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反貧困のソーシャルワーク実践
本体1,800円+税
ISBN 9784750332055
判型・ページ数 4-6・240ページ
出版年月日 2010/06/01

反貧困のソーシャルワーク実践

NPO「ほっとポット」の挑戦

さいたま市で、若い社会福祉士たちが生活困窮者を支援するために立ち上げたNPO「ほっとポット」。行政の支援が行き届かずに困窮している人たちの必要を満たすために枠にとらわれず本来のソーシャルワークを展開し、生活をまるごと支援するその活動のすべて。

 はじめに――ほっとポットとはなにか


第1章 おっちゃんのためにどこまでも――路上での出会いからNPOをつくるまで
 おっちゃんとの出会いからはじまった
 おっちゃんが消えた!
 ボランティアをしながら考えた
 社会福祉学と現実とのギャップ
 ポットに熱い味噌汁を入れて――名前の由来
 願いのような希望の言葉を聞いて
 イチかバチかの福祉事務所交渉
 「ホームレスに家なんて貸せるわけないだろ!」
 河川敷のホームレスがゼロになった
 目からウロコの提案
 NPOを立ち上げる
 地域生活サポートホーム「まつかぜ荘」オープン
 ついに念願の相談所を開設

第2章 問題解決をめざす創造的な福祉実践――立ちどまらない支援に向けて
 おっちゃんたちと向きあう
 それでもおっちゃんは生きてきた
 ほっとポットの福祉実践――「何が必要か」を考える
 実質的な問題解決をめざす――DIYの実践
 ハウジング・ファーストと権利擁護
 生活まるまるコーディネートサービス
 ほっとポットにおける「ケア」の場
 ソーシャルワーカーのもうひとつの任務――福祉政治

第3章 ほっとポットの新しいチャレンジ――貧困最前線からの問題提起
 生活保護を軸にした支援――「必要があれば利用する」の原則
 ほっとポットは「貧困ビジネス」?
 住居と生活支援をセットで――脱施設化とケアを柱に
 生活困窮を背景にした犯罪に挑む――更生保護の実践
 現場からの問題提起――日本は貧困をどうするのか

第4章 市民のかかわりが社会を変える――ほっとポットが築く新しい福祉
 ほっとポットが求める福祉
 生活保護行政について考える
 行政の福祉はなぜうまくいかないのか
 行政を動かし、支援のネットワークをつくる

 あとがき

 ほっとポットの事業とスタッフ

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