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大学教育と質保証
本体2,500円+税
ISBN 9784750329185
判型・ページ数 4-6・232ページ
出版年月日 2009/01/01

大学教育と質保証

多様な視点から高等教育の未来を考える

グローバル化が進展するなか、国境を越えた高等教育の提供がWTO、OECDなどの国際機関から課題として提起されている。本書では、日本の大学教育の「質保証」の現状を分析。学習支援・学習環境・コミュニティ形成など数々の問題を建設的に論じていく。
序章 大学教育の課題と本書のねらい(斎藤里美)
 第1節 大学教育の課題と本書の意義
 第2節 本書の構成

第1章 国境を越える高等教育の質保証とその課題(斎藤里美)
 第1節 高等教育の質の保証をめぐる国際的背景
 第2節 日本における高等教育の質保証とその背景
 第3節 高等教育において保証すべき「質」とはなにか
 第4節 質保証の可能性と課題

第2章 大学教育の質の保証と保障――高等教育政策史の視点から(藤本典裕)
 第1節 課題の設定
 第2節 戦前の高等教育とその質の問題
 第3節 戦後教育政策のなかの大学――新制大学への役割期待とその変遷
 第4節 大学に対する経済界からの期待――教育の経済への従属
 第5節 大学の「大衆化」と教育の質――競争の質的変化
 第6節 高等教育の新たな動向
 第7節 保証と保障――大学のめざすべき方向

第3章 大学教育/学習論(杉山憲司)
 第1節 大学をとりまく社会的・時代的背景
 第2節 学生は大学に何を求めているか――教師の学生観/教育観の重要性
 第3節 学習/動機づけ心理学と成人教育/生涯学習論からの示唆
 第4節 大学教育/学習要因モデルと教育実践試案
 第5節 授業場面から見た学習の質保証

第4章 大学教育と学生相談(篠崎信之)
 第1節 学生相談の定義と動向
 第2節 学生相談の実態
 第3節 学生相談のモデル
 第4節 これからの学生相談
 第5節 学生相談の質保証

第5章 都会型大学におけるキャンパスアメニティ(鈴木哲郎)
 第1節 快適空間――身体的視点から空間アメニティを考える
 第2節 快適距離――人間関係に及ぼす「人と人の距離」を考える
 第3節 個体距離と社会的距離
 第4節 感覚器と快適距離・空間
 第5節 都会における身体――身体疎外と都市化
 第6節 快適空間と学生生活の質
 第7節 現代の発達

第6章 地域連携型の大学教育とその展開――地域論からみたその意義と課題(小林正夫)
 第1節 加速する大学と地域との連携
 第2節 地域連携と地域社会
 第3節 プロジェクト志向と現場主義による人材育成
 第4節 地域連携型教育の実践に向けた課題

第7章 大学教育と就職――学生に対する出口の質保証(松村直樹)
 第1節 卒業後の進路の実態
 第2節 企業が求める人材要件
 第3節 大学に求められるキャリア教育

終章 大学教育と質保証の課題(杉山憲司)
 第1節 大学をとりまく国内・外の状況
 第2節 大学戦略としての「質保証」とは
 第3節 授業改善としての教育の「質保証」とは

 あとがき(斎藤里美)

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