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貧困とはなにか
本体2,400円+税
ISBN 9784750333748
判型・ページ数 4-6・320ページ
出版年月日 2011/04/10

貧困とはなにか

概念・言説・ポリティクス

単なる「犠牲者」でも「福祉依存者」でもない、声と力と権利をもつ人間としての貧困者の視点から貧困の意味を問いなおし、ウェルビーイング、社会の質、潜在能力、社会的区分、人権、シチズンシップといった重要概念との対比を通じてその本質を明らかにする。

 謝辞

序章
 概念、定義、測定基準
 概念――貧困の意味
 定義――貧困と非貧困の識別
 測定基準――定義を運用可能にする
 各章とそのテーマ

第1章 貧困の定義
 貧困の定義に向けたアプローチ
  ・広い定義か狭い定義か
  ・所得か生活水準か
  ・所得か潜在能力か
 絶対的/相対的の二分法を超えて
  ・「絶対的」貧困と「相対的」貧困
  ・必要を理解する
 ラウントリーの読み直しと絶対的貧困という考え方が含意すること
  ・絶対性と相対性の和解
  ・一般の人々の貧困観と政治的機能
 結論

第2章 貧困の測定
 〈なぜ〉と〈どのように〉の問題
 〈なにが〉の問題
  ・貧困の指標
  ・貧困の基準
 〈だれが〉の問題
  ・だれが決めるのか
  ・分析の単位
  ・比較の対象
 結論

第3章 不平等、社会的区分、さまざまな貧困の経験
 不平等、社会階級、二極化
 貧困の経験
 ジェンダー
  ・「貧困の女性化」
  ・隠された貧困
  ・経済的依存
  ・自己犠牲
  ・時間
  ・個人か世帯か
  ・家族、労働市場、国家
 「人種」
  ・貧困に陥る比率
  ・人種差別と人種主義
  ・人種によるステレオタイプ化
 障害
  ・貧困に陥る比率
  ・原因となる要因
  ・排除と差別
 年齢
  ・老年期
  ・子ども期
 地理
 結論

第4章 貧困と社会的排除
 社会的排除の概念
  ・旅する概念
  ・さまざまなパラダイムと言説
 排除/包摂のポリティクスと社会的配置
 社会的排除と貧困の関係
  ・実証的関係
  ・概念的関係――「付加価値」とはなにか
 結論

第5章 貧困についての言説――〈他者化〉から尊重・敬意へ
 〈他者化〉と言説の力
 歴史に根ざして
 「アンダークラス」と「福祉依存」
 「P」ワード
 貧困の表現
 スティグマ、恥辱、屈辱
 尊厳と尊重・敬意
 結論

第6章 貧困と行為における主体性――〈やりくり〉から〈組織化〉へ
 行為における主体性
  ・行為における主体性と構造
  ・行為における主体性のモデル
  ・行為における主体性のタイプ
 〈やりくり〉
  ・〈対処〉の戦略
  ・個人的資源と社会的資源
  ・非公式経済を通じての資源の増大
 〈反抗〉
 〈脱出〉
 〈組織化〉
  ・組織化を制約するもの
  ・制約の克服
 結論

第7章 貧困、人権、シチズンシップ
 人権
 シチズンシップ
  ・シチズンシップの権利
  ・シチズンシップと参加
 声
  ・〈当事者の専門的知見〉
  ・影響力のない声
 「哀れみではなく力を」
 エンパワメント
 結論

終章――概念からポリティクスへ
 重要なテーマ
  ・構造と行為における主体性
  ・動的側面とプロセス
  ・さまざまな言説
  ・直接の視点と知見
 研究と政策
  ・調査研究
  ・政策
 再分配のポリティクス、承認と尊重・敬意のポリティクス

 註
 参考文献
 監訳者解説
 索引

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