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メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化
本体7,200円+税
ISBN 9784750325064
判型・ページ数 A5・432ページ
出版年月日 2007/02/01

メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化

フェミニスト人類学の視座

メキシコ・ナワ先住民農村において、ジェンダーの視点から親族の関係を読み、近年著しい社会状況の変化との関係を描いた民族誌。性差を含む社会構造そのものを分析することで性差の多元的で動態的な側面を明確にし、フェミニスト研究に新しい可能性を与える。
はじめに
第1章 序論――「ジェンダーと社会変化」の民族誌のために
 1 人類学におけるフェミニズムとジェンダー研究
 2 ラテンアメリカにおけるジェンダー研究
 3 メキシコ農村における社会組織研究
 4 調査地との出会い
 5 本書の構成
第2章 ワステカ地方とA村
 1 調査地の概要
 2 村の歴史
 3 A村の人々
 4 宗教と儀礼
 5 家族、親族、性差
第3章 ジェンダーと土地/共同体
 1 農村に対する政策の変化
 2 農業の変化
 3 非農業部門の拡大
 4 成員権の成立とその意味
 5 カルゴと自治組織の変化
第4章 ジェンダーと都市移民
 1 移民の歴史――A村の場合
 2 行く人、待つ人
 3 都市での仕事と暮らし
 4 帰郷か定住か
第5章 変化する「子ども」
 1 近代化と「子ども」の変化
 2 学校教育の普及
 3 産児制限とジェンダー
 4 政府の貧困対策事業
 5 移民と子どもたち
第6章 変化する「結婚」
 1 メキシコにおける「結婚」
 2 A村における「結婚」
 3 「結婚」の変化
 4 「結婚」の解消
第7章 家を建てる女たち
 1 「家」の持つ意味
 2 家造りの変化
 3 女性が建てる家
 4 娘が親の家を建てるということ
第8章 農村のシングルマザーたち
 1 語られるシングルマザー
 2 メキシコにおけるシングルマザー
 3 A村におけるシングルマザー
 4 シングルマザーの社会的位置づけ
第9章 結論――ジェンダー研究の新たな可能性
 1 本書の位置づけ
 2 ジェンダーの視角で親族を読む
 3 部分的真実としてのフェミニスト民族誌
おわりに
参考文献
資料
索引

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