本体2,000円+税
ISBN | 9784750333076 |
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判型・ページ数 | 4-6・384ページ |
出版年月日 | 2010/11/22 |
現代カナダを知るための57章
※改訂版が刊行されていますのでご注意ください。
北米大陸の北方に広大な国土をもつカナダは、一方で人口わずか3000万の「小国」である。南に接するアメリカの文化、政治、経済の強力な影響を受けながらも、その独自性を世界に示してきた多民族国家カナダの姿を紹介する。
はじめに
カナダの基礎データ・カナダの国旗・カナダの紋章
I 自然環境
第1章 カナダの自然環境――楯状地・平地・山脈からなるブロック
第2章 自然に適応する都市――都市の配置と産業の特徴
第3章 カナディアン・ロッキーとバンフ――壮大な自然と国立公園
第4章 ナイアガラの滝――先住民の聖地から世界の大観光地へ
第5章 プリンス・エドワード島――赤毛のアンの故郷
第6章 セントローレンス川――カナダの中心軸
第7章 北方国家としてのカナダ――厳寒の風土から育まれる想像力
【コラム1】ノースロップ・フライ──「カナダらしさ」の公式化に挑んだ巨人
【コラム2】マーガレット・アトウッド──〈職人小説屋〉が魅せる創作術
II 民族のモザイク
第8章 カナダの先住民――同化からふたたび自律へ
第9章 フランコフォンとアングロフォン――二言語国家を支える言語グループ
第10章 多民族国家カナダ――カナダの移民小史
【コラム3】マーガレット・ローレンスとガブリエル・ロワ──英系と仏系の接点
第11章 多文化主義の成立と苦悩――国民国家のなかの民族と言語
【コラム4】マイケル・オンダーチェ──カナダが世界に誇る移民作家
第12章 エスニック・トロントとエスニック・ヴァンクーヴァー――都市のエスニック状況
第13章 日系カナダ人の歩み――苦難を乗り越えて
【コラム5】ジョイ・コガワ──日系カナダ作家の旗手
III 社会
第14章 カナダ人のアイデンティティ――アメリカ人ではないという意識
第15章 カナダの公用語政策――英語とフランス語のバイリンガル国家運営
第16章 「オー・カナダ」――二つの言語をもつ国歌
【コラム6】マーシャル・マクルーハン──世界を驚嘆させたメディア論の元祖
第17章 カナダのジャーナリズム――文化として育成される報道
第18章 カナダのメディア・リテラシー――世界の最先端をゆくメディア教育
第19章 カナダの社会福祉――社会連帯としての医療、年金、失業給付、児童福祉
第20章 高齢化するカナダ社会――長生きと労働のバランスの必要性
第21章 世界トップ・クラスのカナダの教育――多言語・多民族国家の教育の可能性
第22章 グローバル化時代カナダのソフトパワー――高等教育の現状と可能性
第23章 カナダ連邦騎馬警察――国家の象徴「騎馬警官〈マウンティ〉」その創設の起源
IV 文化
第24章 イヌイット・アートの展開――創り出された新たな伝統
第25章 カナダのミュージアム――誇りとアイデンティティ形成の場
第26章 カナダのアニメーション――カナダ国立映画制作庁
第27章 カナダの食文化――豊かな自然の恩恵を受けて
第28章 カナダ演劇――民族の多様性が生み出す、彩り豊かな舞台
【コラム7】ロベール・ルパージュ──ケベックの自由アーティスト
第29章 カナダのポピュラー音楽――模索し、成長し続けるアイデンティティの現れ
【コラム8】オスカー・ピーターソン──ジャズ・ピアノの巨人
第30章 カナダのスポーツ――多文化主義と地域アイデンティティの母胎
第31章 グループ・オブ・セブン――カナダを代表する7人の画家
第32章 シルク・ドゥ・ソレイユ――世界を駆けめぐる曲芸団
第33章 カナダの文化政策――多様な芸術文化の擁護と発信
【コラム9】グレン・グールド──演奏会を拒否し、カナダの“北”に魅せられたピアニスト
V 政治・外交
第34章 政治制度の仕組み――民主主義の理念と実践
第35章 カナダの連邦制度――連邦制度はどのようにして機能しているのか
【コラム10】レスター・ボールズ・ピアソン──今なお尊敬される政治家
【コラム11】ピエール・エリオット・トルドー──長期政権の内政と外交
【コラム12】ルネ・レヴェック──ケベック人に愛された庶民派の州首相
第36章 1982年憲法――カナダ政治の転換点
第37章 ケベック問題――ケベコワとフランス系ナショナリズム
第38章 カナダ外交の特質――「アイデンティティ」「対米関係」「国益」のトリレンマ
【コラム13】ハーバート・ノーマン──“世界史的な”外交官
第39章 カナダとアメリカ合衆国――同盟とカナダ・アイデンティティ
第40章 カナダの東アジア外交――日中への対応
【コラム14】国際刑事裁判の発展とカナダ──もう一つの“国際協力”
第41章 9・11後のカナダ外交――カンダハルへの道
第42章 カナダと国連PKO――ロメオ・ダレール司令官の懊悩と再起
VI 経済
第43章 カナダ経済の特質――地理と数字からみたカナダ経済
第44章 日加経済関係――カナダの貿易構造から考える
第45章 カナダ産業のプロフィール(1)――歴史と資源産業
第46章 カナダ産業のプロフィール(2)――製造業・金融サービス・情報文化産業
第47章 ハイテク産業国としてのカナダ――宇宙産業からナノテクまで
第48章 北米自由貿易圏のなかのカナダ――オートパクトからNAFTAへ
第49章 カナダの銀行――金融機関と中央銀行
VII 歴史
第50章 ヌーヴェル・フランスと先住民――異なる文明同士の出会い
第51章 イギリスの進出――英仏抗争とフランス支配の終焉
第52章 アカディア人の追放――もう一つのフランス系
第53章 二つのカナダの起源――アッパー・カナダとロワー・カナダ
第54章 連邦結成(コンフェデレーション)――「ドミニオン・オブ・カナダ」の成立
第55章 イギリスとの決別?――英米両大国のはざまで
第56章 西部カナダの展開――西部の地域主義と「連邦参加」
第57章 現代カナダ――アメリカ化と民族関係の問題
現代カナダを知るための文献・情報ガイド
〈執筆者紹介〉(50音順)
足立研幾(あだち・けんき)
綾部恒雄(あやべ・つねお)
飯野正子(いいの・まさこ)
池内光久(いけうち・みつひさ)
伊藤裕美(いとう・ひろみ)
岩崎利彦(いわさき・としひこ)
大熊忠之(おおくま・ただゆき)
岡眞理子(おか・まりこ)
小川洋(おがわ・よう)
加藤普章(かとう・ひろあき)
岸上伸啓(きしがみ・のぶひろ)
木野淳子(きの・じゅんこ)
栗原武美子(くりはら・たみこ)
洪恵子(こう・けいこ)
古地順一郎(こぢ・じゅんいちろう)
櫻田大造(さくらだ・だいぞう)
佐藤アヤ子(さとう・あやこ)
柴田茂紀(しばた・しげき)
杉本公彦(すぎもと・きみひこ)
竹中豊(たけなか・ゆたか)
田中俊弘(たなか・としひろ)
田林明(たばやし・あきら)
堤稔子(つつみ・としこ)
友武栄理子(ともたけ・えりこ)
浪田陽子(なみた・ようこ)
濱田康史(はまだ・やすし)
林上(はやし・のぼる)
藤本陽子(ふじもと・ようこ)
細川道久(ほそかわ・みちひさ)
溝上智恵子(みぞうえ・ちえこ)
水戸考道(みと・たかみち)
宮澤淳一(みやざわ・じゅんいち)
宮原淳(みやはら・あつし)
村上友章(むらかみ・ともあき)
矢頭典枝(やず・のりえ)
吉原豊司(よしはら・とよし)
カナダの基礎データ・カナダの国旗・カナダの紋章
I 自然環境
第1章 カナダの自然環境――楯状地・平地・山脈からなるブロック
第2章 自然に適応する都市――都市の配置と産業の特徴
第3章 カナディアン・ロッキーとバンフ――壮大な自然と国立公園
第4章 ナイアガラの滝――先住民の聖地から世界の大観光地へ
第5章 プリンス・エドワード島――赤毛のアンの故郷
第6章 セントローレンス川――カナダの中心軸
第7章 北方国家としてのカナダ――厳寒の風土から育まれる想像力
【コラム1】ノースロップ・フライ──「カナダらしさ」の公式化に挑んだ巨人
【コラム2】マーガレット・アトウッド──〈職人小説屋〉が魅せる創作術
II 民族のモザイク
第8章 カナダの先住民――同化からふたたび自律へ
第9章 フランコフォンとアングロフォン――二言語国家を支える言語グループ
第10章 多民族国家カナダ――カナダの移民小史
【コラム3】マーガレット・ローレンスとガブリエル・ロワ──英系と仏系の接点
第11章 多文化主義の成立と苦悩――国民国家のなかの民族と言語
【コラム4】マイケル・オンダーチェ──カナダが世界に誇る移民作家
第12章 エスニック・トロントとエスニック・ヴァンクーヴァー――都市のエスニック状況
第13章 日系カナダ人の歩み――苦難を乗り越えて
【コラム5】ジョイ・コガワ──日系カナダ作家の旗手
III 社会
第14章 カナダ人のアイデンティティ――アメリカ人ではないという意識
第15章 カナダの公用語政策――英語とフランス語のバイリンガル国家運営
第16章 「オー・カナダ」――二つの言語をもつ国歌
【コラム6】マーシャル・マクルーハン──世界を驚嘆させたメディア論の元祖
第17章 カナダのジャーナリズム――文化として育成される報道
第18章 カナダのメディア・リテラシー――世界の最先端をゆくメディア教育
第19章 カナダの社会福祉――社会連帯としての医療、年金、失業給付、児童福祉
第20章 高齢化するカナダ社会――長生きと労働のバランスの必要性
第21章 世界トップ・クラスのカナダの教育――多言語・多民族国家の教育の可能性
第22章 グローバル化時代カナダのソフトパワー――高等教育の現状と可能性
第23章 カナダ連邦騎馬警察――国家の象徴「騎馬警官〈マウンティ〉」その創設の起源
IV 文化
第24章 イヌイット・アートの展開――創り出された新たな伝統
第25章 カナダのミュージアム――誇りとアイデンティティ形成の場
第26章 カナダのアニメーション――カナダ国立映画制作庁
第27章 カナダの食文化――豊かな自然の恩恵を受けて
第28章 カナダ演劇――民族の多様性が生み出す、彩り豊かな舞台
【コラム7】ロベール・ルパージュ──ケベックの自由アーティスト
第29章 カナダのポピュラー音楽――模索し、成長し続けるアイデンティティの現れ
【コラム8】オスカー・ピーターソン──ジャズ・ピアノの巨人
第30章 カナダのスポーツ――多文化主義と地域アイデンティティの母胎
第31章 グループ・オブ・セブン――カナダを代表する7人の画家
第32章 シルク・ドゥ・ソレイユ――世界を駆けめぐる曲芸団
第33章 カナダの文化政策――多様な芸術文化の擁護と発信
【コラム9】グレン・グールド──演奏会を拒否し、カナダの“北”に魅せられたピアニスト
V 政治・外交
第34章 政治制度の仕組み――民主主義の理念と実践
第35章 カナダの連邦制度――連邦制度はどのようにして機能しているのか
【コラム10】レスター・ボールズ・ピアソン──今なお尊敬される政治家
【コラム11】ピエール・エリオット・トルドー──長期政権の内政と外交
【コラム12】ルネ・レヴェック──ケベック人に愛された庶民派の州首相
第36章 1982年憲法――カナダ政治の転換点
第37章 ケベック問題――ケベコワとフランス系ナショナリズム
第38章 カナダ外交の特質――「アイデンティティ」「対米関係」「国益」のトリレンマ
【コラム13】ハーバート・ノーマン──“世界史的な”外交官
第39章 カナダとアメリカ合衆国――同盟とカナダ・アイデンティティ
第40章 カナダの東アジア外交――日中への対応
【コラム14】国際刑事裁判の発展とカナダ──もう一つの“国際協力”
第41章 9・11後のカナダ外交――カンダハルへの道
第42章 カナダと国連PKO――ロメオ・ダレール司令官の懊悩と再起
VI 経済
第43章 カナダ経済の特質――地理と数字からみたカナダ経済
第44章 日加経済関係――カナダの貿易構造から考える
第45章 カナダ産業のプロフィール(1)――歴史と資源産業
第46章 カナダ産業のプロフィール(2)――製造業・金融サービス・情報文化産業
第47章 ハイテク産業国としてのカナダ――宇宙産業からナノテクまで
第48章 北米自由貿易圏のなかのカナダ――オートパクトからNAFTAへ
第49章 カナダの銀行――金融機関と中央銀行
VII 歴史
第50章 ヌーヴェル・フランスと先住民――異なる文明同士の出会い
第51章 イギリスの進出――英仏抗争とフランス支配の終焉
第52章 アカディア人の追放――もう一つのフランス系
第53章 二つのカナダの起源――アッパー・カナダとロワー・カナダ
第54章 連邦結成(コンフェデレーション)――「ドミニオン・オブ・カナダ」の成立
第55章 イギリスとの決別?――英米両大国のはざまで
第56章 西部カナダの展開――西部の地域主義と「連邦参加」
第57章 現代カナダ――アメリカ化と民族関係の問題
現代カナダを知るための文献・情報ガイド
〈執筆者紹介〉(50音順)
足立研幾(あだち・けんき)
綾部恒雄(あやべ・つねお)
飯野正子(いいの・まさこ)
池内光久(いけうち・みつひさ)
伊藤裕美(いとう・ひろみ)
岩崎利彦(いわさき・としひこ)
大熊忠之(おおくま・ただゆき)
岡眞理子(おか・まりこ)
小川洋(おがわ・よう)
加藤普章(かとう・ひろあき)
岸上伸啓(きしがみ・のぶひろ)
木野淳子(きの・じゅんこ)
栗原武美子(くりはら・たみこ)
洪恵子(こう・けいこ)
古地順一郎(こぢ・じゅんいちろう)
櫻田大造(さくらだ・だいぞう)
佐藤アヤ子(さとう・あやこ)
柴田茂紀(しばた・しげき)
杉本公彦(すぎもと・きみひこ)
竹中豊(たけなか・ゆたか)
田中俊弘(たなか・としひろ)
田林明(たばやし・あきら)
堤稔子(つつみ・としこ)
友武栄理子(ともたけ・えりこ)
浪田陽子(なみた・ようこ)
濱田康史(はまだ・やすし)
林上(はやし・のぼる)
藤本陽子(ふじもと・ようこ)
細川道久(ほそかわ・みちひさ)
溝上智恵子(みぞうえ・ちえこ)
水戸考道(みと・たかみち)
宮澤淳一(みやざわ・じゅんいち)
宮原淳(みやはら・あつし)
村上友章(むらかみ・ともあき)
矢頭典枝(やず・のりえ)
吉原豊司(よしはら・とよし)
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