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辺縁のアジア
本体3,900円+税
ISBN 9784750325101
判型・ページ数 4-6・344ページ
出版年月日 2007/02/01

辺縁のアジア

〈ケガレ〉が問いかけるもの

ネオ・リベラリズムの浸透やグローバリズムの受容によって、アジアの不浄や差別をめぐる状況は大きく変化している。本書は、民俗学・社会学における伝統的な「ケガレ論」を、日本・台湾・韓国・マレーシアなど変容するアジア社会に広く敷衍する試みである。
はじめに――辺縁のアジアから
第一部 世界宗教――「リセット」の帰趨
 台湾原住民が語る苦難のイエス――カトリック教会の場合(新屋重彦)
 「リセット」としての改宗
  ――マレーシア、オラン・アスリ社会のイスラーム改宗者(信田敏宏)
第二部 女 性――ケガレの生きられ方
 巫女とケガレ――韓国済州島と珍島の調査から(網野房子)
 女性は神輿の担ぎ手か?――玉前神社と神田明神の祭礼を通じて(海上直士)
第三部 出 自――絆という「呪縛」
 タイの山を貫く排除の入れ子構造
  ――グローバリゼーションは周縁的少数者にとっての福音か(綾部真雄)
 華南におけるミャオ族のケガレ観念――婚姻忌避の深層(曽 士才)
第四部 環境観――ケガレの濾過
 “ゴミ”の誕生
  ――ネパール・カトマンズ盆地における家庭ゴミ堆肥化プロジェクトと不浄観(山上亜紀)
総 論
 ケガレという解放? 不浄という呪縛?(阿部年晴)
あとがき

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