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世界をひらく数学的リテラシー
本体2,500円+税
ISBN 9784750324791
判型・ページ数 A5・276ページ
出版年月日 2007/01/01

世界をひらく数学的リテラシー

世界の数学教育の新しい流れを紹介しつつ、これからの日本の数学教育のビジョンを描き、ひらかれた数学観をさぐる。学校と社会・市民生活をつなぐ発想をもち、キーワードは「現実世界と算数・数学」。小中高校の教師、研究者、新聞記者など多彩な執筆者も魅力。
はじめに[清水美憲]
 第1章 PISAが提起したひらかれた数学
  市民のリテラシーとしての数学[小寺隆幸]
  ――現実世界を読み解くひらかれた数学教育へ
  PISAが示した新しい価値観[小林道正]
  ――社会生活のなかで数学を使い数学に関わる力
第1部 数学と社会をつなぐ
 第2章 現実世界とむすぶ算数・数学の授業
  現実の量から予想を立て本質を見ぬく算数[山野下とよ子]
  ――教室の中だけで終わらない学習をつくる(小5・6)
  身のまわりのデータを集めて調べよう[平田富美代]
  ――「作業時間の予測」(小6)と「資料の整理と分析」(小4)
  スギ花粉飛散量を予測し花粉症対策を立てる[新井 仁]
  ――グラフ電卓を使い日常生活の問題を解決する(中2)
  アイディアグッズを科学する[植野美穂]
  ――中3・高1合同授業「知的探究科」
 第3章 数学との出会い――人生・市民・社会と数学
  市民と数学をつなぐ[元村有希子]
  ――「数学嫌い」は受験がつくる・身近な題材で生きた授業に
  卒業後の人生を支える高校数学[仲本正夫]
  ――数学と若者の成長・アイデンティティの形成
  数学的な「読み書き能力」を身につける[新井紀子]
  ――希望のための技術としての数学
  数学という快い思考の流れ[渡邊公夫]
  ――数学がわかるということ
第2部 新しい数学教育論をつくる
 第4章 数学を学ぶ目的とカリキュラム
  数学という学問から問う数学教育のあり方[浪川幸彦]
  ――子どもの発達を見据えた新しい系統性に基づくカリキュラムの提言
  数学と現実のあいだを往復できる学力を[増島高敬]【高は口ではなくハシゴ】
  ――基礎・応用の段階論を克服する
  中学校数学教育の新しいカリキュラム[杉山吉茂]
  ――テクノロジーを利用し問題解決能力を高める
  資料 新しい中学校教学科カリキュラム案
 第5章 数学的リテラシー論へ
  数学的リテラシー論が提起する数学教育の新しい展望[清水美憲]
  ――国際的視野から見た新時代の数学教育
あとがき[小寺隆幸]

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