労働の再定義をめぐって
  1 新しい労働分析概念と方法の提起
  2 労働分析のジェンダー・アプローチとその推移
 第2節 労働力の女性化と社会的再生産様式の変容
  1 資本制は性に中立か-二宮厚美氏に答える――労働力商品化体制と近代家族・ジェンダー
  2 社会的再生産様式の変容――ケア供給モデルを中心に
 第3節 雇用における男女平等の新段階
  1 ジェンダー・ニュートラルな社会の再構成
  2 日本におけるPWとUWのジェンダー・ギャップとその課題

第六章 いま労働のフェミニズム分析に求められるもの――日本の課題について考える
 1 労働におけるジェンダー分析の推移と到達点
 2 新自由主義フェミニズムに対抗するフェミニズムの課題とは――必要な二つの視点
 3 一九九〇年代半ば以降のグローバリゼーションと日本――女性労働にもたらされた新自由主義の諸側面について
 4 いま日本のフェミニズムの提起すべき改革の方向とは――ディーセント・ワークの実現に向けて

 付論

〈付論一〉女性問題と私
 1 女性問題の持つ歴史性・社会性
 2 男女差別と資本主義
 3 さまざまな女性解放運動論
 4 私にとっての女性解放

〈付論二〉私の見たアメリカの女性問題
 1 くつがえされた神話
 2 女性の職域はどう変わったか
 3 子もちの働く女性の悩み
 4 アメリカの平等政策の特質

〈付論三〉私たちの求めるワーク・ライフ・バランス――雇用の保障と家族政策の充実を
 1 私たちの求めるワーク・ライフ・バランス
 2 日本のとった政策
 3 日本のワーク・ライフ・バランスの課題とは

 あとがき
 初出一覧
 略年譜
 著作目録
 索引

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