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発達障害は少年事件を引き起こさない
本体1,600円+税
ISBN 9784750329659
判型・ページ数 4-6・208ページ
出版年月日 2009/04/01

発達障害は少年事件を引き起こさない

「関係の貧困」と「個人責任化」のゆくえ

2000年代に頻発した少年による“不可解な凶悪事件”の数々。事件の背景を精緻に解明することなく、問題は個人の責任に帰され、少年法の厳罰化へと向かっていった。事件の背後にある「関係の貧困」の本質と「個人責任化」の正体をあぶりだす刺激的な論考。
まえがき

序章 二〇世紀の少年事件と二一世紀の少年事件
 永山則夫事件(1)
 永山則夫事件(2)
 『無知の涙』
 サレジオ高校事件(1)
 サレジオ高校事件(2)
 二一世紀へ至る軌跡(1)
 二一世紀へ至る軌跡(2)
 関係の貧困

第一部 両親殺害の構造

第一章 板橋事件――父親殺害の帰趨
 板橋事件と「改正」少年法
 一審判決(1)
 一審判決(2)
 板橋事件の背景
 父親殺害はなぜ起こったか(1)
 父親殺害はなぜ起こったか(2)
 母親殺害はなぜ起こったか(1)
 母親殺害はなぜ起こったか(2)
 なぜ激発物破裂を起こしたか
 なぜ草津温泉へ向かったのか
 二審判決
 父親殺害の彼岸

第二章 大阪姉妹刺殺事件――母親殺害の反復
 二つの殺人事件
 Yの両親(1)
 Yの両親(2)
 小学校時代
 中学校時代
 母親を代理する女性
 母親殺害
 母親殺害はなぜ起こったか
 姉妹殺害へ
 母親殺しの反復としての姉妹殺害(1)
 母親殺しの反復としての姉妹殺害(2)

第三章 父親殺害と母親殺害の構造――少年が大人になる時
 再び父親殺害について
 犀星の『幼年時代』(1)
 犀星の『幼年時代』(2)
 ライウス・コンプレックス
 『歩いても歩いても』の父親
 再び母親殺害について
 『灰色猫のフィルム』(1)
 『灰色猫のフィルム』(2)
 反復の構造(1)
 反復の構造(2)
 エレクトラ・コンプレックス
 父親殺害と母親殺害の水準

第二部 発達障害は少年事件を引き起こさない

第四章 寝屋川市教職員殺傷事件――居場所の剥奪
 犯罪と広汎性発達障害(1)
 犯罪と広汎性発達障害(2)
 出身小学校への襲撃
 家裁から地裁へ
 地裁から高裁へ
 高裁判決(1)
 高裁判決(2)
 「妄想」とバレンタインデー
 事件が教えるもの

第五章 伊豆の国市タリウム事件――関係の貧困
 タリウムを母親に摂取させる
 精神鑑定から家裁審判へ
 家裁決定
 『毒殺日記』(1)
 『毒殺日記』(2)
 C子のブログ(1)
 C子のブログ(2)
 C子のブログ(3)
 「発達上の問題」と「後天的人格のゆがみ」

第六章 奈良医師宅放火事件――父親支配の呪縛
 放火による継母殺害
 少年の生育史
 再び放火事件について
 父親の手記
 奈良家裁の決定(1)
 奈良家裁の決定(2)
 父親の第二の手記(1)
 父親の第二の手記(2)
 調書漏示事件

第七章 会津若松事件と八戸事件――子棄ての構造
 会津若松事件
 会津若松事件の背景
 Eの父親
 家裁会津若松支部の決定(1)
 家裁会津若松支部の決定(2)
 八戸事件
 どう考えるべきか
 青森家裁の決定
 会津若松事件と八戸事件の比較

終章 少年事件の原点
 両親殺害の外面と内面
 少年事件の内包構造(1)
 少年事件の内包構造(2)
 少年事件の原点(1)
 少年事件の原点(2)
 秋葉原事件(1)
 秋葉原事件(2)
 秋葉原事件(3)
 少年事件の行方

 あとがき

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