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北アメリカ先住民の社会経済開発
本体5,800円+税
ISBN 9784750328829
判型・ページ数 A5・312ページ
出版年月日 2008/11/01

北アメリカ先住民の社会経済開発

みんぱく 実践人類学シリーズ4

かつて「インディアン」や「エスキモー」と呼ばれた北アメリカの先住民は、ヨーロッパ人との接触以降、苦難の歴史を歩んできた。経済的に裕福な国家(米国・カナダ)の中にあって、深刻な社会経済問題に直面している人びとの現状を正面からとらえた画期的研究書。

国立民族学博物館「機関研究」の成果刊行について(松園万亀雄)

第1章 総論:北アメリカ先住民の社会経済開発(岸上伸啓)
 1 はじめに
 2 北アメリカ先住民の歴史と分布
 3 ヨーロッパ人との接触と先住民社会の変容
 4 二つの国家と先住民社会
 5 都市への人口流入と多様化する先住民社会
 6 北アメリカ先住民の社会経済開発
 7 本書の構成と内容
 8 小結

第2章 新しいバッファローを求めて――ラコタ・スー族の経済開発(阿部珠理)
 1 ラコタ経済の現在
 2 ローズバッド保留地における経済開発の取り組み
 3 経済開発への障壁
 4 今後の展望

第3章 ナヴァホ・ネイションの近代化と経済開発――アメリカ合衆国における「第三世界」の諸相(谷本和子)
 1 ナヴァホ社会の現在
 2 ナヴァホ・ネイションの社会経済開発状況
 3 民主化と自治への道のり
 4 予算と経済的基盤
 5 ブラックメサ炭鉱の閉鎖をめぐる動き
 6 新たな開発事業への取り組み
 7 おわりに

第4章 協働作品としての『ホピ・ズニ作家展』――北米先住民の知的財産保護に向けた日本での実践(伊藤敦規)
 1 はじめに
 2 ホピとズニ
 3 模倣品と諸対応
 4 日本市場管理に向けた実践
 5 おわりに

第5章 開発としてのカジノ経営――その成果と課題(青柳清孝)
 1 はじめに
 2 部族保留地カジノの開設
 3 カリフォルニアのカジノをめぐる住民投票
 4 保留地外カジノ設置
 5 インディアン・カジノの評価
 6 おわりに

第6章 現代ユッピックの「生き方」と金鉱開発プロジェクト(久保田亮)
 1 はじめに
 2 アラスカ先住民運動と先住民企業
 3 ドンリン・クリーク金鉱開発プロジェクト
 4 金鉱開発計画に対する反応/対応
 5 むすびにかえて

第7章 アラスカ・ツィムシアンとアラスカ先住民法――「先住民」の開発を選ばなかった先住民たち(岡庭義行)
 1 はじめに
 2 ANCSAとアラスカ先住民
 3 メトラカトラ・インディアン・コミュニティ
 4 メトラカトラの課題
 5 まとめと展望

第8章 アラスカ・ツィムシアンの観光開発と文化復興(齋藤玲子)
 1 東南アラスカの先住民と観光
 2 メトラカトラ・コミュニティの挑戦
 3 観光の基盤整備と開発援助
 4 おわりにかえて――アラスカ・ツィムシアンの観光開発から見えてきたこと

第9章 戦後カナダの先住民族に対する経済開発政策と教育――一九四五~一九六九(広瀬健一郎)
 1 はじめに
 2 先住民族に対する開発政策の基盤形成
 3 先住民族保留地における地域経済開発政策の展開
 4 「民族自治型開発」の出現と教育自治
 5 おわりに

第10章 カナダの先住民族クワクワカワクゥとサケの養殖業――〈経済vs環境〉をめぐる三つの次元(立川陽仁)
 1 はじめに
 2 人類学者としての「筆者」の位置
 3 マクロな次元――バンクーバー島におけるサケの養殖業の経済貢献と環境問題
 4 ミクロな次元――クワクワカワクゥ社会における対応
 5 展望――科学的次元の意義

 あとがき
 索引

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