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「新」平和主義の論理
本体1,800円+税
ISBN 9784750328348
判型・ページ数 4-6・192ページ
出版年月日 2008/08/01

「新」平和主義の論理

戦後日本の再構築をめざして

戦後日本人は「戦争ができる国家」を否定した。それは明確な思想としてではなく「感覚」として実感されたものであった。著者は、この「感覚」にこそ「平和権的基本権」の萌芽があるとし、そこから「新」平和主義を唱え、「平和のための革命」を説く。
はじめに

第1章 平和哲学の役割
 日本国民の求めた平和
 平和哲学は「ロゴス」を追究する
 民主主義の二大支柱――「民衆の支配」と「民衆の解放」
 「人権革命」と「平和のための革命」
 近代民主主義の認める基本的人権は狭すぎる
 「新」社会契約説
 社会的価値の再編成は基本的人権を通じて行われる
 平和は民主主義の変革をも要求する

第2章 日本国民は何をアイデンティティーとして生きるべきか
 日本人の「豹変ぶり」
 「日本的正義」と「無思想の思想」
 日本人はこれからも「無思想の思想」でいいのか
 もう一度ポツダム宣言やマッカーサー草案が必要なのか
 日本国民の戦後の「感覚」は西欧型民主主義や社会主義型民主主義を超えていた
 戦後日本国民の感覚に「言葉(ロゴス)」を
 思想を権威づけの道具にすることからの脱却
 戦争を知らない「元」子供たちの役割
 日本国民のアイデンティティーが世界をリードする

第3章 労働組合運動の発想転換――「労働者の解放」から「人間の解放」へ
 労働組合の組織率低下
 冷戦と社会主義経済体制の敗北
 労働組合の組織率の低下は日本国民の戦後の「感覚」が喪失していく過程を表している
 日本の労働運動を再生させるには日本国民の戦後の「夢」の再構築が必要だ
 「労働者の解放」から「人間の解放」へ
 「人」たるに値する権利の拡大
 平和憲法ではなく、戦争体験にもどらなくてはならない
 日本の労働組合運動が世界の労働組合運動をリードする
 「連合」も「労働者の解放」を「人間の解放」へとつなげなくてはならない

第4章 「新」平和主義は独自の政党を必要とする
 「新」平和主義
 平和を実現するためにはいつかは政治的多数派にならなくてはならない
 「良心的兵役拒否国家」はありえない
 既成政党では「第三の革命」は担えない
 新しい革新政党
 反動が進行しているのは「第三の革命」をめざす政党が成立していないからである
 新政党は市民運動の連帯によって作られる
 「新」平和主義は「新」平和憲法を求める
 日本国民発の平和が世界をリードする

 おわりに

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