本体2,800円+税
ISBN | 9784750330624 |
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判型・ページ数 | 4-6・328ページ |
出版年月日 | 2009/09/01 |
フォーマット | 価格 |
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単行本 | 2,800円+税 |
電子書籍 | 2,240円+税 |
英語教育が亡びるとき (単行本)
「英語で授業」のイデオロギー
寺島 隆吉 著
英語で授業を行う指針を打ち出した高等学校の新学習指導要領はどこがまちがっているのか? 英語一辺倒を続ける日本の外国語教育の危険性とはなにか? 国際理解、メディアリテラシー、教育政策など幅広い視点から警鐘を鳴らす著者の英語教育論の新たな展開。
はじめに
第1章 英語にとって政治とは何か
1 国際理解と英語教育
はじめに
1 ユネスコ「国際教育」の指針と勧告
2 新指導要領と「総合的な学習」「国際理解教育」
3 英語科教育法における「異文化理解」と「国際理解教育」
4 国際理解教育と英語教師の「三つの仕事」
5 アメリカのような国にしないために英語を学ぶ
6 国際理解教育の「三つの柱」、チョムスキーとジョンソンから学ぶ
7 英語力=経済力、英語力=研究力か
おわりに
註・参考文献
参考資料 「自国語で学問する」
2 メディア・コントロールと英語教育
はじめに
1 苦悩する「底辺校」の英語教師
2 「進学校」の教師も求めている
3 「ことば」の教師はどんな仕事をすべきか
4 チョムスキーから何を学ぶか
5 メディアはどのように操作されているか
6 「靖国の記号」をどう読み解くか
7 英語にとって「文化的暴力」とは何か
8 英語にとって政治とは何か
9 おわりに
註・参考文献
参考資料 靖国神社に思う
第2章 「英語で授業」は教育に何をもたらすか
1 「もうやめにしませんか」――朝日新聞「耕論」を考える
はじめに
1 主眼は「英語で授業」ではない?
2 高校現場は「和訳一辺倒」か
3 「打撃練習」と「紅白戦」は同じものか
4 「四領域の統合」は学力低下をもたらす
5 「書く」「話す」の指導は大人数では不可能
6 病休者・降格希望者が続出している教育現場
7 教師に「お説教」よりも「研修の自由」と「研修の時間」を
おわりに――もうやめにしませんか
註
2 英語教師の教育環境・労働条件・教員養成
1 いつまで続く「四〇人学級」――「二〇人でも多すぎる」が世界の常識
2 「言語的距離」と「授業総時間数」の問題――英仏語と英日語とでは、言語的距離は六~一〇倍も違う
3 「口は出すけど金は出さない」言語政策――減り続ける教育費、OECD加盟国で最下位の教育予算
4 「英語で教える教師」の教員養成と労働条件――教師に医師・弁護士と同じ身分・地位(ステイタス)を
註
補節 「英語で授業」を再考する――松本茂氏の意見に即して
はじめに
1 「日本語でもわからない」から「英語でする」?
2 教師の「会話力」が逆に授業を崩壊させる
3 「英語力」は本当に就職を保証するか
4 英語の「読み」は、それだけでも価値がある
5 「英語でディベート」が到達目標か
6 定期試験は教科書から出題するな?
7 「英語で行う授業」は思考力・論理力を育てるか
8 まず「統一進度」「統一教科書」の廃止を
9 「会話中心」の授業から「会話力」は育たない
10 新指導要領を「できる社員は『やり過ごす』」!?
11 母(国)語と外国語の習得順序は逆ベクトル
12 日本人の、日本人による、日本人のための英語教育を
註
第2章参考文献
第3章 新指導要領で言語力は育つのか
1 新指導要領に欠けている「誠実さ」と「人間への優しさ」
1 文科省こそ「ことばに対する誠実さ」を――自分たちですら守るつもりがないものを、なぜ書き込ませたのか
2 いま本当に求められている「ことばの力」とは?――批判的に読む力、創造的に書く力、メディア・コントロールに抗する力
3 「易しい英語」で教えることは「易しい」か――外国人にとっては「学習言語」よりも「生活言語」が難しい
註
2 「母語を耕し、自分を耕し、自国を耕す」外国語教育を
1 母(国)語で考える力がノーベル賞を生む――名古屋大学物理学教室の大学院入試から分かったこと
2 会話練習では、会話力は育たない――フィンランドの大学「統一入試問題」から分かったこと
3 必要なのは、まず日本語の作文力だ――英語以前に、まず職員会議で自由にものが言える環境を
4 新しい科目「英語会話」は要らない――ダグラス・ラミス『イデオロギーとしての英会話』から学ぶ
5 全員を「英語が使える日本人」とする愚――学校教育で「すべきこと」と「できないこと」を区別せよ
註
補節 偏向教育としての外国語教育
1 「英語一辺倒」の外国語教育――視界から消える、北東アジアと「内なる国際化」
2 「コミュニケーション一辺倒」の英語教育――「母語を耕し、自分を耕し、自国を耕す」外国語教育を
3 「態度の育成」は指導目標たり得るのか――教師の仕事は、まず「意欲・関心」を引き出すことに尽きる
註
第3章参考文献
あとがき
参考文献(「記号研」関係一覧)
第1章 英語にとって政治とは何か
1 国際理解と英語教育
はじめに
1 ユネスコ「国際教育」の指針と勧告
2 新指導要領と「総合的な学習」「国際理解教育」
3 英語科教育法における「異文化理解」と「国際理解教育」
4 国際理解教育と英語教師の「三つの仕事」
5 アメリカのような国にしないために英語を学ぶ
6 国際理解教育の「三つの柱」、チョムスキーとジョンソンから学ぶ
7 英語力=経済力、英語力=研究力か
おわりに
註・参考文献
参考資料 「自国語で学問する」
2 メディア・コントロールと英語教育
はじめに
1 苦悩する「底辺校」の英語教師
2 「進学校」の教師も求めている
3 「ことば」の教師はどんな仕事をすべきか
4 チョムスキーから何を学ぶか
5 メディアはどのように操作されているか
6 「靖国の記号」をどう読み解くか
7 英語にとって「文化的暴力」とは何か
8 英語にとって政治とは何か
9 おわりに
註・参考文献
参考資料 靖国神社に思う
第2章 「英語で授業」は教育に何をもたらすか
1 「もうやめにしませんか」――朝日新聞「耕論」を考える
はじめに
1 主眼は「英語で授業」ではない?
2 高校現場は「和訳一辺倒」か
3 「打撃練習」と「紅白戦」は同じものか
4 「四領域の統合」は学力低下をもたらす
5 「書く」「話す」の指導は大人数では不可能
6 病休者・降格希望者が続出している教育現場
7 教師に「お説教」よりも「研修の自由」と「研修の時間」を
おわりに――もうやめにしませんか
註
2 英語教師の教育環境・労働条件・教員養成
1 いつまで続く「四〇人学級」――「二〇人でも多すぎる」が世界の常識
2 「言語的距離」と「授業総時間数」の問題――英仏語と英日語とでは、言語的距離は六~一〇倍も違う
3 「口は出すけど金は出さない」言語政策――減り続ける教育費、OECD加盟国で最下位の教育予算
4 「英語で教える教師」の教員養成と労働条件――教師に医師・弁護士と同じ身分・地位(ステイタス)を
註
補節 「英語で授業」を再考する――松本茂氏の意見に即して
はじめに
1 「日本語でもわからない」から「英語でする」?
2 教師の「会話力」が逆に授業を崩壊させる
3 「英語力」は本当に就職を保証するか
4 英語の「読み」は、それだけでも価値がある
5 「英語でディベート」が到達目標か
6 定期試験は教科書から出題するな?
7 「英語で行う授業」は思考力・論理力を育てるか
8 まず「統一進度」「統一教科書」の廃止を
9 「会話中心」の授業から「会話力」は育たない
10 新指導要領を「できる社員は『やり過ごす』」!?
11 母(国)語と外国語の習得順序は逆ベクトル
12 日本人の、日本人による、日本人のための英語教育を
註
第2章参考文献
第3章 新指導要領で言語力は育つのか
1 新指導要領に欠けている「誠実さ」と「人間への優しさ」
1 文科省こそ「ことばに対する誠実さ」を――自分たちですら守るつもりがないものを、なぜ書き込ませたのか
2 いま本当に求められている「ことばの力」とは?――批判的に読む力、創造的に書く力、メディア・コントロールに抗する力
3 「易しい英語」で教えることは「易しい」か――外国人にとっては「学習言語」よりも「生活言語」が難しい
註
2 「母語を耕し、自分を耕し、自国を耕す」外国語教育を
1 母(国)語で考える力がノーベル賞を生む――名古屋大学物理学教室の大学院入試から分かったこと
2 会話練習では、会話力は育たない――フィンランドの大学「統一入試問題」から分かったこと
3 必要なのは、まず日本語の作文力だ――英語以前に、まず職員会議で自由にものが言える環境を
4 新しい科目「英語会話」は要らない――ダグラス・ラミス『イデオロギーとしての英会話』から学ぶ
5 全員を「英語が使える日本人」とする愚――学校教育で「すべきこと」と「できないこと」を区別せよ
註
補節 偏向教育としての外国語教育
1 「英語一辺倒」の外国語教育――視界から消える、北東アジアと「内なる国際化」
2 「コミュニケーション一辺倒」の英語教育――「母語を耕し、自分を耕し、自国を耕す」外国語教育を
3 「態度の育成」は指導目標たり得るのか――教師の仕事は、まず「意欲・関心」を引き出すことに尽きる
註
第3章参考文献
あとがき
参考文献(「記号研」関係一覧)