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日本の癩〈らい〉対策から何を学ぶか
本体5,700円+税
ISBN 9784750330006
判型・ページ数 4-6・552ページ
出版年月日 2009/06/01

日本の癩〈らい〉対策から何を学ぶか

新たなハンセン病対策に向けて

1907年にはじまる日本のらい対策の基本は患者を非人道的に「隔離」することだった。96年のらい予防法廃止、2001年のらい予防法国賠訴訟の患者・原告勝訴によって「隔離」に終止符が打たれた。百年にわたる日本のらい対策を専門医の立場から検証する。

 まえがき
 はじめに

一 わが国における癩
 1 癩の起源と消長
 2 癩と医学
 (1)癩と医学
 (2)体質遺伝説について
 (3)癩と漢方
 3 癩と宗教
 (1)癩と宗教
 (2)癩と起請文
 4 癩と戦争
 5 癩(らい)と世間と家
 6 癩(らい)と文芸

二 「癩予防ニ関スル件」の制定と施行
 1 「癩予防ニ関スル件」の制定以前における政界の動向
  付 島田三郎の『毎日新聞』への寄稿
 2 「癩予防ニ関スル件」の制定以前における官学界の動向
 3 「癩予防ニ関スル件」制定以後の批判
 4 「癩予防ニ関スル件」の施行

三 絶対隔離に向けて
 1 絶対隔離を目指す癩対策をめぐってのそれぞれの見解
 2 絶対隔離に名を馳せた二人

四 わが国が絶対隔離を目指した頃の癩管理の国際的動向
 1 国際連盟第一二回保健委員会
 2 国際連盟癩委員会報告
 3 レオナルド・ウッド・メモリアル癩会議
 4 国際連盟「癩予防方策の原理」
 5 フィリピン癩諮問委員会議事
 6 蘭印癩会議
 7 農村衛生に関する極東会議癩部会
 8 第四回国際癩会議
 9 インド癩管理委員会報告

五 癩対策の国際的動向はわが国にどのように伝わったか

六 絶対隔離の推進とその実態
 1 絶対隔離の学理的な根拠
 2 絶対隔離を支えたもの
 (1)患者作業
 (2)懲戒検束権
 (3)所内婚姻
 (4)断種手術
 (5)無癩県運動
 (6)浮浪癩
 (7)一五年戦争
 (8)癩予防協会

七 絶対隔離の功罪
 1 絶対隔離の効果
 2 絶対隔離の過誤
 付 沖縄における癩対策

八 化学療法のはじまり
 1 プロミン治療の盛衰
 2 一九四九年度国立癩療養所所長会議
 3 化学療法のはじまりと国際会議
 (1)第二回汎アメリカらい会議
 (2)第五回国際らい会議
 (3)第三回汎アメリカらい会議
 (4)WHOらい専門委員会報告
 (5)第六回国際らい会議

九 化学療法のはじまりと患者たち
 1 プロミン獲得促進運動
 2 隠れた指導者―土田義雄

一〇 プロミン治療を医師は患者に何と伝えたか

一一 「癩予防法」の改正
 1 「癩予防法」改正に対する反対運動のはじまり
 2 「癩予防法」改正にかかわる国会審議と政府の動向
 3 全癩患協の結成
 4 全癩患協から全患協へ

一二 癩療養所と児童

一三 藤本事件

一四 「らい予防法」制定後の国際会議の動向
 1 MTL国際らい会議
 2 らい患者の救済及び社会的リハビリテーションに関する国際会議
 3 第七回国際らい学会議
 4 第八回国際らい学会議
 5 第九回国際らい学会議
 6 第一〇回国際らい学会議
 7 以後の国際らい会議

一五 藤楓協会

一六 「らい予防法」の廃止に至る経緯
 1 全患協の「らい予防法」改正に対する思惑
 2 「らい予防法」と所長連盟
 3 「らい予防法」と日本らい学会
 4 いわゆる大谷見解と日本らい学会
 5 厚生官僚大谷藤郎について

一七 「らい予防法」の廃止から「らい予防法国賠訴訟」の原告側勝訴まで
 1 「らい予防法」の廃止
 2 「らい予防法国賠訴訟」の原告側勝訴
 3 「らい予防法国賠訴訟」のあとで

一八 わが国の癩(らい)対策を今の医療的及び社会的問題に重ねて考える

一九 〈光田イズム〉再考

二〇 何が社会啓発か

二一 ハンセン病療養所のこれから癩、らい、ハンセン病と看護・介護

二二 まとめとして

 おわりに
 資料解説

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