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スコットランドの歴史と文化
本体9,500円+税
ISBN 9784750327532
判型・ページ数 A5・624ページ
出版年月日 2008/03/01

スコットランドの歴史と文化

スコットランドはイギリス連合王国の一部をなす小国に過ぎないが、数百年にわたって有能な人材を数多く輩出し世界史に多大なる貢献を果たしてきた。いかにしてその独自性と創造性は築き上げられたのか。歴史・文学・演劇などの考察を通じて多面的に解き明かす。
序章 スコットランドの実像を求めて――多元性をもつネイションの検討――(木村正俊)

【第一部】 歴史をつくる精神
第一章 同時代人の見た一二世紀の「スコットランド」――二つの『聖ケンティゲルン伝』の作者の目を通して――(西岡健司)
第二章 一六世紀スコットランドにおける君主への助言(小林麻衣子)
第三章 一七世紀スコットランドにおける革命と議会制定法――一六三九~四一年と一六八九~九〇年――(富田理恵)
第四章 スコットランドの言語政策と「スコットランド・ゲール語法」(中尾正史)

【第二部】 自然と風景の与えるもの
第五章 啓蒙主義における超自然と身体――ジェイムズ・ホッグの『女の三つの危険』――(金津和美)
第六章 ラフカディオ・ハーンのジェイムズ・トムソン論――「冬」と「春」をめぐって――(先川暢郎)
第七章 ワーズワスが見たスコットランドの風景――「ヤロー川詩篇」の成立まで――(浅井三津恵)
第八章 ワーズワスがバーンズに負っているもの――「つつましい真実」の価値――(木村俊幸)

【第三部】 豊饒な想像力
第九章 ジェイムズ・マクファーソンの西部・島嶼地方への旅行――『オシアンの詩』本文成立過程の分析――(野口英嗣)
第一〇章 「オシアン詩群」に対するジョンソンの反発とパーシーの共鳴(三原穂)
第一一章 ロバート・バーンズの超自然詩――理性と想像力の拮抗――(木村正俊)
第一二章 ロバート・バーンズと悪魔(木戸敦子)

【第四部】 事実と虚構の交錯
第一三章 ウォルター・スコットの歴史観――『修道院長』の場合――(佐藤猛郎)
第一四章 「ハイランドのわが家」――一九世紀ハイランド言説と「ホーム」の概念(松井優子)
第一五章 歴史とロマンスのはざまで――R・L・スティーヴンスンの歴史意識とスコットランド――(立野晴子)
第一六章 ポストモダンな地獄――アラスター・グレイの『ラナーク』――(照屋由佳)

【第五部】 文化の伝統と遺産
第一七章 「常若の国のオシーン」とスコットランドの伝承(岩瀬ひさみ)
第一八章 スコットランド伝承童謡の源泉としてのアニミズム(鵜野祐介)
第一九章 スコットランド詩編歌の系譜と現在(櫻井雅人)
第二〇章 匿名の女性ソングライターたち――レイディ・ネアンとその周辺――(照山顕人)
第二一章 ジェイミソンのスコッツ語研究の思想(米山優子)

【第六部】 自己発見への道程
第二二章 ウィリアム・シャープによる「フィオナ・マクラウド」のペルソナ構築(有元志保)
第二三章 デイヴィッドソンのスコティッシュ・アイデンティティへの反発と回帰(中島久代)
第二四章 「不滅の最悪詩人」マクゴナガルの功績(宮原牧子)
第二五章 スコットランド演劇の新世紀――グレゴリー・バークの三部作――(谷岡健彦)

 あとがき――本論文集の背景にある半世紀――(中村匡克)

 索引
 執筆者略歴
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