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終わりなき戦後を問う
本体2,800円+税
ISBN 9784750332307
判型・ページ数 4-6・272ページ
出版年月日 2010/07/10

終わりなき戦後を問う

日本は、王国なのか共和国なのか。憲法は国家の性格を明示していない。日本の敗戦によってもたらされた大日本帝国の終焉は、国民による主体的な新しい体制の選択につながっているのか。「戦後を終わらせない」とする思想課題から現代日本を批判的にとらえ直す。

I 思想問題としての戦後
 思想問題としての戦後
 戦後社会の変化を考える――変化を自覚化するために
 「戦後」は終わらせない――「戦後」の再定義をめぐって
 なぜ亡霊は何度も出現するか
 戦後五〇年目の年
 戦後五〇年に問われるもの
 戦争は語られたか

II 戦後日本の政治と社会
 崩壊した職業倫理
 日本は本当にダメか
 証拠を隠滅する国家
 権力についての三つの話
 国家の時代を考える
 テレビの威力と限界
 現代における反動とは何か
 地方は何故衰退するのか――地方・中央関係の史的考察
 再び核兵器廃絶の声を
 格差社会と政治の可能性
 あいまい国家日本の由来

III 戦後思想家断想
 時代的共通体験について
 現代に丸山真男を読む――理論的思考の復権のために
 八〇年代を挑発する戦後民主主義者――久野収著『戦後民主主義』を読んで
 久野収
 否定形の発想

 あとがき
 初出一覧

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