本体4,200円+税
ISBN | 9784750325040 |
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判型・ページ数 | 4-6・376ページ |
出版年月日 | 2007/02/01 |
現代朝鮮の悲劇の指導者たち
分断・統一時代の思想と行動
解放直後から70年代にいたる分断と独裁の時代の朝鮮半島南部の政治指導者たちの思想と行動を再評価する。呂運亨、金奎植、金九、李承晩、曺奉岩、朴正熙、張俊河らにみるイデオロギーと政治手法、反日と従属、統一という課題へのアプローチなどから検証する。
日本語版によせて
序文
南北で尊敬されている包容と信念の民族指導者・呂運亨
1 歳月を経るほどに尊敬される民族指導者
2 呂運亨の民族主義と米・ソの利害関係
3 各界の力を合わせて建国を試みた包容の指導者
4 議会主義を通じた「第三の道」構想
5 広い識見と透徹した信念の持ち主
尤史 金奎植の南北協商
1 南北協商に対する視角の相違
2 民族自主連盟の結成と南北指導者会議の招集要求
3 南の要人会談提議と北の連席会議の提議
4 連席会議と南北協商
5 結び
金九路線の挫折と歴史的教訓
1 分断と金九の政治路線
2 一九四五年以前の政治思想と活動の特徴
3 金九路線前期――信託統治の先鋒に立って
4 金九路線後期――南北協商に乗り出す
5 結び
李承晩大統領の反日運動と韓国民族主義
1 李承晩の反日運動をどう見るか
2 李承晩政権と民族主義の関係に対するいくつかの議論
3 反日運動の要因1――日本の態度
4 反日運動の要因2――李承晩の反共主義
5 反日運動の政治的性格
6 おわりに――李承晩の反日運動と韓国民族主義
曺奉岩の社会民主主義と「第三の道」
1 曺奉岩の社会民主主義を研究する必要性
2 第三勢力と進歩主義
3 曺奉岩・進歩党の社会民主主義の国際的背景
4 曺奉岩・進歩党の社会民主主義経済政策
5 曺奉岩の「第三の道」を制約した国内外の環境
朴正煕の対日姿勢と歪んだ韓日関係
1 なぜ朴正煕政権でのみ韓日会談反対デモがあったのか
2 李承晩の反日政策と韓日関係
3 張勉政府の経済第一主義と韓日会談
4 軍政下の密室外交
5 韓日会談反対と韓日協定締結
6 韓日協定締結以後の特殊な韓日関係
7 朴正熙政権の性格と韓日関係
8 韓日関係正常化のための模索
分断体制の打破に身を捧げた張俊河
1 呂運亨・金九と張俊河
2 一九五〇年代――親米反共から批判的知識人へ
3 4月革命期の二つの姿
4 宿命のライバル――張俊河と朴正煕
5 分断体制に対する洞察
6 民族主義者の道
7 実らなかった悲願
「悲しき大韓民国」
1 記念館と資料館の差異
2 資料を残すことを不可能にさせる環境
3 早熟でとてもひどかった韓国の冷戦
4 「金日成偽者説」が乱舞する社会
5 「いっそむしろ怪物を」
訳者あとがき
索引
序文
南北で尊敬されている包容と信念の民族指導者・呂運亨
1 歳月を経るほどに尊敬される民族指導者
2 呂運亨の民族主義と米・ソの利害関係
3 各界の力を合わせて建国を試みた包容の指導者
4 議会主義を通じた「第三の道」構想
5 広い識見と透徹した信念の持ち主
尤史 金奎植の南北協商
1 南北協商に対する視角の相違
2 民族自主連盟の結成と南北指導者会議の招集要求
3 南の要人会談提議と北の連席会議の提議
4 連席会議と南北協商
5 結び
金九路線の挫折と歴史的教訓
1 分断と金九の政治路線
2 一九四五年以前の政治思想と活動の特徴
3 金九路線前期――信託統治の先鋒に立って
4 金九路線後期――南北協商に乗り出す
5 結び
李承晩大統領の反日運動と韓国民族主義
1 李承晩の反日運動をどう見るか
2 李承晩政権と民族主義の関係に対するいくつかの議論
3 反日運動の要因1――日本の態度
4 反日運動の要因2――李承晩の反共主義
5 反日運動の政治的性格
6 おわりに――李承晩の反日運動と韓国民族主義
曺奉岩の社会民主主義と「第三の道」
1 曺奉岩の社会民主主義を研究する必要性
2 第三勢力と進歩主義
3 曺奉岩・進歩党の社会民主主義の国際的背景
4 曺奉岩・進歩党の社会民主主義経済政策
5 曺奉岩の「第三の道」を制約した国内外の環境
朴正煕の対日姿勢と歪んだ韓日関係
1 なぜ朴正煕政権でのみ韓日会談反対デモがあったのか
2 李承晩の反日政策と韓日関係
3 張勉政府の経済第一主義と韓日会談
4 軍政下の密室外交
5 韓日会談反対と韓日協定締結
6 韓日協定締結以後の特殊な韓日関係
7 朴正熙政権の性格と韓日関係
8 韓日関係正常化のための模索
分断体制の打破に身を捧げた張俊河
1 呂運亨・金九と張俊河
2 一九五〇年代――親米反共から批判的知識人へ
3 4月革命期の二つの姿
4 宿命のライバル――張俊河と朴正煕
5 分断体制に対する洞察
6 民族主義者の道
7 実らなかった悲願
「悲しき大韓民国」
1 記念館と資料館の差異
2 資料を残すことを不可能にさせる環境
3 早熟でとてもひどかった韓国の冷戦
4 「金日成偽者説」が乱舞する社会
5 「いっそむしろ怪物を」
訳者あとがき
索引