
本体3,800円+税
ISBN | 9784750332741 |
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判型・ページ数 | A5・240ページ |
出版年月日 | 2010/10/04 |
国勢調査から考える人種・民族・国籍
オバマはなぜ「黒人」大統領と呼ばれるのか
青柳 まちこ 著
民族の移動や幾世代もの混血によって、複雑であいまいになった人種や民族を、近代国家は国勢調査によってどのように解釈、調査、分類してきたのか。アメリカ、ニュージーランド、イギリス、日本などの国勢調査の歴史と現状、近年の傾向などから考察する。
はじめに
序章 「国勢調査員に任命します」
1 黒人大統領の誕生――バラク・オバマ
2 黒人かカブリナシアンか――タイガー・ウッズ
3 国勢調査での分類
4 日本における直近の国勢調査
5 調査員体験顛末記
I章 国勢調査と人種(レイス)/民族(エスニック集団)――分類を好む植民地政府
1 国勢調査のはじまり
2 国勢調査における人種(レイス)/民族(エスニック集団)の分類
3 人種(レイス)/民族(エスニック集団)に対する関心の差異
4 レイスおよびエスニック集団分類から見た国勢調査
II章 アメリカ――レイス分類に強い関心
1 統計調査のはじまり
2 課税インディアンと非課税インディアン
3 住民の分類
4 カラー/レイス分類の変遷
5 カラーとレイスの指し示すもの
6 混血に関して
7 自己認定方式への変化
8 複数レイスの選択
9 エスニック集団としてのヒスパニックの出現
III章 アメリカのレイスおよびエスニシティ分類――商務省OMBの統一見解をめぐって
1 OMB指針15条1977年
2 OMB指針15条1977年の見直し
3 1997年検討委員会の勧告
4 OMBの最終決定
5 レイスに関してのアメリカ人類学会の論評
6 レイスという用語の可否
IV章 ニュージーランド――レイスからエスニシティへ
1 初期の調査
2 エスニシティの登場
3 マオリのアイデンティティ
4 近年の複数エスニック集団回答者の増加
V章 イギリス――旧植民地からの大量移民を迎えて
1 国勢調査のはじまり
2 移民送出国から移民受入国へ
3 レイス/エスニック集団についての質問導入検討
4 レイス/エスニシティ質問項目導入本格化
5 1991年の国勢調査
6 2001年の国勢調査
7 ミックスド問題
VI章 日本――世界五大強国の威信をかけて
1 近代国家への道のり
2 第1回国勢調査実施
3 国籍と民籍
4 台湾戸口調査
5 朝鮮
6 樺太
7 南洋群島
8 敗戦後および現今の国勢調査
VII章 国勢調査における多様な人種/民族の捉え方――言語集団・民族コード・カースト
1 先住民の言語集団の分類に関心を持つ国々
2 政府認定の民族コードがあり、そのいずれかに国民を当てはめる国々
3 カーストと人種・民族に連続性がみられる国々
VIII章 国勢調査を行わない国・発表しない国――見えない人々
1 キリスト教徒の多い国レバノン
2 同胞としてのトルコ共和国
IX章 曖昧なレイスとエスニック集団――ぼやけた絵の輪郭をなぞる作業
1 人種とレイス
2 エスニック集団とレイス
X章 人種の坩堝復権?はなるか――レイス/エスニック集団の複数選択がもたらすもの
1 複数レイスの選択――アメリカ
2 ミックスド選択肢の創設――イギリス
3 ニュージーランド人の出現――ニュージーランド
4 人種の坩堝復権
XI章 サラダボールの中身――存在を主張し始めたエスニック集団
1 国家とエスニック集団
2 ヒスパニックの台頭――アメリカ
3 ウェールズとコーンウォール――イギリス
4 カレンジンの出現――ケニア
5 日本の外国人
XII章 調査漏れとプライバシー――今後の国勢調査の問題点
1 調査漏れとサンプリング調査検討――アメリカ
2 無関心とプライバシーの壁の酷勢調査――日本
おわりに
引用文献
索引
序章 「国勢調査員に任命します」
1 黒人大統領の誕生――バラク・オバマ
2 黒人かカブリナシアンか――タイガー・ウッズ
3 国勢調査での分類
4 日本における直近の国勢調査
5 調査員体験顛末記
I章 国勢調査と人種(レイス)/民族(エスニック集団)――分類を好む植民地政府
1 国勢調査のはじまり
2 国勢調査における人種(レイス)/民族(エスニック集団)の分類
3 人種(レイス)/民族(エスニック集団)に対する関心の差異
4 レイスおよびエスニック集団分類から見た国勢調査
II章 アメリカ――レイス分類に強い関心
1 統計調査のはじまり
2 課税インディアンと非課税インディアン
3 住民の分類
4 カラー/レイス分類の変遷
5 カラーとレイスの指し示すもの
6 混血に関して
7 自己認定方式への変化
8 複数レイスの選択
9 エスニック集団としてのヒスパニックの出現
III章 アメリカのレイスおよびエスニシティ分類――商務省OMBの統一見解をめぐって
1 OMB指針15条1977年
2 OMB指針15条1977年の見直し
3 1997年検討委員会の勧告
4 OMBの最終決定
5 レイスに関してのアメリカ人類学会の論評
6 レイスという用語の可否
IV章 ニュージーランド――レイスからエスニシティへ
1 初期の調査
2 エスニシティの登場
3 マオリのアイデンティティ
4 近年の複数エスニック集団回答者の増加
V章 イギリス――旧植民地からの大量移民を迎えて
1 国勢調査のはじまり
2 移民送出国から移民受入国へ
3 レイス/エスニック集団についての質問導入検討
4 レイス/エスニシティ質問項目導入本格化
5 1991年の国勢調査
6 2001年の国勢調査
7 ミックスド問題
VI章 日本――世界五大強国の威信をかけて
1 近代国家への道のり
2 第1回国勢調査実施
3 国籍と民籍
4 台湾戸口調査
5 朝鮮
6 樺太
7 南洋群島
8 敗戦後および現今の国勢調査
VII章 国勢調査における多様な人種/民族の捉え方――言語集団・民族コード・カースト
1 先住民の言語集団の分類に関心を持つ国々
2 政府認定の民族コードがあり、そのいずれかに国民を当てはめる国々
3 カーストと人種・民族に連続性がみられる国々
VIII章 国勢調査を行わない国・発表しない国――見えない人々
1 キリスト教徒の多い国レバノン
2 同胞としてのトルコ共和国
IX章 曖昧なレイスとエスニック集団――ぼやけた絵の輪郭をなぞる作業
1 人種とレイス
2 エスニック集団とレイス
X章 人種の坩堝復権?はなるか――レイス/エスニック集団の複数選択がもたらすもの
1 複数レイスの選択――アメリカ
2 ミックスド選択肢の創設――イギリス
3 ニュージーランド人の出現――ニュージーランド
4 人種の坩堝復権
XI章 サラダボールの中身――存在を主張し始めたエスニック集団
1 国家とエスニック集団
2 ヒスパニックの台頭――アメリカ
3 ウェールズとコーンウォール――イギリス
4 カレンジンの出現――ケニア
5 日本の外国人
XII章 調査漏れとプライバシー――今後の国勢調査の問題点
1 調査漏れとサンプリング調査検討――アメリカ
2 無関心とプライバシーの壁の酷勢調査――日本
おわりに
引用文献
索引