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アフガニスタン流出文化財の調査
本体9,500円+税
ISBN 9784750323398
判型・ページ数 A4・196ページ
出版年月日 2006/05/01

アフガニスタン流出文化財の調査

バーミヤーン仏教壁画の材料と技法

戦乱期に海外に流出し、現在、「文化財難民」として日本で一時的に保護されているバーミヤーン仏教壁画片41点に、最新型の装置による自然科学的方法で壁画の材料と技法に関する研究を行った。その成果はシルクロード研究に貴重な情報を提供するものである。

アフガニスタン文化遺産調査資料集の刊行にあたって(鈴木規夫)
ごあいさつ(平山郁夫)
ごあいさつ(鈴木規夫)
謝辞

【本文編】
1.流出文化財の概要
 1.1.流出文化財バーミヤーン仏教壁画の調査研究に至る経緯(山内和也)
 1.2.バーミヤーンおよびフォーラーディー両遺跡から切り取られた壁画片の原位置(岩井俊平、前田耕作)
 1.3.壁画片の層構造(谷口陽子)
2.調査の目的(佐藤一郎、青木繁夫)
3.調査方法
 3.1.銀塩写真による記録(籾井基充、木島隆康)
 3.2.高精細デジタル写真による記録(佐藤一郎、大西博、早川廣行、阿部充夫)
 3.3.側光線写真による調査(籾井基充、木島隆康)
 3.4.赤外線写真による調査(籾井基充、木島隆康)
 3.5.紫外線蛍光写真による調査(籾井基充、木島隆康)
 3.6.状態観察(谷口陽子)
 3.7.可視光反射スペクトル法による顔料調査(関博充、朽津信明)
 3.8.可搬型蛍光X線分析による顔料調査(関博充、桐野文良、建石徹、朽津信明)
 3.9.可搬型X線回折装置による顔料調査(前尾修司、谷口陽子、朽津信明)
4.調査結果
 4.1.写真記録(籾井基充、木島隆康)
 4.2.状態観察結果(谷口陽子)
 4.3.可視光反射スペクトル法による顔料調査結果(関博充、朽津信明)
 4.4.可搬型蛍光X線分析による顔料調査結果(関博充、桐野文良、建石徹、朽津信明)
 4.5.可搬型XRDによる顔料調査結果(前尾修司、谷口陽子、朽津信明)
 4.6.顔料調査のまとめ(谷口陽子、朽津信明、桐野文良)
5.考察(谷口陽子、朽津信明、桐野文良)
 5.1.バーミヤーン仏教壁画の彩色技法・材料に関するこれまでの研究
 5.2.バーミヤーン遺跡の仏教壁画の彩色技法と材料
 5.3.フォーラーディー遺跡の仏教壁画の彩色技法と材料
 5.4.使用されている顔料の変色
 5.5.鉛と水銀の含まれる赤色
 5.6.バーミヤーン壁画およびフォーラーディー壁画の膠着材
 5.7.おわりに
6.おわりに(佐藤一郎、青木繁夫)
引用文献

【資料編】資料1~41
バーミヤーン遺跡K3窟から切り取られた壁画片(資料1~8)
バーミヤーン遺跡E(e)窟から切り取られた壁画片(資料9~11)
バーミヤーン遺跡I窟から切り取られた壁画片(資料17)
フォーラーディー遺跡4窟から切り取られた壁画片(資料18~25、28~31)

高精細デジタル写真一覧
側光線合成写真一覧
赤外線写真一覧
紫外線蛍光写真一覧

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