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変革的教育学としてのエスノグラフィ
本体3,200円+税
ISBN 9784750331171
判型・ページ数 4-6・260ページ
出版年月日 2010/01/01

変革的教育学としてのエスノグラフィ

教室の壁をこえて

生きることの意味と学校教育の意義を探求する変革的教育学。移民をはじめ非白人・アンダークラス等々、周辺化された若者をいかに大学生活やコミュニティとの関わりをもたせエンパワメントしていくか? 教育支援としてのエスノグラフィックな研究手法を提示する。
日本語版への序文

 序章
  本書の構成

第一章 故郷のコミュニティに帰る学生たち
 アジア系アメリカ人による、アジア系アメリカ人教員の不在についての調査
 ラテン系女性のアイデンティティ――混乱の場としての大学
 ギャングとのつきあいと教育アスピレーション

第二章 移民と教育――教育としての対話的調査
 インタビューのプロセス
 自己分析の記述
 バックグラウンドでの調査研究
 グループ・パフォーマンス
 レポート課題に対する学生の反応
 インタビューからの学び
 結論

第三章 未来の教師によるサポート――都市部の低所得者層が集まる多文化的な教室で
 授業についての省察
 授業に対する学生たちの反応

第四章 人並みをよそおう仮面――海軍基地での教員養成
 ライフストーリー

第五章 支援の専門家たちがいるコミュニティと向き合う

第六章 家庭訪問
 タミ
 二人の教師志望の学生
 アメリア
 マリアナ

第七章 「危機にある若者」を脱構築する
 院生調査者のプロフィール
 授業の流れ
 周辺に自己を位置づける
 変革的な実践

第八章 成人教育の教育者が職場のストレスを探究する
 院生たちが語るプロジェクトの実例

第九章 新学期の退学――コミュニティ・カレッジの教職員の疑問
 第一世代の学生の初期的承認――コミュニティ・カレッジでの第一学期調査
 調査結果
 学生の問題
 大学や調査者への影響

 あとがき
  信頼
  研究を行う
  対話のむずかしさ
  継続的な評価
  介入

 付論 ゴードンさんの対話的エスノグラフィについて(ハヤシザキカズヒコ)

 訳者あとがき(志水宏吉)
 参考文献