本体2,000円+税
ISBN | 9784750332512 |
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判型・ページ数 | 4-6・388ページ |
出版年月日 | 2010/08/25 |
チュニジアを知るための60章
鷹木 恵子 編著
古くから地中海地域・アラブ・アフリカの諸民族の交差点であり、独立後は世俗的近代化政策を推し進め安定した発展を続けるチュニジア。旅行者を魅了する美しい町並や自然景観をもつこの国の歴史と今、生活文化から政治経済までを詳細に描きその素顔をとらえる。
執筆者一覧 | |
医王秀行(いおう・ひでゆき) 石丸純一(いしまる・じゅんいち) 岩崎えり奈(いわさき・えりな 尾崎貴久子(おざき・きくこ) 押切義春(おしきり・よしはる) 小野仁美(おの・ひとみ) オムリ・ブージッド 私市正年(きさいち・まさとし) 栗田伸子(くりた・のぶこ) 坂本祐子(さかもと・ゆうこ) 澤田直(さわだ・なお) 庄司光一(しょうじ・こういち) 杉山佳子(すぎやま・よしこ) 鷹木恵子(たかき・けいこ) |
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はじめに
地域概要
チュニジア地図
I 小さな国の多様な自然環境
第1章 地中海世界・アフリカ世界・中東世界の中のチュニジア――3つの世界の重層性
第2章 多様な生態系と美しい自然景観――伝統的生業と独特の集落群
第3章 変わりゆく農村地帯――穀倉地帯からナツメヤシ・オアシスまで
第4章 ケルケナ島とジェルバ島の人々――地中海の島々の歴史と暮らし
第5章 南部ベルベル集落とその生業――山岳地帯に暮らす人々
第6章 消えゆく遊牧民――沙漠に息づく伝統と知恵
第7章 定期市――週市・家畜市・祭礼市
II 文明の十字路
第8章 北アフリカの先住民アマジグ――ベルベルと呼ばれて
第9章 古代の文明フェニキアとローマの足跡――歴史時代の幕明け
第10章 アラブによる征服とイスラーム化――現代チュニジアの源流を探る
【コラム1】アラブの「社会学の父」イブン・ハルドゥーン
第11章 オスマン帝国下のチュニス領――海賊たちの国際文化
第12章 フランス保護領時代から独立まで――植民地経済と民族運動のうねり
【コラム2】郵便からみえるチュニジア支配権の変遷
第13章 アラビア語方言と日常言語――言語にみる歴史のなごり
【コラム3】チュニジア文学――過去と未来に限りなく開かれた地平
第14章 都市めぐり1:カルタゴとローマの遺跡――古代文明を訪ねて
第15章 都市めぐり2:カイラワーンとラッカーダ――双子都市の歴史を訪ねて
第16章 都市めぐり3:チュニス――政治・経済・文化の中心地
第17章 都市めぐり4:スース、モナスティール、マフディーヤ――沿岸都市
第18章 都市めぐり5:トゥズール――オアシス都市
【コラム4】13世紀の水利学者イブン・シャッバート
III 人々の暮らしにみる伝統と近代
第19章 男女の伝統衣装――3月16日は「伝統衣装の日」
第20章 さまざまな被り物とベール――地域ごとの特色と象徴性
第21章 ハラールとハラーム――信仰のめぐみとしばり
第22章 2つの“チュニジア風”料理――クスクスとモルヘイヤシチュー
第23章 ラマダーンの楽しみ――断食月の過ごし方と料理
第24章 ミントティー・カフワ・水タバコ――憩いとくつろぎのひととき
第25章 アラブの伝統家屋と西洋風のヴィラ――生活様式とともに変わりゆく住宅
第26章 都市の中の新市街と旧市街――対照的な景観を内包するチュニス
【コラム5】モスクとハンマーム
IV 信仰生活の豊かさと儀礼行事
第27章 チュニジアのイスラーム――穏健・寛容・複数性
第28章 ザイトゥーナ・モスクとイスラーム教育――社会の変遷とともに
第29章 イスラームの年中行事と人生儀礼――一年・一生の節目と信仰
第30章 イスラーム神秘主義の伝統と聖者信仰――宗教の形式知と経験知
第31章 キリスト教徒とユダヤ教徒――教会とシナゴーグ、墓地を訪ねて
第32章 ジェルバ島のユダヤ教徒――エルグリーバ祭礼にみる共生の形
第33章 邪視信仰とさまざまなお護り――妬みの目とファーティマの手
第34章 サハラ縦断交易と黒人儀礼集団――奴隷たちがもたらした精霊信仰
V 人の絆と人の流れ
第35章 さまざまな族的紐帯――核家族・拡大家族・氏族・部族
第36章 女性の地位と一夫一婦制――斬新な家族法
第37章 家族計画の普及と女性の社会進出――ジェンダー・イシュー
第38章 子どもの学びと遊び――変わりゆく社会化の過程
第39章 労働組合運動と女性解放運動の流れ――ターハル・ハッダードの思想
第40章 都市化と過疎化――深刻な地域間格差
第41章 海を越える出稼ぎと移民――故郷とのつながり
VI 観光産業と工芸品・芸術活動
第42章 観光資源としての自然遺産――変化に富んだ地形の魅力
第43章 観光産業の多様化と地域開発――エコ・ツーリズムの試み
第44章 伝統工芸品と創られる「伝統」――チュニジア工芸見本市
第45章 夏の音楽フェスティバル――カルタゴとハマメットの国際音楽祭
第46章 アラブ音楽とマルーフ――アンダルス音楽の系譜
第47章 チュニジアと画家たち――チュニス派の国際性
第48章 博物館・資料館・テーマパーク――知る・学ぶ・楽しむ空間
VII 政治外交と経済政策
第49章 初代大統領ブルギバの諸改革と近代化――世俗主義共和制国家の建設
第50章 1980年代のイスラーム運動の高揚と衰退――「安全神話」の現実
【コラム6】劇団ファミリアの話題作『囚われの身体たち』――現代のイスラーム復興
第51章 11月7日政変とベン・アリー政権――新たな時代の到来
第52章 EU・マグリブ連合とチュニジア――地域協力協定と外交政策
第53章 国家連帯基金による地域開発――結束協調型の内政
【コラム7】国連ミレニアムサミットでのベン・アリー大統領の演説
第54章 貧困削減とマイクロクレジット――オルタナティブな金融
第55章 アラブ・アフリカ・地中海諸国との相互関係――複合的アイデンティティ
VIII 日本とチュニジア
第56章 日本とチュニジアの民間交流――日本チュニジア協会の成立と活動
【コラム8】日本でもっともチュニジアに近い町
第57章 日本の国際協力活動――ODAと青年海外協力隊
【コラム9】チュニジアの日本語教育――ブルギバ現代語学院
第58章 トゥズールの「一村一品」プロジェクト――伝統レンガとエコ・レンガの技術協力
第59章 科学技術分野での日本の協力――ボルジュ・セドリア・テクノパーク
【コラム10】チュニジア人から見た日本
第60章 チュニジア柔道に日本との絆あり――世界王者誕生の背景
地域概要
チュニジア地図
I 小さな国の多様な自然環境
第1章 地中海世界・アフリカ世界・中東世界の中のチュニジア――3つの世界の重層性
第2章 多様な生態系と美しい自然景観――伝統的生業と独特の集落群
第3章 変わりゆく農村地帯――穀倉地帯からナツメヤシ・オアシスまで
第4章 ケルケナ島とジェルバ島の人々――地中海の島々の歴史と暮らし
第5章 南部ベルベル集落とその生業――山岳地帯に暮らす人々
第6章 消えゆく遊牧民――沙漠に息づく伝統と知恵
第7章 定期市――週市・家畜市・祭礼市
II 文明の十字路
第8章 北アフリカの先住民アマジグ――ベルベルと呼ばれて
第9章 古代の文明フェニキアとローマの足跡――歴史時代の幕明け
第10章 アラブによる征服とイスラーム化――現代チュニジアの源流を探る
【コラム1】アラブの「社会学の父」イブン・ハルドゥーン
第11章 オスマン帝国下のチュニス領――海賊たちの国際文化
第12章 フランス保護領時代から独立まで――植民地経済と民族運動のうねり
【コラム2】郵便からみえるチュニジア支配権の変遷
第13章 アラビア語方言と日常言語――言語にみる歴史のなごり
【コラム3】チュニジア文学――過去と未来に限りなく開かれた地平
第14章 都市めぐり1:カルタゴとローマの遺跡――古代文明を訪ねて
第15章 都市めぐり2:カイラワーンとラッカーダ――双子都市の歴史を訪ねて
第16章 都市めぐり3:チュニス――政治・経済・文化の中心地
第17章 都市めぐり4:スース、モナスティール、マフディーヤ――沿岸都市
第18章 都市めぐり5:トゥズール――オアシス都市
【コラム4】13世紀の水利学者イブン・シャッバート
III 人々の暮らしにみる伝統と近代
第19章 男女の伝統衣装――3月16日は「伝統衣装の日」
第20章 さまざまな被り物とベール――地域ごとの特色と象徴性
第21章 ハラールとハラーム――信仰のめぐみとしばり
第22章 2つの“チュニジア風”料理――クスクスとモルヘイヤシチュー
第23章 ラマダーンの楽しみ――断食月の過ごし方と料理
第24章 ミントティー・カフワ・水タバコ――憩いとくつろぎのひととき
第25章 アラブの伝統家屋と西洋風のヴィラ――生活様式とともに変わりゆく住宅
第26章 都市の中の新市街と旧市街――対照的な景観を内包するチュニス
【コラム5】モスクとハンマーム
IV 信仰生活の豊かさと儀礼行事
第27章 チュニジアのイスラーム――穏健・寛容・複数性
第28章 ザイトゥーナ・モスクとイスラーム教育――社会の変遷とともに
第29章 イスラームの年中行事と人生儀礼――一年・一生の節目と信仰
第30章 イスラーム神秘主義の伝統と聖者信仰――宗教の形式知と経験知
第31章 キリスト教徒とユダヤ教徒――教会とシナゴーグ、墓地を訪ねて
第32章 ジェルバ島のユダヤ教徒――エルグリーバ祭礼にみる共生の形
第33章 邪視信仰とさまざまなお護り――妬みの目とファーティマの手
第34章 サハラ縦断交易と黒人儀礼集団――奴隷たちがもたらした精霊信仰
V 人の絆と人の流れ
第35章 さまざまな族的紐帯――核家族・拡大家族・氏族・部族
第36章 女性の地位と一夫一婦制――斬新な家族法
第37章 家族計画の普及と女性の社会進出――ジェンダー・イシュー
第38章 子どもの学びと遊び――変わりゆく社会化の過程
第39章 労働組合運動と女性解放運動の流れ――ターハル・ハッダードの思想
第40章 都市化と過疎化――深刻な地域間格差
第41章 海を越える出稼ぎと移民――故郷とのつながり
VI 観光産業と工芸品・芸術活動
第42章 観光資源としての自然遺産――変化に富んだ地形の魅力
第43章 観光産業の多様化と地域開発――エコ・ツーリズムの試み
第44章 伝統工芸品と創られる「伝統」――チュニジア工芸見本市
第45章 夏の音楽フェスティバル――カルタゴとハマメットの国際音楽祭
第46章 アラブ音楽とマルーフ――アンダルス音楽の系譜
第47章 チュニジアと画家たち――チュニス派の国際性
第48章 博物館・資料館・テーマパーク――知る・学ぶ・楽しむ空間
VII 政治外交と経済政策
第49章 初代大統領ブルギバの諸改革と近代化――世俗主義共和制国家の建設
第50章 1980年代のイスラーム運動の高揚と衰退――「安全神話」の現実
【コラム6】劇団ファミリアの話題作『囚われの身体たち』――現代のイスラーム復興
第51章 11月7日政変とベン・アリー政権――新たな時代の到来
第52章 EU・マグリブ連合とチュニジア――地域協力協定と外交政策
第53章 国家連帯基金による地域開発――結束協調型の内政
【コラム7】国連ミレニアムサミットでのベン・アリー大統領の演説
第54章 貧困削減とマイクロクレジット――オルタナティブな金融
第55章 アラブ・アフリカ・地中海諸国との相互関係――複合的アイデンティティ
VIII 日本とチュニジア
第56章 日本とチュニジアの民間交流――日本チュニジア協会の成立と活動
【コラム8】日本でもっともチュニジアに近い町
第57章 日本の国際協力活動――ODAと青年海外協力隊
【コラム9】チュニジアの日本語教育――ブルギバ現代語学院
第58章 トゥズールの「一村一品」プロジェクト――伝統レンガとエコ・レンガの技術協力
第59章 科学技術分野での日本の協力――ボルジュ・セドリア・テクノパーク
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第60章 チュニジア柔道に日本との絆あり――世界王者誕生の背景
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