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ウィーン・オーストリアを知るための57章【第2版】
本体2,000円+税
ISBN 9784750333946
判型・ページ数 4-6・380ページ
出版年月日 2011/04/25

ウィーン・オーストリアを知るための57章【第2版】

冷戦後の急速な国際環境の変化にさらされつつ、ハプスブルグ帝国の伝統に育くまれた豊かな文化・芸術、雄大な自然など、古き良き独自性を守るウィーン・オーストリア。その現在の姿を文化・音楽を中心に歴史、自然、国際政治、経済などから多角的に描き出す。

 はじめに

I 現代のオーストリア

第1章 外に開かれた国土――オーストリアの自然と地勢
第2章 オーストリアはひとつか?――多様な地域からなる国
第3章 魅惑のアルプス――スキーとハイキングでにぎわう国際観光地
 [コラム1]ヘルマン・マイヤー――永遠のヒーロー「ハーミネーター」
第4章 究極のユートピア――温泉保養地とウィーンの森
第5章 エルトアプフェルはリンゴにあらず――オーストリアの言語景観
第6章 1パーセント、されど1パーセントにあらず――オーストリアの民族集団
 [コラム2]南チロルにみる民族問題
第7章 ドイツと並ぶ環境先進国――オーストリアの環境事情
第8章 オーストリアの産業と観光――伝統的文化と自然環境が醸し出す国際性
 [コラム3]日本人ののどを潤すオーストリア製リンゴジュース
第9章 魅力あふれる投資環境――ベートーヴェンが住み続けた生活環境大国
第10章 オーストリア経済と貿易――東西の架け橋役から、中・東欧諸国と独自の関係強化へ
 [コラム4]リーマンショックに揺れる銀行界――中・東欧依存を憂慮
第11章 オーストリアのクラブサッカー事情――もうひとつのブンデスリーガ
 [コラム5]サッカー・オーストリア代表チーム
第12章 末は博士か……――変貌するオーストリアの教育制度
 [コラム6]幼稚園児にもドイツ語試験!?
第13章 武器よさらば?――「市民の軍隊」のゆくえ

II 戦後国際社会のなかのオーストリア

第14章 永世中立国の誕生――1955年国家条約
 [コラム7]『第三の男』の時代
第15章 対立から協調へ――現代オーストリアの政治システム
 [コラム8]オーストリアの政治制度
第16章 積極的中立主義――冷戦期の外交と安全保障
第17章 ワルトハイム・スキャンダル――戦後オーストリアの隠されたタブー
第18章 国連都市ウィーン――小国の安全保障の知恵
 [コラム9]会議は踊っているか――多国間会議の舞台
第19章 ハプスブルクの知恵?――冷戦終焉直後の「中欧」ノスタルジア
第20章 アイデンティティの危機――極右ハイダーの台頭
第21章 揺れる「中立」――冷戦後の安全保障のゆくえ
第22章 ウィーンの極右旋風――ハイダー亡き後の新局面:トルコ批判が先鋭化
第23章 国境管理撤廃をめぐる思惑交錯――シェンゲン拡大で交流活性化の期待と犯罪増加懸念

III ハプスブルク帝国からオーストリア共和国へ

第24章 ルドルフ・フォン・ハプスブルク登場――オーストリアにおけるハプスブルク時代のはじまり
第25章 カーサ・デ・アウストリア――近世におけるハプスブルク家の興隆
 [コラム10]インスブルックとマクシミリアン1世
第26章 赤白赤、そして双頭の鷲――ハプスブルク家とその帝国の紋章
第27章 二つの帝冠――神聖ローマ帝国とオーストリア帝国の象徴
第28章 「玉座についた哲学」――ヨーゼフ2世とウィーンの啓蒙主義
第29章 ウィーンにおける緑地と公園――近代的余暇概念の成立と緑地政策
第30章 リンクシュトラーセ――中世の市壁の跡地を走る環状道路
第31章 ウィーンのユダヤ人――民族でもなく、人種でもなく、臣民として
第32章 帝国の落日――ハプスブルク帝国と民族問題
 [コラム11]ウィーンのチェコ系住民
第33章 国際政治・経済面から見た日本‐ハプスブルク関係史――新興国と老大国の出会いと別れ
 [コラム12]東京のオーストリア=ハンガリー大使館
第34章 オーストリアの「海軍」?――「海洋国家」としてのハプスブルク帝国
第35章 ヒトラーのウィーン――世紀転換期ウィーンの反ユダヤ主義
第36章 戦争と歴史認識――戦争被害と戦争加害のはざまで

IV 香り高き文化と芸術

第37章 カフェの文化史――「穴蔵コーヒー店」から「第二の居間」へ
 [コラム13]ウィーンのカフェ事情――「カフェ文化」の復興?
第38章 ウィーンの辻馬車――市内交通を担った「生粋のウィーンっ子」たち
第39章 世紀末ウィーンの芸術――現代人を映し出す真理の鏡
第40章 ウィーンのジャポニスム――万国博覧会と「不思議の国・日本」への眼差し
第41章 「美しき亡骸」――死をめぐるウィーン文化
第42章 シェーンブルン宮殿――マリア・テレジアの宮廷生活
第43章 美術史美術館――ハプスブルク家の芸術コレクションの歴史
 [コラム14]皇帝レオポルト1世と音楽

V 継承される音楽の伝統

第44章 愛され続ける贅沢オペラ――ウィーン国立歌劇場の実態
第45章 白銀のオペレッタ――ウィーン・オペレッタの歴史
 [コラム15]舞踏会と躾教室
第46章 演奏家の栄光――ウィーンフィルの仕組み
第47章 カネがなくては……――ウィーンの音楽教育システム
第48章 留学ア・ラ・カルト――勉学の地、ウィーン
第49章 メタモルフォーゼ――ピアノの変身と変遷
 [コラム16]象牙の鍵盤
第50章 古色蒼然?――ウィーン式管楽器の伝統
第51章 宗派は問わず――市営墓地の曲折
第52章 ベターライフへの約束――ウィーン少年合唱団の栄光と現実
第53章 カラヤンの軌跡――ザルツブルク音楽祭とともに
第54章 親離れ・子離れ――モーツァルト父子の確執
第55章 英雄の苦悩――ハイリゲンシュタットの遺書をめぐって
 [コラム17]ベートーヴェンの持病
第56章 背筋をのばして――歌曲王シューベルトの実像
第57章 ピッポーパペ、プ……――現代音楽の黎明

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