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創造現場の臨床教育学
本体3,800円+税
ISBN 9784750328911
判型・ページ数 A5・452ページ
出版年月日 2008/12/01

創造現場の臨床教育学

教師像の問い直しと教師教育の改革のために

教師の養成と成長、教師教育改革という課題を視野に入れつつ、現代社会における子どもの生存と発達の現実に軸足をおいた「発達援助の学」の一つの試み。対人援助実践や臨床教育学に興味のある方はもちろん、ぜひ教師・教育者が手にとっていただきたい。
はじめに――本書の性格と構成(森博俊)
 序 臨床教育学の構想――創造の現場から(田中孝彦)

I 日本の社会と臨床教育学

第1章 子ども理解と臨床教育学――「子ども理解のカンファレンス」の試み(森博俊)
第2章 地域からの臨床教育学の胎動――北海道檜山郡上ノ国町の調査から(田中孝彦)
第3章 現場でいきる臨床教育学を求めて(福井雅英)
第4章 「臨床」という言葉と臨床教育学――医学教育及び臨床心理学の場合に即して(氏家靖浩)

II 世界の中の臨床教育学

第5章 ナラティヴ・ラーニングと発達援助の理論――フィンランド調査から考えたこと(庄井良信)
第6章 スローエデュケイティングと臨床教育学――カナダでの教育改革運動から(折出健二)
第7章 新任教師へのケアと臨床教育学――アメリカ合衆国での調査から見えてきたもの(龍崎忠)
第8章 分権国家スコットランドにおける「追加的学習支援(Additional Support for Learning)」政策の性格――臨床教育学の視点と課題に寄せて(富田充保)

III 教師の養成・成長と臨床教育学

第9章 夜間大学院における臨床教育学の学びと教育実践――武庫川女子大学・現職教員への聴きとりを中心に(小林剛)
第10章 現職教員と構築し合う臨床教育学――北海道教育大学・学校臨床心理専攻の大学院生とともに(庄井良信)
第11章 臨床的な子ども理解と教師養成教育――都留文科大学における臨床教育学の試み(森博俊)
第12章 教師教育改革の国際的動向(佐藤隆)

IV 臨床教育学の自己吟味

第13章 カナダにおける教師のアイデンティティ形成と日本の教師像のこれから――クランディニンの研究グループが拓くナラティヴな学校研究の検討を通して(田中昌弥)
第14章 臨床教育学への教育人間学的パースペクティブ(山内清郎)
第15章 保育と臨床教育学――アンリ・ワロンの情動研究に着目して(影浦紀子)
第16章 教師のライフヒストリーの語り・聴きとりとその意味(田中孝彦)

 おわりに(庄井良信)
 索引

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