本体3,800円+税
ISBN | 9784750325217 |
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判型・ページ数 | A5・308ページ |
出版年月日 | 2007/03/01 |
拷問等禁止条約をめぐる世界と日本の人権
なぜ現代でも拷問は行われ続けるのか? どうしたら実効的になくすことはできるのか? 日本も1999年に批准した「拷問等禁止条約」について、国際社会と日本における同条約の求める規範内容の展開や現在の実現のあり方を、各専門の立場から考察。
はしがき(今井 直)
第1章 拷問禁止を巡る日本の状況(村井敏邦)
1 拷問等禁止条約批准を巡って
2 判例と拷問等禁止条約、その他国際人権法への言及
3 拷問防止を実効的にするための措置
4 今後の課題
第2章 国際法における拷問禁止規範の現在
──「対テロ戦争」の文脈を中心に(今井 直)
1 はじめに
2 拷問禁止規範の国際法上の性格
3 「対テロ戦争」と拷問禁止規範
4 おわりに
第3章 拷問禁止委員会の報告制度の現状
──2006年国連拷問禁止委員会の対アメリカ審査を見ながら(新津久美子)
1 はじめに
2 拷問禁止委員会の報告制度の概要
3 拷問禁止委員会 アメリカへの報告書審査(2006年5月1日~19日)
4 アメリカ 連邦最高裁判所判決(2006年6月29日 Hamdan v. Rumsfeld)
5 国連 自由権規約委員会 第87会期(2006年7月)
6 報告制度を真に生かすには
第4章 拷問等禁止条約と個人通報(海渡雄一)
1 拷問禁止委員会と個人通報制度の成立
2 拷問禁止委員会の構成と役割
3 個人通報手続の概要
4 通報制度の運用の実情
5 先例における「見解」の判断内容
6 拷問等禁止条約22条の下における個人通報制度の問題点と今後の課題
7 日本にとっての課題
第5章 ヨーロッパ拷問防止委員会の活動
―ティモシー・ハーディングCPTエキスパートに聞く(新津久美子/ティモシー・ハーディング)
1 はじめに
2 CPTの構造、特徴、活動
3 ティモシー・ハーディングCPTエキスパートに聞く
第6章 刑法における拷問の処罰
――特別公務員犯罪の検討(本庄 武)
1 はじめに――課題の設定
2 刑法上の犯罪とその保護法益
3 実行行為
4 目的規定の不存在
5 主体
6 未遂処罰
7 普遍主義
8 結びにかえて――拷問罪の創設の可能性
第7章 拷問等禁止条約と刑事施設における人権侵害に対する救済・防止メカニズム(桑山亜也)
1 はじめに――救済と防止による二重の保護
2 刑事施設における人権保障の意義
3 拷問等に対する事後救済
4 拷問等の事前防止措置――訪問による防止メカニズム
5 日本の刑事施設における人権侵害に対する救済・防止制度
6 さいごに――国際人権法と刑事施設
第8章 刑事施設内における人権侵害救済活動の実際
――弁護士会人権調査の現場から(大橋さゆり)
1 はじめに
2 人権救済申告制度とは何か
3 全体に占める被収容者からの申告の件数
4 被収容者の申告に伴う困難
5 申し立てたことによる影響
6 執行された人権調査結果について
7 迅速な救済のための工夫
8 刑事拘禁施設との協議による改革の展望
第9章 日本の精神医療と拷問等禁止条約(滝本シゲ子)
1 はじめに
2 日本における精神科医療の現況
3 第1回政府報告
4 拷問の防止・禁止の前提としての国際準則
5 まとめ
第10章 医療従事者と拷問等禁止条約(オーレ・ヴェデル・ラスムセン/翻訳:桑山亜也)
はじめに
拷問等禁止条約19条に基づく締約国からの政府報告書
医療従事者にとって特に重要な拷問等禁止条約の条項
[原文]The medical profession and the UN Convention against Torture by Ole Vedel Rasmussen
[資料1]拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約(政府訳)
[資料2]拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いまたは刑罰に関する条約の選択議定書(翻訳:今井 直、桑山亜也)
あとがき(村井敏邦)
執筆者一覧
第1章 拷問禁止を巡る日本の状況(村井敏邦)
1 拷問等禁止条約批准を巡って
2 判例と拷問等禁止条約、その他国際人権法への言及
3 拷問防止を実効的にするための措置
4 今後の課題
第2章 国際法における拷問禁止規範の現在
──「対テロ戦争」の文脈を中心に(今井 直)
1 はじめに
2 拷問禁止規範の国際法上の性格
3 「対テロ戦争」と拷問禁止規範
4 おわりに
第3章 拷問禁止委員会の報告制度の現状
──2006年国連拷問禁止委員会の対アメリカ審査を見ながら(新津久美子)
1 はじめに
2 拷問禁止委員会の報告制度の概要
3 拷問禁止委員会 アメリカへの報告書審査(2006年5月1日~19日)
4 アメリカ 連邦最高裁判所判決(2006年6月29日 Hamdan v. Rumsfeld)
5 国連 自由権規約委員会 第87会期(2006年7月)
6 報告制度を真に生かすには
第4章 拷問等禁止条約と個人通報(海渡雄一)
1 拷問禁止委員会と個人通報制度の成立
2 拷問禁止委員会の構成と役割
3 個人通報手続の概要
4 通報制度の運用の実情
5 先例における「見解」の判断内容
6 拷問等禁止条約22条の下における個人通報制度の問題点と今後の課題
7 日本にとっての課題
第5章 ヨーロッパ拷問防止委員会の活動
―ティモシー・ハーディングCPTエキスパートに聞く(新津久美子/ティモシー・ハーディング)
1 はじめに
2 CPTの構造、特徴、活動
3 ティモシー・ハーディングCPTエキスパートに聞く
第6章 刑法における拷問の処罰
――特別公務員犯罪の検討(本庄 武)
1 はじめに――課題の設定
2 刑法上の犯罪とその保護法益
3 実行行為
4 目的規定の不存在
5 主体
6 未遂処罰
7 普遍主義
8 結びにかえて――拷問罪の創設の可能性
第7章 拷問等禁止条約と刑事施設における人権侵害に対する救済・防止メカニズム(桑山亜也)
1 はじめに――救済と防止による二重の保護
2 刑事施設における人権保障の意義
3 拷問等に対する事後救済
4 拷問等の事前防止措置――訪問による防止メカニズム
5 日本の刑事施設における人権侵害に対する救済・防止制度
6 さいごに――国際人権法と刑事施設
第8章 刑事施設内における人権侵害救済活動の実際
――弁護士会人権調査の現場から(大橋さゆり)
1 はじめに
2 人権救済申告制度とは何か
3 全体に占める被収容者からの申告の件数
4 被収容者の申告に伴う困難
5 申し立てたことによる影響
6 執行された人権調査結果について
7 迅速な救済のための工夫
8 刑事拘禁施設との協議による改革の展望
第9章 日本の精神医療と拷問等禁止条約(滝本シゲ子)
1 はじめに
2 日本における精神科医療の現況
3 第1回政府報告
4 拷問の防止・禁止の前提としての国際準則
5 まとめ
第10章 医療従事者と拷問等禁止条約(オーレ・ヴェデル・ラスムセン/翻訳:桑山亜也)
はじめに
拷問等禁止条約19条に基づく締約国からの政府報告書
医療従事者にとって特に重要な拷問等禁止条約の条項
[原文]The medical profession and the UN Convention against Torture by Ole Vedel Rasmussen
[資料1]拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約(政府訳)
[資料2]拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いまたは刑罰に関する条約の選択議定書(翻訳:今井 直、桑山亜也)
あとがき(村井敏邦)
執筆者一覧