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痛みと怒り
本体1,800円+税
ISBN 9784750323312
判型・ページ数 A5・200ページ
出版年月日 2006/05/01

痛みと怒り

圧政を生き抜いた女性のオーラル・ヒストリー

軍政時代のチリ、スハルト政権下のインドネシア、アパルトヘイト体制下の南アフリカ共和国という3つの異なる地域で圧政による過酷な弾圧を受けた3人の女性の語りと、日本人研究者のレスポンスをとおして、生々しい暴力の記憶が浮き彫りにされる。

はじめに──女の語り(武田佐知子)
【基調講演】女たちが暴力の記憶の淵から立ち上がるとき(楠瀬佳子)
《セッション1》チリ
 【背景説明】チリ──軍事政権期までの道のり(千葉 泉)
 【語りとレスポンス】暴力と貧困に立ち向かう──軍政下のスラムを生きた女たち
  (語り:マリア・ゴンサレス・ガティカ、レスポンス:千葉 泉)
《音楽の交感》イスパノアメリカの音楽──支配と差別の彼方に咲いた混血の花
 (演奏:ボセス・デル・スール)
 解 説(千葉 泉)
 曲目解説
 歌 詞(対訳)
《セッション2》インドネシア
 【背景説明】インドネシア1965年事件(松野明久)
 【語り】ゲルワニ活動家に対する軍の暴力に関する証言(レスタリ)
 【レスポンス】淫らで残忍な女たち──インドネシア新秩序の反ゲルワニ・プロパガンダ(松野明久)
 【資料】女が政治囚になったとき(ジョセファ・スカルティニンシ、訳:亀山恵理子)
《セッション3》南アフリカ共和国
 【背景説明】アパルトヘイトと日本──歴史認識の重要性(竹村景子)
 【語り】過去からのスナップ写真──新しい未来を築くために、過去の痛みを認めること
  (語り:シャミン・ミーア、訳:坂本利子)
 【レスポンス】さまざまな暴力の存在に気づき、反対の声を上げること──私たちの世代の責任とは(竹村景子)
「基調講演」と「語り」に対する質疑応答
あとがき(松野明久)
参加者略歴

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