本体2,000円+税
ISBN | 9784750331836 |
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判型・ページ数 | 4-6・376ページ |
出版年月日 | 2010/04/01 |
南アフリカを知るための60章
峯 陽一 編著
アパルトヘイト撤廃後は観光客が増え、映画やスポーツなど文化の面でも、南アフリカは身近な国になった。だがこの国に、格差拡大やエイズなど大きな社会問題が横たわっているのも事実である。この国の全体像を知るための絶好の入門書。
お詫びと訂正 |
本書は読者の皆様にご好評をいただき、早くも増刷いたしました。重版では、初版におけるいくつかの誤りを訂正致しております。 |
『南アフリカを知るための60章』(初版第1刷)正誤表(PDF:2021/07/08更新) |
はじめに
地図
I 南アフリカの成り立ち――歴史、人種、エスニシティ
第1章 南アは「アフリカ」の国である──多数派を占める先住民の歴史
第2章 「白いアフリカ人」の誕生──アフリカーナー社会の形成と大移動
第3章 イギリス人、コーサ人、「ゴールドラッシュ」の時代──南ア史の大転換
第4章 人種隔離からアパルトヘイトへ──アフリカ大陸をさまようナチスの亡霊
【コラム1】 南アのユダヤ人左翼
第5章 土地法から強制移住へ──アパルトヘイトの根幹をなした土地問題
第6章 反アパルトヘイト運動の展開──ANCに流れ込んだ3つの潮流
【コラム2】 国旗と国章
第7章 ズールー王国の勃興とシャカ──神話から歴史へ
第8章 「カラード」の歴史──歴史につくられた「カラード」
第9章 インド人社会の形成と「サティヤーグラハ」──ガンディーが過ごした21年間
【コラム3】 国花と国歌
II ポストアパルトヘイト時代の政治
第10章 「虹の国」としての再出発──1994年を振り返る
第11章 ポストアパルトヘイト体制への移行と暴力の再生産──政治暴力と「タクシー戦争」
第12章 真実和解委員会(TRC)を通じた和解の模索──その限界と意義
第13章 ANCはどこへ行く──南アフリカ共産党との歴史的関係を通して見えてくるもの
第14章 「闘いは続く!」──都市の社会運動・労働運動とANCの緊張関係
第15章 マンデラ、ムベキ、ズマ──個性豊かな指導者群像
第16章 国民党の消滅と民主連合の伸長──ポストアパルトヘイト時代の白人政党
【コラム4】 核兵器を廃絶した南ア
第17章 伝統的指導者の新しい役割──「伝統」と「近代」の分裂は超えられるか
第18章 スティーヴ・ビコと黒人意識運動の遺産──変わったこと、変わっていないこと
【コラム5】 エイミー・ビール事件
III 世界が注目する経済
第19章 「レアメタル」がないと車は走らない──日本の自動車産業を支える南ア鉱業
第20章 「財閥」の変容──アングロ・アメリカンとデビアス
第21章 アフリカから世界へ──資源メジャーBHPビリトンをつくった男
第22章 BEEとブラックダイヤモンド──黒人は豊かになれるか
第23章 拡大する所得格差──なぜ一部の黒人だけが豊かになるのか
第24章 「オール電化」の夢──南アの電力不足とアフリカ電力網
第25章 南ア企業のアフリカ進出──スーパーから携帯電話まで
第26章 スタンダード銀行と中国──南アと中国の深い関係
第27章 世界経済と南ア経済──旺盛な民間活力が強み
第28章 日本企業の動向──自動車・鉱業分野での投資が拡大
第29章 日本と南アの経済関係──過去と現在の鳥瞰図
【コラム6】 お金の話──通貨ランド
IV ダイナミックに変わる社会
第30章 犯罪──市民生活を脅かす南ア社会の暗部
第31章 北から南へ──ジョハネスバーグの多様な顔
第32章 ポストアパルトヘイト時代の社会保障──ベーシック・インカムを中心に
第33章 草の根の国際協力──JVCの活動から
第34章 エイズとともに生きる──タウンシップの苦悩と支え合い
第35章 医療問題──頭脳流出と伝統医療
第36章 ズールー人の魅力──「戦闘的」なだけではない、前向きであったか~い人びと
第37章 ケープタウンでの暮らし──ジョバーグからケープへ
第38章 ジェンダー問題──アフリカ人女性の存在感
【コラム7】 南アの宗教
第39章 土地返還運動からコミュニティの再生へ──ルースブームの事例
第40章 動物保護と共生──クルーガー国立公園を事例に
V 底流をなす文化力
第41章 観光──ひと味ちがう見どころ紹介
【コラム8】 「南ア料理」入門
第42章 雄大な自然と多様な文化──ケープを味わい尽くす
【コラム9】 ワインとルイボス
第43章 南アのスポーツは宗教である──観戦型も参加型もおまかせ
第44章 「遠い夜明け」は来たか──南ア映画あれこれ
第45章 南ア黒人音楽の魅力──大地から響く、魂の歌声
第46章 演劇──「総合芸術」の魅力
第47章 多言語社会──11もの公用語
第48章 教育改革の課題──「読み書きのパワー」を中心に
第49章 アパルトヘイト時代の文学──エスキア・ムパシェーレの仕事を中心に
第50章 ポストアパルトヘイト時代の文学──ゾイ・ウィカムの作品から見える新社会の課題
【コラム10】 厳しさと柔和さと──ノーベル賞作家クッツェー
第51章 マスメディア・出版界──新しい動き
VI 日本と南アフリカ、アフリカのなかの南アフリカ
第52章 21世紀の草の根交流──長野での「実験」
第53章 日本の反アパルトヘイト運動の歴史──JAACの運動を中心に
【コラム11】 反アパルトヘイト運動を支えた出版人
第54章 マンデラ歓迎西日本集会に2万8000人──関西の反アパ市民運動が原動力で開催
【コラム12】 アパルトヘイト否! 国際美術展
第55章 「名誉白人」とよばれた人びと──日本人コミュニティの歴史
第56章 移民──南アと南部アフリカ・世界を結ぶ人の流れ
第57章 モザンビークから見た南ア──関係の歴史
第58章 ジンバブウェから見た南ア──大規模農業とガーデニング
第59章 「サウス・アフリカ」へ続く道──ボツワナのブッシュマンが語る南ア
第60章 「虹の国」とゼノフォビア──アフリカ人としてのアイデンティティ
南アを知るための読書案内
地図
I 南アフリカの成り立ち――歴史、人種、エスニシティ
第1章 南アは「アフリカ」の国である──多数派を占める先住民の歴史
第2章 「白いアフリカ人」の誕生──アフリカーナー社会の形成と大移動
第3章 イギリス人、コーサ人、「ゴールドラッシュ」の時代──南ア史の大転換
第4章 人種隔離からアパルトヘイトへ──アフリカ大陸をさまようナチスの亡霊
【コラム1】 南アのユダヤ人左翼
第5章 土地法から強制移住へ──アパルトヘイトの根幹をなした土地問題
第6章 反アパルトヘイト運動の展開──ANCに流れ込んだ3つの潮流
【コラム2】 国旗と国章
第7章 ズールー王国の勃興とシャカ──神話から歴史へ
第8章 「カラード」の歴史──歴史につくられた「カラード」
第9章 インド人社会の形成と「サティヤーグラハ」──ガンディーが過ごした21年間
【コラム3】 国花と国歌
II ポストアパルトヘイト時代の政治
第10章 「虹の国」としての再出発──1994年を振り返る
第11章 ポストアパルトヘイト体制への移行と暴力の再生産──政治暴力と「タクシー戦争」
第12章 真実和解委員会(TRC)を通じた和解の模索──その限界と意義
第13章 ANCはどこへ行く──南アフリカ共産党との歴史的関係を通して見えてくるもの
第14章 「闘いは続く!」──都市の社会運動・労働運動とANCの緊張関係
第15章 マンデラ、ムベキ、ズマ──個性豊かな指導者群像
第16章 国民党の消滅と民主連合の伸長──ポストアパルトヘイト時代の白人政党
【コラム4】 核兵器を廃絶した南ア
第17章 伝統的指導者の新しい役割──「伝統」と「近代」の分裂は超えられるか
第18章 スティーヴ・ビコと黒人意識運動の遺産──変わったこと、変わっていないこと
【コラム5】 エイミー・ビール事件
III 世界が注目する経済
第19章 「レアメタル」がないと車は走らない──日本の自動車産業を支える南ア鉱業
第20章 「財閥」の変容──アングロ・アメリカンとデビアス
第21章 アフリカから世界へ──資源メジャーBHPビリトンをつくった男
第22章 BEEとブラックダイヤモンド──黒人は豊かになれるか
第23章 拡大する所得格差──なぜ一部の黒人だけが豊かになるのか
第24章 「オール電化」の夢──南アの電力不足とアフリカ電力網
第25章 南ア企業のアフリカ進出──スーパーから携帯電話まで
第26章 スタンダード銀行と中国──南アと中国の深い関係
第27章 世界経済と南ア経済──旺盛な民間活力が強み
第28章 日本企業の動向──自動車・鉱業分野での投資が拡大
第29章 日本と南アの経済関係──過去と現在の鳥瞰図
【コラム6】 お金の話──通貨ランド
IV ダイナミックに変わる社会
第30章 犯罪──市民生活を脅かす南ア社会の暗部
第31章 北から南へ──ジョハネスバーグの多様な顔
第32章 ポストアパルトヘイト時代の社会保障──ベーシック・インカムを中心に
第33章 草の根の国際協力──JVCの活動から
第34章 エイズとともに生きる──タウンシップの苦悩と支え合い
第35章 医療問題──頭脳流出と伝統医療
第36章 ズールー人の魅力──「戦闘的」なだけではない、前向きであったか~い人びと
第37章 ケープタウンでの暮らし──ジョバーグからケープへ
第38章 ジェンダー問題──アフリカ人女性の存在感
【コラム7】 南アの宗教
第39章 土地返還運動からコミュニティの再生へ──ルースブームの事例
第40章 動物保護と共生──クルーガー国立公園を事例に
V 底流をなす文化力
第41章 観光──ひと味ちがう見どころ紹介
【コラム8】 「南ア料理」入門
第42章 雄大な自然と多様な文化──ケープを味わい尽くす
【コラム9】 ワインとルイボス
第43章 南アのスポーツは宗教である──観戦型も参加型もおまかせ
第44章 「遠い夜明け」は来たか──南ア映画あれこれ
第45章 南ア黒人音楽の魅力──大地から響く、魂の歌声
第46章 演劇──「総合芸術」の魅力
第47章 多言語社会──11もの公用語
第48章 教育改革の課題──「読み書きのパワー」を中心に
第49章 アパルトヘイト時代の文学──エスキア・ムパシェーレの仕事を中心に
第50章 ポストアパルトヘイト時代の文学──ゾイ・ウィカムの作品から見える新社会の課題
【コラム10】 厳しさと柔和さと──ノーベル賞作家クッツェー
第51章 マスメディア・出版界──新しい動き
VI 日本と南アフリカ、アフリカのなかの南アフリカ
第52章 21世紀の草の根交流──長野での「実験」
第53章 日本の反アパルトヘイト運動の歴史──JAACの運動を中心に
【コラム11】 反アパルトヘイト運動を支えた出版人
第54章 マンデラ歓迎西日本集会に2万8000人──関西の反アパ市民運動が原動力で開催
【コラム12】 アパルトヘイト否! 国際美術展
第55章 「名誉白人」とよばれた人びと──日本人コミュニティの歴史
第56章 移民──南アと南部アフリカ・世界を結ぶ人の流れ
第57章 モザンビークから見た南ア──関係の歴史
第58章 ジンバブウェから見た南ア──大規模農業とガーデニング
第59章 「サウス・アフリカ」へ続く道──ボツワナのブッシュマンが語る南ア
第60章 「虹の国」とゼノフォビア──アフリカ人としてのアイデンティティ
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