本体4,500円+税
ISBN | 9784750390468 |
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判型・ページ数 | 4-6・424ページ |
出版年月日 | 2009/04/01 |
ホームレス自立支援【オンデマンド版】 【オンデマンド版】
NPO・市民・行政協働による「ホームの回復」
「ホームレス自立支援の北九州方式」のシステム構築に関わってきた研究者、NPO活動者、行政実務者が成立にいたる背景・過程・実態、それらの諸問題と今後の課題を多角的に分析・紹介。第5回「日本NPO学会林雄二郎賞」受賞。
本書の構成
第1部 ホームレス問題と定義をめぐって
第1章 ホームレス問題とは何か
1 ハウスレス問題とホームレス問題
2 トータルサポートの必要性
3 もう1つの社会へ
第2章 ホームレスとは誰か
1 「ホームレス」の定義の問題
2 ホームレス問題の社会経済構造的背景
第2部 北九州市におけるホームレス支援の始まりと展開
第3章 北九州市におけるホームレス支援の始まり
1 支援の始まり
2 「好きでホームレスをしている?」――偏見と現実
3 聴くことから
4 基礎的支援としての炊き出し
5 自立支援の始まりと自立支援住宅開設
6 就労支援
7 行政との軋轢、そして新たなる一歩
第4章 NPO法人化と「北九州におけるホームレス 自立支援グランドプラン」の作成、そして協働へ
1 活動目的の明確化とNPO法人化
2 「北九州におけるホームレス自立支援グランドプラン」発表
3 支援における2つの視点――「5つの基本理念」その1
4 自立の5本柱――「5つの基本理念」その2
5 「10の事業計画」から
6 「グランドプラン」後の協働体制の構築
7 自立生活サポートセンター発足――トータルサポートの実現へ
8 もう1つの自立生活サポート――ホームレスを生まない社会のために
第3部 北九州市におけるホームレスの状況と支援の方向性
第5章 実態調査から見たホームレスの生活状況――物質的剥奪と社会関係的剥奪
1 はじめに
2 ホームレスの数と生活の状況
3 社会関係と社会意識――関係性における剥奪
第6章 ホームレスになるまでの経緯と自立支援の方向性――公民協働のトータルサポートシステムの構築へ
1 目的
2 ホームレスになるまでの経緯
3 自立支援の方向性
第4部 ホームレス自立支援のための公民協働システムの形成と展望
第7章 北九州市における行政とNPOとの協働の過程
1 はじめに
2 これまでの北九州市のホームレス問題への取り組み
3 ホームレス自立支援法の成立
4 北九州市ホームレス自立支援実施計画の策定
5 実施計画を実現するために
6 NPOとの協働から見えたホームレス対策
第8章 協働事業としての自立支援センター――生活相談指導員の立場から
1 はじめに
2 自立支援センター入所の流れ
3 自立支援センターの働き
4 自立支援センターの状況
5 おわりに
第9章 NPO、市民、行政の「協働」システムによるホームレス問題解決への取り組み――公-民パートナーシップ論の視点から
1 公-民パートナーシップとは
2 公-民パートナーシップの成立の前提
3 公-民パートナーシップの価値・制度・過程
4 残された課題
第10章 これからの課題――あとがきにかえて
1 いのちへの支援――2つの人間観の狭間で
2 トータルサポート施設としての自立支援センター
3 協働の課題――既存の社会的援護システムにおけるパートナーシップ
4 ホームとは何か?――創造的回復をめざして
資料
1 NPO法人北九州ホームレス支援機構「北九州におけるホームレス自立支援グランドプラン」(2002年4月1日改訂新版)
2 北九州におけるホームレス問題の抜本的解決に関する要望書(2003年7月22日)
3 北九州市保健福祉局「北九州市ホームレス自立支援実施計画の概要」(2004年3月)
4 北九州におけるホームレス問題を解決するための市民協議会「今後の北九州におけるホームレス自立支援に関する提言」(2005年2月8日)