ホーム > 多文化共生教育とアイデンティティ
多文化共生教育とアイデンティティ
本体4,800円+税
ISBN 9784750326184
判型・ページ数 A5・292ページ
出版年月日 2007/09/01

多文化共生教育とアイデンティティ

「コリアン・ディアスポラ」としての抑圧された生を生きながら、自ら主体として立ち上がり、日本人との連帯関係を形成して、川崎市における「多文化共生」の実現に挑んできた在日韓国・朝鮮人たち。彼らによる実践活動を1970年代から今日までたどる。
刊行によせて(佐藤一子)
まえがき
序 章 「多文化共生教育」の提起
 1 日本の中の「在日」韓国・朝鮮人
 2 「多文化共生教育」の概念設定
 3 研究対象としての川崎市の教育運動
第1章 「在日」韓国・朝鮮人の歴史的形成史
 1 「在日」韓国・朝鮮人形成のルーツ
 2 「外国人」としての韓国・朝鮮人の成立
 3 「在日」としての生活状況
第2章 川崎市における在日韓国・朝鮮人集住地域の形成
 1 韓国・朝鮮人集住地域の成立
 2 川崎市桜本地区の生成
 3 池上町の韓国・朝鮮人の実態
第3章 地域教育実践活動の形成──1970年代の川崎市の変革を中心に
 1 桜本保育園の開園
 2 在日世代の意識変革──「日立就職差別闘争」
 3 社会福祉法人「青丘社」の誕生
 4 地域教育体制の確立
 5 組織整備及び要求の具体化
第4章 公教育への働きかけ──「川崎市在日外国人教育基本方針」の制定
 1 「すすめる会」──その前史
 2 「川崎在日韓国・朝鮮人教育をすすめる会」の発足
 3 基本認識の表明──「川崎市における在日韓国・朝鮮人教育をすすめるための基本認識」の公式化
 4 「川崎市在日外国人教育基本方針」の制定
第5章 地域の学習空間の創造──川崎市「ふれあい館」設立への動き
 1 民生局交渉の開始
 2 「ふれあい館」への具体的構想化
 3 共生理念の受容
 4 地域社会に拡がる活動の輪──共生のまちづくりへの始動
第6章 持続的発展に向けての取り組みの展開──1990年代以降の実践及び施策の展開
 1 「共生」の拠点としてのふれあい館
 2 「共に生きる」ためには──川崎市社会教育施策の展開
 3 市政参加の制度化──「外国人市民代表者会議」
第7章 「多文化共生教育」形成のメカニズムの解明──1980年代の青丘社の実践メカニズムの提示
 1 地域実践の全体像及び周辺要因の変化
 2 新たな主体像の模索──1970年代の状況の変化
 3 1980年代の実践メカニズムの分析
終 章 未来への展望──川崎実践の意義と示唆点
 1 「多文化共生教育」の基本前提の提起──新たなパラダイムへのシフト
 2 教育理念としての「共生」理念の生成
 3 「未来」に向けて──あしたへの新たな挑戦

参考文献
参考資料
あとがき
索 引

このページのトップへ