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環境と資源利用の人類学
本体5,500円+税
ISBN 9784750323060
判型・ページ数 A5・336ページ
出版年月日 2006/03/01

環境と資源利用の人類学

西太平洋諸島の生活と文化

資源研究の舞台装置として西部太平洋の島嶼環境を選択し、物的・知的・人的資源、生態・象徴資源など、さまざまな資源概念について各分野の研究者が言及する。人間集団による資源利用の多様性について考察し、新たな視点から「資源」とは何かを探る資源論。
はじめに
第1部 生態人類学的視点
 第1章 トロカス・コネクション(秋道智彌)
     ──西部太平洋におけるサンゴ礁資源管理の生態史
 第2章 サンゴ礁の人と魚(須田一弘)
     ──オセアニアの海産資源とその利用
 第3章 環礁生態系における植物利用システムの再編成(風間計博)
     ──サンゴ島の生業経済と換金作物栽培
 第4章 生業活動と象徴行為の交わり(野林厚志)
     ──台湾タオの漁撈活動
 第5章 変わる“生計活動”と変わらぬ“資源利用”(小野林太郎)
     ──東南アジアの“漂海民”の場合
第2部 考古学的視点
 第6章 島嶼世界の土器作り(印東道子)
     ──資源の偏りと技術変化
 第7章 狩猟採集民の島環境適応への挑戦(高宮広土)
     ──先史沖縄諸島の生業
 第8章 大貝塚を作った人々(小川英文)
     ──ルソン島ラロ貝塚群
 第9章 遺跡から見た海洋資源の利用(片岡 修)
     ──ポーンペイ島ナン・マドール遺跡の場合
第3部 文化人類学的視点
 第10章 越境する人の動き(須藤健一)
     ──人的資源の活用
 第11章 島嶼間交易における集権化と分権化(柄木田康之)
     ──サウェイ交易をめぐる論争
 第12章 資源をめぐる視線(遠藤 央)
     ──パラオの内と外
 第13章 “伝統”工芸の資源化(大西秀之)
     ──商品化されるルソン島北部山地民の機織り
 第14章 太陽と砂浜と海、そして楽園(石森秀三)
     ──南太平洋における島嶼観光の光と影
あとがき
索 引

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