本体6,000円+税
ISBN | 9784750329444 |
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判型・ページ数 | A5・364ページ |
出版年月日 | 2009/02/01 |
脱伝統としての開発
フィジー・ラミ運動の歴史人類学
丹羽 典生 著
南太平洋フィジー諸島の先住系フィジー人にとって伝統的価値観と近代化の調和・相克はつねに難題であり続けた。これまで知らていなかった「ラミ運動」の研究を通じ、フィジー人の伝統観、開発観を照射する。
図表・写真一覧
主要単語
表記法
初出一覧
第 I 部 序論
第一章 先行研究と問題提起
一 はじめに
二 オセアニアにおける社会運動の研究――メラネシアを中心に
三 フィジーにおける社会運動の研究
四 問題提起
五 本論の構成と用いられる資料
第二章 フィジーの概説
一 フィジー概説
二 フィジー内部の多様性
三 フィジー略史
四 最後に
第 II 部 フィジーにおける協同組合の導入過程
第三章 初期間接統治体制の成立とフィジー社会の変化
一 植民地化以前のフィジー社会
二 フィジー初期間接統治体制の形成
三 原住民行政の形成とフィジー社会の組織化
四 最後に
第四章 協同組合の導入過程
一 協同組合の導入以前(一九四七年まで)
二 協同組合の導入過程(一九四七年以降)
三 協同組合導入初期の問題点とその解決への提案
四 最後に――フィジー人に適した開発とは何か
第III部 ラミの歴史的展開
第五章 ラミの活動展開
一 問題提起
二 ラミ以前の先駆的活動
三 ブラ・タレの誕生と脱「伝統」運動の成立(一九六一年一月十日―八月)
四 ブラ・タレ共産党期の活動(一九六一年八月―一九六二年六月)
五 ラミの活動展開
六 考察――ラミの発生原因再考
七 最後に――植民地政府の政策との並行面
第六章 ラミ運動の活動初期の一側面――「共産党宣言」をめぐる混乱
一 ブラ・タレの誕生
二 ブラ・タレの分裂
三 ラミの追放――地域社会での軋轢
四 最後に――問題系としての共産主義
第IV部 ラミの民族誌
第七章 ラミの儀礼的実践の現在
一 先行研究でのラミの「伝統」改変の論理
二 研究の背景
三 「伝統」の改変としてのラミの儀礼的実践
四 ラミにとってのフィジーの「伝統」
五 最後に
第八章 ラミ退会者の動向
一 はじめに――ラミからの退会
二 退会に至る手順と退会後の行動
三 ラミ退会者の各出身村落における生活
四 出身村落以外でのラミ退会者の生活
五 考察――ラミ退会後の居住地と新宗教への改宗に着目して
六 最後に――「伝統」でもラミでもなく
第V部 ラミ運動とフィジー人の「伝統」
第九章 フィジー人開発モデルとしての協同組合
一 はじめに――フィジー人開発モデルとしてのダク村落
二 ダクにおける開発の展開
三 考察――ダク運動からみる開発概念
四 結論
第十章 ダク村落との比較の視点からみたラミ運動の特質
一 ラミ、ダクと協同組合
二 ラミとダクの差異――両者を扱うメディアと研究者の検討から
三 最後に
第VI部 結論
第十一章 総括と結論
一 総括
二 社会運動研究におけるラミ運動
三 土着の開発概念とは何か――ラミ運動からみた開発の概念と伝統の改変
四 あらたな社会関係の創出と社会運動の宗教的側面
五 最後に
参考文献
一次資料
二次資料
あとがき
索引
主要単語
表記法
初出一覧
第 I 部 序論
第一章 先行研究と問題提起
一 はじめに
二 オセアニアにおける社会運動の研究――メラネシアを中心に
三 フィジーにおける社会運動の研究
四 問題提起
五 本論の構成と用いられる資料
第二章 フィジーの概説
一 フィジー概説
二 フィジー内部の多様性
三 フィジー略史
四 最後に
第 II 部 フィジーにおける協同組合の導入過程
第三章 初期間接統治体制の成立とフィジー社会の変化
一 植民地化以前のフィジー社会
二 フィジー初期間接統治体制の形成
三 原住民行政の形成とフィジー社会の組織化
四 最後に
第四章 協同組合の導入過程
一 協同組合の導入以前(一九四七年まで)
二 協同組合の導入過程(一九四七年以降)
三 協同組合導入初期の問題点とその解決への提案
四 最後に――フィジー人に適した開発とは何か
第III部 ラミの歴史的展開
第五章 ラミの活動展開
一 問題提起
二 ラミ以前の先駆的活動
三 ブラ・タレの誕生と脱「伝統」運動の成立(一九六一年一月十日―八月)
四 ブラ・タレ共産党期の活動(一九六一年八月―一九六二年六月)
五 ラミの活動展開
六 考察――ラミの発生原因再考
七 最後に――植民地政府の政策との並行面
第六章 ラミ運動の活動初期の一側面――「共産党宣言」をめぐる混乱
一 ブラ・タレの誕生
二 ブラ・タレの分裂
三 ラミの追放――地域社会での軋轢
四 最後に――問題系としての共産主義
第IV部 ラミの民族誌
第七章 ラミの儀礼的実践の現在
一 先行研究でのラミの「伝統」改変の論理
二 研究の背景
三 「伝統」の改変としてのラミの儀礼的実践
四 ラミにとってのフィジーの「伝統」
五 最後に
第八章 ラミ退会者の動向
一 はじめに――ラミからの退会
二 退会に至る手順と退会後の行動
三 ラミ退会者の各出身村落における生活
四 出身村落以外でのラミ退会者の生活
五 考察――ラミ退会後の居住地と新宗教への改宗に着目して
六 最後に――「伝統」でもラミでもなく
第V部 ラミ運動とフィジー人の「伝統」
第九章 フィジー人開発モデルとしての協同組合
一 はじめに――フィジー人開発モデルとしてのダク村落
二 ダクにおける開発の展開
三 考察――ダク運動からみる開発概念
四 結論
第十章 ダク村落との比較の視点からみたラミ運動の特質
一 ラミ、ダクと協同組合
二 ラミとダクの差異――両者を扱うメディアと研究者の検討から
三 最後に
第VI部 結論
第十一章 総括と結論
一 総括
二 社会運動研究におけるラミ運動
三 土着の開発概念とは何か――ラミ運動からみた開発の概念と伝統の改変
四 あらたな社会関係の創出と社会運動の宗教的側面
五 最後に
参考文献
一次資料
二次資料
あとがき
索引
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