ホーム > 国際移住の社会学
国際移住の社会学
本体4,000円+税
ISBN 9784750332789
判型・ページ数 4-6・348ページ
出版年月日 2010/10/10

国際移住の社会学

東アジアのグローバル化を考える

グローバル化の進展によって、日本と周辺国との国境を越える社会空間が形成されてきた。1980年代後半から都市部の地域社会で調査を続けてきた著者が、国際移住がひとつのシステムとして構造化されてきた過程を描き、日本社会のこれからを考える。

 はじめに――グローバル化の社会学から東アジアを考える

第1章 国際移住の社会学とは――方法論をめぐる課題
 第1節 国際移住の社会学とは
 第2節 方法としての都市研究との接続
 第3節 問題の推移
 第4節 送り出し社会の構造変容
 第5節 受け入れ社会の構造変容
 第6節 トランスナショナルな社会空間がもつ意味

第1部 送り出し社会の構造変容

第2章 国際移住からみた中国社会
 第1節 国際移住と中国社会
 第2節 国際移住における中国の位置
 第3節 全国レベルの出入国状況
 第4節 改革開放後における出入国管理政策の変遷
 第5節 私用による出国の拡大(1986~2001年)
 第6節 出国自由化への取り組みとグリーン・カード制の導入(2002年以降)
 第7節 新たな公共性の枠組とは

第3章 return migrantsとしての中国系移住者――北京・上海・福建調査結果から
 第1節 return migrantsとは
 第2節 調査からみる中国系移住者のプロフィール
 第3節 移住者ネットワーク
 第4節 日本で得たもの
 第5節 帰国要因
 第6節 移住者の再適応過程
 第7節 残される紐帯
 第8節 移住者による国境を越えた社会空間の形成

第4章 2つの地域の物語――ケース・スタディからの分析
 第1節 「中国帰国者」をめぐる先行研究
 第2節 F県の概況
 第3節 F県における移住者の家族・親族ネットワーク
 第4節 トランスナショナルな生活
 第5節 仲介機関としての日本語学校
 第6節 永住権を取得後の投資事業
 第7節 延辺における朝鮮族の移動と韓国社会
 第8節 韓国への出稼ぎ経験をもつ朝鮮族インタビュー記録
 第9節 韓国への出稼ぎに失敗したケース
 第10節 結論

第5章 中国における海外への労働者送り出し政策と研修生事業
 第1節 研修・実習制度からみる移住システム
 第2節 対外開放政策と制度改変
 第3節 大連における送り出し事業の展開
 第4節 外国専家局系列の送り出し機関の事例
 第5節 中国の労働者送り出し統計にみる日本の位置
 第6節 国内人材派遣から海外人材派遣への事業拡大
 第7節 パスポート発給制度の改変と2000年以降の変化
 第8節 名義貸しあるいは支社機能をもつケース
 第9節 日本側統計からみた中国人研修生
 第10節 送り出し機関の抱える諸問題
 第11節 研修・実習制度のこれからと国境を越える社会空間の形成プロセス

第2部 受け入れ社会の構造変容

第6章 郊外居住と中国系移住者
 第1節 郊外居住とチャイナタウン
 第2節 地域のなかの中国系移住者
 第3節 来日の経緯と滞日歴
 第4節 居住地選択と地域社会
 第5節 家族状況
 第6節 子どもの教育
 第7節 友人ネットワーク
 第8節 仕事および現在の状況
 第9節 定住への意向
 第10節 移住したことの意味
 第11節 おわりに――新たな移住研究の展開
 第12節 郊外居住者のケース

第7章 韓国系ニューカマーズの生活と意識――新宿区大久保地区調査から
 第1節 韓国系ニューカマーズとは
 第2節 調査対象地域の概要
 第3節 韓国系ニューカマーズ調査結果から
 第4節 おわりに
 〈K氏インタビュー記録〉

第8章 中国系移住者の移住プロセスとボランタリー・アソシエーション
 第1節 はじめに
 第2節 歴史にみる中国系移住者のボランタリー・アソシエーション――横浜の場合
 第3節 中国系移住者の移住プロセス(流入時期別)
 第4節 結論

第3部 リージョナル・レベルの社会変容

第9章 中台関係と東アジアにおける国際移住
 第1節 中台間の人的移動と政治的対立
 第2節 1980年代の移住傾向
 第3節 1980年代末から90年代にかけての不法入国問題
 第4節 台湾における外国人労働者政策と中台関係
 第5節 配偶者としての外国人
 第6節 東アジアにおける国際移住のこれから

 参考文献
 あとがき

このページのトップへ