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近代日本の植民地統治における国籍と戸籍
本体6,800円+税
ISBN 9784750331638
判型・ページ数 A5・432ページ
出版年月日 2010/03/01

近代日本の植民地統治における国籍と戸籍

満洲・朝鮮・台湾

近代日本の植民地統治は同化主義に基づくものと一般には理解されている。だが、実際には植民地人を対外的には国籍によって画一的に統轄しながらも、対内的には戸籍によって血統的・民族的に峻別していたことを、満洲・朝鮮・台湾の資料解析を通じて証明する。

はしがき

序章 視角と課題について――問題の出発点
 第1節 「日本人」を画定するものとは
 第2節 満洲国における国籍と戸籍のもつ意味
 第3節 分析の枠組と課題

第 I 部 近代日本における国籍法と戸籍法――「日本人」と「外地人」というふたつの刻印

第1章 日本国籍と植民地人――政治的道具としての国籍
 はじめに
 第1節 日本国籍法と「日本人」の画定
  1 明治政府における国籍法の模索
  2 日本国籍法の原理と特色――「日本人」をいかに画定するか
  3 在外日本人の二重国籍をめぐる国籍法改正問題
 第2節 朝鮮人における「日本人」という刻印
  1 植民地人の「日本人」への編入
  2 韓国併合と国籍法施行問題
  3 朝鮮人国籍政策と国際規範の矛盾
 第3節 台湾人国籍政策の推移
  1 台湾領有と台湾住民の国籍決定
  2 台湾人旅券制度――同一国籍におけるふたつの旅券
  3 台湾籍民と日本国籍――現地「日本人」の創出
 おわりに

第2章 植民地統治と戸籍法――「内地人」と「外地人」の峻別
 はじめに
 第1節 日本戸籍法の構造と特質
  1 壬申戸籍の成立と意義
  2 「日本人」の公証資料としての戸籍
 第2節 「日本人」における戸籍の壁――「内地人」「外地人」の境界
  1 帝国日本における「外地」の発生
  2 地域籍と共通法
 第3節 台湾における戸籍制度の思想と構造
  1 台湾戸口調査の始動
  2 台湾統治における保甲制度の役割
  3 台湾臨時戸口調査の実施――異民族統治における国勢調査
  4 台湾戸籍の運用と台湾人
 第4節 総力戦体制における皇民化と戸籍
  1 植民地人の皇民化運動と内地転籍問題
  2 第二次世界大戦末期における植民地戸籍問題
 おわりに

第II部 満洲国における「国民」の画定――戸籍・国籍・民籍

第3章 満洲国草創期における国籍創設問題――複合民族国家における「国民」の選定と帰化制度
 はじめに
 第1節 満洲国建国と国籍法の要請
  1 在満日本人の帰化問題の台頭
  2 「満洲国人民」概念の創出
 第2節 建国草創における満洲国国籍法案と帰化規定
 第3節 白系ロシア人国籍政策における葛藤――満洲国の国籍法制定をめぐる国際環境
  1 白系ロシア人国籍問題の複雑性
  2 満洲国国籍法案と白系ロシア人の帰化問題
 おわりに

第4章 満洲国における「国民」の身分証明――戸籍法と民籍法の帰趨
 はじめに
 第1節 満洲国における戸籍法の要請
  1 治安粛正工作としての戸口調査
  2 満洲国保甲制度の実施
  3 日本人戸籍行政における治外法権
 第2節 満洲国民籍制度の理念と実態
  1 複合民族国家における民事法
  2 満洲国民籍法制定の要請
  3 満洲国の国勢調査――民籍法における「満洲国人民」の射程
  4 暫行民籍法の基本内容
  5 在満日本人の日満二重本籍
 第3節 満洲国における「日本人」の至上性――複合民族国家における民族の純血
  1 金澤理康の満洲国国籍法案――民籍制度の国籍法的運用
  2 日本人開拓民における民族の純血
 第4節 満洲国民籍制度の実施と限界
  1 民籍法における就籍の意義
  2 民籍法と寄留法
  3 無化される満洲国の法域――「日本人」の司法処理をめぐって
 おわりに

終章
 第1節 政治的道具としての国籍
 第2節 戸籍による「日本人」の創出と統制
 第3節 満洲国における戸籍と民籍

 あとがき

 註
 引用・参考文献
 索引

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