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親権と子どもの福祉
本体5,500円+税
ISBN 9784750332581
判型・ページ数 A5・448ページ
出版年月日 2010/08/30

親権と子どもの福祉

児童虐待時代に親の権利はどうあるべきか

児童虐待増加とともに改正に向けての議論が始まった親権法。法改正の論点・動向を整理するとともに、日本とイングランドの親権概念の成立と変遷をトレースすることにより、子の最善の利益のために親権法はどうあるべきなのかを考える。

 はしがき

第1部 親権法と児童虐待防止法
 第1章 親権と児童虐待の関係
  第1節 親権と児童虐待の歴史
  第2節 民法・児童虐待防止法・児童福祉法
 第2章 親権法の争点
  第1節 親権復活の問題
  第2節 子の引渡請求権
  第3節 面接交渉権(面会と交流)
  第4節 利益相反行為
  第5節 親権喪失の要件
  第6節 ドイツ民法・フランス民法の検討
 第3章 親権法改正に向けて
  第1節 今までの議論
  第2節 2010年(平成22年)の法制審議会での検討事項
  第3節 親権法改正案の検討

第2部 わが国における親権概念の成立と変遷
 はじめに
 第1章 わが国における親権法前史
  第1節 古代における親の権利
  第2節 中世における親の権利
  第3節 江戸時代における親の権利
 第2章 旧民法における親権概念
  第1節 親権概念の成立と展開
  第2節 民法以外における親権の取り扱い
 第3章 明治民法における親権概念
  第1節 明治民法と親権
  第2節 親権と社会法的規制
 第4章 日本文学における明治期の親権概念
  はじめに
  第1節 明治中期における親権
  第2節 明治後期における親権
 第5章 明治民法から現行民法へ
  第1節 大正デモクラシーと親権
  第2節 太平洋戦争と親権
  第3節 現行民法の成立

第3部 イングランドにおける親権概念の成立と変遷
 はじめに
 第1章 親権法前史
  第1節 16世紀の児童をめぐる法と社会
  第2節 17世紀の児童をめぐる法と社会
 第2章 親権概念の成立
  第1節 18世紀の児童保護立法
  第2節 フィリップ・アリエス学説とそれに対する批判
  第3節 社会的要因――18世紀における人口の急成長
  第4節 思想的要因――自然法思想の展開
 第3章 親権概念の確立
  第1節 19世紀における救貧法改正と親権
  第2節 コモン・ロー上の親権概念の確立
  第3節 児童虐待と親権奪の理論
  第4節 社会的基盤(1)=産業革命
  第5節 社会的基盤(2)=都市化と消費生活
  第6節 思想的基盤――自然法思想から功利主義哲学へ
  第7節 公教育の成立と親権
 第4章 親権概念の変容
  第1節 帝国主義下の経済と社会
  第2節 「国家の児童」概念の成立
  第3節 戦争の時代における経済と社会
  第4節 子の福祉の進展と親権
  第5節 資本主義黄金期の経済と社会
  第6節 親の有責性から福祉アプローチへ
  第7節 成長減退・インフレ期の経済と社会
  第8節 親権からパートナーシップへ
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