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解離する子どもたち
本体3,000円+税
ISBN 9784750328140
判型・ページ数 A5・316ページ
出版年月日 2008/07/01

解離する子どもたち

ちぎれた心をつなぐ治療

解離の概念や解離性同一性障害についてわかりやすく解説、解離し断片化した心の内と外をつなぐための治療法を具体的に提示する。事例も豊富で、深刻なトラウマや虐待を受け解離という手段で身を守ってきた子どもが治療により回復していく姿は感銘すら与える。
序文

第1章 解離――その正体と仕組み
 子ども時代の正常な解離
 解離の連続体
 病的解離の発現の仕組み
 子ども時代の解離性障害
 子どもの他の障害の一要因としての解離

第2章 子どもの解離性同一性障害(DID)
 診断のためのチェックリスト
 一般的な徴候と症状
 子どもの儀礼虐待
 親や養育者に対するDIDの確認
 来談者である子どもに対するDIDの確認

第3章 治療を始める前に――解離性のある子どもたちを扱う際の治療上の問題
 治療設定
 治療構造
 まず安全を確保する
 児童虐待の告白
 児童虐待の通報
 他の専門家たちとのネットワーク
 虐待的な養育者
 虐待者と接触のある子どもの治療
 虐待に関わっていない家族によって家庭で再現される虐待の繰り返し
 解離性のある親

第4章 解離症状――治療のあらまし
 解離された感情
 問題行動
 親との協力
 解離を力の強化に変える

第5章 評価と治療法
 評価――内部変化を表す場面の作成
 芸術
 再枠付け
 対話型物語作り法
 ゲシュタルト対話の活用
 夢の活用
 ロールプレイ

第6章 解離性同一性障害の子どもへの初期治療
 内部人格の部分としての定義付け
 さまざまなタイプの人格
 部分と知り合うためのテクニック
 人格間の協力を作り出す
 虐待に関わっていない養育者の子どもの治療への参加

第7章 トラウマの克服に取り組むDIDの子どもたち
 準備
 除反応――感情を伴う想起
 儀礼虐待の処理
 認知的処理
 記憶と感情を解き放つためのその他の方法
 記憶と感情の格納
 内部システムによる記憶の共有

第8章 DIDの子ども――統合と経過観察
 統合とは?
 タイミング
 子どもの恐れ
 統合の構造化
 子どもの統合体験
 統合後の問題
 統合後の治療

 監訳者あとがき
 参考文献
 索引

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