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日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却
本体3,000円+税
ISBN 9784750330433
判型・ページ数 A5・256ページ
出版年月日 2009/08/01

日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却

家族・社会・文化とジェンダー政策

日本、ドイツ、イタリアの少子高齢対策を、ジェンダーの視点から比較した共同研究。家族主義、全体主義、その他文化的な共通性をもちながら、欧州統合を背景にジェンダー平等と少子化への取り組みで一歩先をゆく独・伊を鏡に、日本の今後の課題を照らし出す。

序章 少子高齢社会への日独伊の対応に関する比較研究の意義と展望(冨士谷あつ子)

第1部 日本・ドイツ・イタリアにおける少子高齢社会の現状とジェンダー

第1章 日本における少子高齢社会問題とジェンダー(冨士谷あつ子)
 1.急激な高齢化につぐ少子化
 2.盟友たちの戦後――全体主義と家族観
 3.人口論と家族政策
 4.権力と文化とジェンダー
 5.少子化抑止と男女共同参画
 6.少子高齢社会問題克服への提言
第2章 ドイツにおける家族・人口政策の展開とジェンダー(三成美保)
 1.ドイツの少子化とジェンダー秩序
 2.ナチス・ドイツにおける家族・人口政策
 3.東西分裂のなかの家族と女性
 4.統一ドイツと少子化政策
第3章 イタリアにおける少子高齢化とジェンダー政策(伊藤公雄)
 はじめに――日本とイタリア
 1.ファシズムと人口政策
 2.戦後イタリア社会と家族問題
 3.イタリアにおけるフェミニズムの展開と少子化の開始
 4.イタリアにおけるジェンダー政策の展開
 おわりに

第2部 ジェンダーと地域文化

第1章 日本女性の「近代化」の歴史と男女共同参画(佐伯順子)
 1.明治前半の男女平等思想の展開
 2.明治の女性解放思想の限界
 3.性別役割分業と「主婦」の誕生~大正期の展開と戦後への継承
 4.積み残された問題~男性問題としてのジェンダー問題
第2章 近代家族における家父長制の象徴「クリスマスツリー」(野口芳子)
 1.イデオロギーとしての家父長制の誕生
 2.クリスマスツリーとは何か
 3.ゲルマンの冬至の祭りの「緑の若枝」
 4.規則化された社会的行為としての風習
 5.部屋の中に立てられた最初のクリスマスツリー
 6.王室の書簡集に現れるクリスマスツリー
 7.普仏戦争とクリスマスツリー
 8.クリスマスツリーの都市市民層への普及
 9.愛と平和に満ちた家族を演出するクリスマスツリー
 10.近代家族のイデオロギーとしての家父長制の象徴
 11.ポスト近代家族の中でのクリスマスツリー
第3章 女性による『女性論』モデラータ・フォンテの『女性の価値』(望月紀子)
 1.『女性の価値』に先行する女性擁護論
 2.ヴェネツィアの女性たち――隔離と保護
 3.モデラータ・フォンテの『女性の価値』
 4.作品の構成と独創性

第3部 ジェンダーと社会

第1章 福井県の地域特性と少子化抑止(塚本利幸)
 1.はじめに:なぜ福井県か?――福井県における合計特殊出生率の動向
 2.福井県の地域特性――少子化抑止に関する諸条件
 3.福井県の地域特性と出生率
 4.福井県における少子化抑止の地域努力
第2章 移民とジェンダー、言語、アイデンティティ欧州統合の過程で(ヴィクトリア・エシュバッハ=サボー、加藤由美子訳)
 1.はじめに
 2.ドイツの職場におけるジェンダー
 3.移民とジェンダー
 4.ドイツの入国政策
 5.国際結婚と異文化間コミュニケーション
 6.ドイツの日本人のジェンダー
 7.ドイツにおける日本語と日本文化
 8.言語接触場面での困難
 9.おわりに
第3章 ドイツで育児と仕事を両立させて(ハイディ・ブック・アルブレット)
 1.はじめに
 2.ドイツ育児サービス文化
 3.養育手当て、レンジ報奨金
 4.両親手当て
 5.3年間ドグマ
 6.個人的な経験
 7.ドイツの学校でよく授業が「休みになる」こと
 8.ドイツの新しい扶助法
 9.育児と大学でのキャリアを両立させて
 10.おわりに
第4章 イタリアにおける女性の地位と日本研究におけるジェンダー教育(鷺山郁子)
 1.イタリアにおける職業上の女性の地位とジェンダー政策
 2.イタリアの日本研究にみるジェンダー教育の視点の可能性
第5章 イタリアにおいて若者が求める変革(ヴァレンティーナ・ザッピテッリ)
 1.母親至上主義の克服
 2.機会均等と家庭支援の政策
 3.政府と企業の取り組み
 4.カトリックの影響:規範、結婚、離婚
 5.イタリアの若者の人生
 6.イタリアの大学における機会均等の活動

第4部 日本・ドイツ・イタリアにおける教育・労働・福祉

第1章 戦後教育の動向とジェンダー(上杉孝實)
 はじめに
 1.教育改革の動向
 2.高等教育と継続教育
 3.男女平等の推進と教育
第2章 日独伊における少子高齢化対応にみるジェンダーと労働(香川孝三)
 1.はじめに
 2.ジェンダーの視点からみる少子化対策
 3.ジェンダーの視点からみる高齢化対策
 4.おわりに
第3章 ドイツの社会保障・社会福祉(岡本民夫)
 1.社会保障・社会福祉の拡大とジェンダー視点
 2.ドイツの社会保障・社会福祉の背景
 3.ドイツの社会保障制度
 4.ドイツの社会保障の課題

終章 日独伊/比較ジェンダー研究の意義と展望(伊藤公雄)

コラム
 1.日本における少子高齢者問題――暮らしの中から(中村彰)
 2.インタビュー:イタリア女性から見たジェンダーの実情(聞き手:ヴァレンティーナ・ザッピテッリ)
 3.レポート:ドイツの若い夫婦たち――テュービンゲン大学でのケース・スタディー(ミヒャエラ・オーバーヴィンクラー)

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